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【特集】刺青の次はJKホラー!新作『CREEPING TERROR』に見た日活インディー魂

映画会社日活のゲームレーベル「SUSHI TYPHOON GAMES」が送る、ニンテンドー3DS用アクションアドベンチャーゲーム『CREEPING TERROR』。本作の魅力やこだわり、日活のゲーム事業における想いや展望をインタビューしました。

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映画会社日活のゲームレーベル「SUSHI TYPHOON GAMES」が、異色の処女作『刺青の国』に続いて新たに送り出す、ニンテンドー3DS用アクションアドベンチャーゲーム『CREEPING TERROR(クリーピング・テラー)』。2017年1月18日の発売に合わせて、日活のプロデューサーである住田陽一氏にインタビューを行い、本作の魅力やこだわり、日活のゲーム事業における想いや展望を語ってもらいました。

■日活らしい、映画的なゲームを作る
2.5Dのどこか懐かしさのあるビジュアルを持った『CREEPING TERROR』。ゲームの主人公は、ある国に日本からホームステイで来ている女子高生アリサ。友人たち3人と共に、何か恐ろしいものが出ると噂されている古い屋敷へ足を運びますが、探索の途中で友人たちとはぐれてしまい、意識を失います。見覚えのない場所で目を覚ました彼女を操作し、無事脱出を目指すのがゲームの目的です。

開発を担当するのは、『燃えろ!!プロ野球2016』や『メゾン・ド・魔王』のデベロッパーであるメビウス。企画立案当初から、横スクロールのゲームにしつつ、日活らしい映画的なストーリーを持ったゲームを作るというコンセプトがあり、開発初期の段階でホラーゲームが提案されました。次に、レーベルのコンセプトである海外展開も考え、日本らしさを出すために、主人公が女子高生となったそうです。

■映画制作とは違う難しさ。数々の調整を重ねていく

当初、日活側では名作『クロックタワー』を彷彿とさせる、アドベンチャーよりの作品をイメージし、一方メビウス側では、『悪魔城ドラキュラ』のようなMetrovania的アクションゲームをイメージしていたとのこと。そこで、謎解きが多くなりすぎず、シナリオのボリュームを調整して、両者の中間くらいのデザインに落ち着いたそうです。また、主人公を戦えるようにすると、アイテムの種類が増えてゲームプレイが煩雑になるのを避けるため、逃げることがメインの分かりやすいゲーム性を目指したとのことです。

制作の苦労を住田氏に聞くと、実写作品はシナリオを作って、撮影して、編集して初号…、とその時々の状態が分かりやすいのですが、ゲームは作れば作るほど形が見えてくるという進行だったので、最初はぼんやりしており、完成が見えるまでに時間がかかったそうです。一方で、ゲーム制作は色んなフィードバックを活かして修正する事もできるので、『Freak Out -Play Tag-』というタイトル名でTGS 2016に出展していたバージョンから、出展時にはなかったマップ機能を追加し、主人公の歩くスピードも調整しているとのこと。キャラクターのアニメーションはこだわっている部分で、つまずいたり、振り向いたりといった細かな動きをイベント単位で丁寧にデザインしているのだとか。キャラクターには表情や目がないことで独特の雰囲気があるのもポイントです。

■ホラー作品として世界観の作りに圧倒される
『CREEPING TERROR』をプレイしてみると、まずホラー作品として世界観の作りに圧倒されました。タイトル画面の血痕やスコップがレイアウトされた不気味なビジュアル、不穏なサウンドと合わせて一気に引き込まれます。全体的に暗めの背景となっていますが、ケータイのライトが反射して照らしている様子や薄暗い館の電灯など、ちょっとした光の表現にこだわりを感じました。3DSの立体視も効果的に利用しているので微妙な奥行きが見えない怖さを感じさせ、ライトを消して進むと暗闇に漂うひんやりした空気が流れるようでした。


ゲームプレイ要素も、スタンダードな作りながら、『クロックタワー』シリーズや『トワイライトシンドローム』が好きだったユーザーには、ノスタルジックな気分も味わいながら楽しむことができるでしょう。

気になるエンディングまでのクリア時間は、1プレイで約3時間から5時間程度とのこと。各ステージのマップは思った以上に広く、マルチエンディングも採用しているので、十分やりごたえがあると言えるでしょう。

■日活がゲーム事業で目指す先とは
住田氏は、日活の第1弾ゲーム『刺青の国』では、“刺青”という大胆なコンセプトを推していながら、それを活かすためのゲームの工夫としては惜しい部分があったことを反省していますと説明。『CREEPING TERROR』においては、コンセプトとゲーム性にずれがなく、完成度の高い作品に仕上がったと感じているのだとか。また、『刺青の国』についても、ユーザーからのフィードバックを受け、2017年中にはアップデートや移植を検討していますとのことでした。

最後に、日活が今後ゲーム事業で目指す方向性について。住田氏いわく、日活の本業である映画でオリジナル作品として展開できるような新規IPを作っていきたいという思いから、ゲーム事業を立ち上げたそう。「昨今のゲームでは映画のようにドラマチックな展開を取り入れていますが、むしろ自分もゲームが好きな一人としては、ゲームが持っている独自の特性を取り入れるような作り方をしたい」とも述べていました。さらなる展開として、新規IPのゲームを確立し、当初の目的である映画の原作を生み出せるようにしたいと展望を語りました。


日活の「SUSHI TYPHOON GAMES」に対するゲームユーザーからの応援がとても励みになっていると住田氏。最新作『CREEPING TERROR』をプレイして頂いて、次回作にも期待してほしいと話していました。
《カミヤマ》

ゲームを買うのが生きがいです カミヤマ

家庭用ゲームが大好きなインターネット老人会のゲーマーです。毎週木曜日を楽しみに生きています。

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