Hoerdt氏は昨今のサブスクリプションモデルについて、「脅威」であるとし、そのビジネスモデルが、ユーザーの総プレイ時間と比べた個別ゲームのプレイ時間、および提供される総ゲーム数と比べたプレイされたゲームの数という2つの要素に基づいているため、最終的な価値が低くなりコンテンツへのさらなる投資を妨げるのではないかと指摘。一方で、新たなビジネスモデルは一般的に、エキサイティングで魅力的であり、将来的により多くのチャンスがあるとしました。
またHoerdt氏は、同社が完全なプラットフォーム戦略を有しているとし、消費者とブランドに焦点を当て、各ブランドごとに消費者を満足させ、可能な限り幅広い顧客を引き込むための最善の方法を決定していると語ります。
その中で、昨今独占戦略を中心に勢いを増すEpic Gamesストアについては、多くのユーザーを抱え、収益性が高いプラットフォームで魅力的だとしながらも、独占戦略を最重要視していることに触れ「できるだけ多くのファンがコンテンツを楽しめるようにしたい」と発言。あくまでEpic Gamesストアをひとつのストアとして扱い、同ストアが独占戦略を取るうちはバンダイナムコエンターテインメントのタイトルの販売を行う予定はないだろうとしました。しかしながら、「もし彼らがオープン(独占せず)にやるなら販売する」とも語っています。
なお、Stadiaなどのストリーミングストアについては今後何度かに渡ってタイトルを用意していく旨を明らかにしたほか、PCやコンソールよりもスマートフォンが普及する地域向けのタイトル展開などにも触れ、柔軟で多様なコンテンツ展開が重要であるとしています。
今後も『ELDEN RING』など欧米でも大きな注目タイトルのパブリッシングが控えるバンダイナムコエンターテインメント。Hoerdt氏の判断が全てではないものの、Steamストアページ公開後に、発売直前で配信プラットフォームを変更するといった混乱は避けられるのかもしれません。
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