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こんな村、嫌……じゃないよ!『バイオハザード ヴィレッジ』プレイレポート

ついに発売されたシリーズ新作『バイオハザード ヴィレッジ』。果たしてその感想とは。

家庭用ゲーム PS5
こんな村、嫌……じゃないよ!『バイオハザード ヴィレッジ』プレイレポート
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『ホラーゲーム』というジャンルを代表する大人気シリーズの最新作『バイオハザード ヴィレッジ』が本日発売されました。前作『バイオハザード7 レジデント イービル(以下7)』での『悪魔のいけにえ』風スプラッターホラーから一転してゴシックホラー調のルックや吉幾三とのコラボレーションでも話題を集めていた同作。

予告やプロモーションからして前作よりもケレン味が強そうな本作を一足早く(一応駆け足でエンディングまで)遊んできましたので、本記事では、そのプレイレポートをお届けします。ネタバレは最小限(予告動画などでもわかる範囲)にとどめますが、一応お気をつけてお読みください! また、プレイにはPS5版を使用しました。


まず冒頭、前作『7』のあらすじムービーを見ることができます。かなりかいつまんだ内容ですが、重要なところはわかるようになっているので前作未プレイの方でもひとまずは大丈夫でしょう……とはいえ本作は『7』の要素がかなりの量登場する「密接な続編」ですので「前作を遊んでいたほうが楽しめる」とは思います!(もしくは本作プレイ後に前作に戻るような遊び方をしてみてもよいかもしれませんね。)

プレイ開始すると何よりも目を引かれるのがその「グラフィックの美しさ」です。調度品や装飾一つ一つまで丁寧に描写されているうえ、PS5版ではレイトレーシングによる豊かな光の描写も楽しめます。プレイ後に撮りためたスクリーンショットを眺めていた思ったのですが、サムネイルのサイズならほとんど実写と区別がつかないぐらいのレベル。ロケーションに伴った環境音などの表現もすばらしく(ほとんどBGMのようなものがないゲームですが)没入感が非常に高いです。そのため、特に序盤はハチャメチャに怖かったです。「ロード時間がほぼ感じられない」などハードウェアの進歩によるプレイフィールの向上は本作の大きな売りでしょう(筆者はPS4版と比較していないのでわかりませんが、従来機でもなかなかのプレイ品質で遊べるそうです)。

物語の主な舞台になるのはタイトル通り「村」。ちょっと中世の雰囲気を残したヨーロッパの田舎風(ヨーロッパの田舎に行ったことがないので勘で言ってます)なロケーションは寒々しくも美しく、いかにも恐ろしげなオーラに満ちています。主人公のイーサンはこの村での冒険を通してとにかくいろんなひどい目に合うこととなり、プレイヤーの我々もその「嫌」さを追体験していくというわけです。ワクワクするでしょ?

もちろん「村」だけではなく(体験版でも遊べた)「城」など、ロケーションのバリエーションはなかなか豊かです。そのすべてが素晴らしいグラフィックによって表現されるので歩いているだけで暇しませんし、スクショを撮る手が休まりませんでした。この美しさ、雰囲気の良さ、描写の精密さだけで本作は充分に買う価値があると思います。

トレーラーで強い印象を残したドミトレスク夫人を始めとして敵はかなりキャラが立っています。見た感じは静謐な雰囲気を持つ本作ですが、起こる出来事や敵たちは結構なエクストリームさ。話自体も前作の陰湿かつ精神にくるようなホラー路線からちょっとトーンを変更し、ジェットコースター的な激しさが味わえるアクションホラーといった感じです。ともすれば怖くなくなってしまいそうですが、ちゃんと超こわいシーンもあるので安心(?)ですよ!

物語全体のトーンの変化もあって、本作は前作と比べシューターとしての楽しさもかなり増しているように感じました。強化した銃で敵を撃ちまくるのは爽快感がありますし、敵の量もなかなか多いです。謎解きも難しすぎることはなくちょうどいいレベルなので、非常に遊びやすいです。筆者はプレイ開始から夢中で遊び続け、そのままクリアまで遊びきってしまいました。ストーリーはちょい短いかな?という感じもしなくもなかったですが、バイオらしい長さですし、探索/周回要素もたくさんあるので「ボリュームが少ない」という意味ではありません。代表的なクリア後要素である「マーセナリーズ」も二週ほど遊んでみましたが、なかなかの忙しさで楽しかったです。上手い人の魅せプ動画とかも見てみたくなりました。

ネタバレ厳禁なここからはかなり抽象的な物言いになりますが、ストーリーもなかなかの怒涛具合。地獄めぐりのようにおぞましく、先が読めない目まぐるしい展開によって超エンターテイメントな作品に仕上がっています。個人的にプレイしている間はずっと楽しかったですし、終わったあとは「良質なゲームを遊んだ」という心地よい疲労感がありました。もちろんシリーズファンにとっても非常に興味深い要素が含まれるシナリオだったと思います。提供されたキーはZバージョンではなかったので、またZで遊び直したいなという気持ちも産まれました。ケレン味たっぷりで、ハラハラし、爽快で、ときどきめっちゃ怖い本作。特に「笑っちゃうぐらいひどい目に合いたい」プレイヤーには超おすすめです!僕はこんな村、嫌じゃないですよ!


バイオハザード ヴィレッジ』はPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam向けに発売中です。

《文章書く彦》

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好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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