Steamにて、夏の大型イベント「Steamサマーセール 2023」が始まりました。日本時間2023年7月30日から7月15日まで、さまざまなゲームがセール価格で販売されています。
本稿では、セール中のタイトルから夏休みや連休にぜひとも遊んでもらいたい、時間泥棒な「サンドボックス/サバイバル」ジャンルのゲーム10本を紹介。なお、選考基準はSteamのユーザータグにて「サンドボックス」「サバイバル」が両方付いている作品です。
『Valheim』(早期アクセス)

北欧神話・バイキング文化にインスパイアされて作られたサバイバルアクション。プレイヤーは戦で命を落とした戦士として、ヴァルキリーの手によって魂が送られた10番目の世界「Valheim」の秩序を取り戻すため、強大な敵やボスへと立ち向かうことになります。
『ゼルダの伝説』シリーズに大きな影響を受けたという本作は、ゲーム内でボスを倒すごとにクラフトできる範囲が広がっていくRPG的な要素も大きいのが特徴。拠点を作り、生産施設を充実させ、やがて行けなかった場所を冒険できるようになったときの嬉しさが醍醐味です。
2022年には待望の大型アップデート「Mistlands」が実装され、新たなバイオームやボス、アイテムなどが多数追加されています。さらに、現在は「Ashlands」アップデートも開発中。PCの要求スペックも低く、誰でも遊びやすい『Valheim』は、筆者の絶対的なオススメ作品です!
『クラフトピア』(早期アクセス)

日本のインディーゲーム開発スタジオ・ポケットペアが手がけるクラフトサンドボックス。本作の魅力は“おもちゃ箱”のような自由なプレイフィールで、剣を持ってモンスターと戦うことも、クラフトや建築を楽しむことも、ダンジョンや世界の隅々を冒険することもプレイヤーの思うままです。
「捕まえた牛を発電装置に利用する」「牛を繁殖させて次々と鍋にいれて調理する」など、あまりに印象的な映像でリリース前から話題になった本作。実際に遊んでみると、多彩すぎる装置のおかげで、あの“牛”たちよりもよっぽど非人道的(?)な装置を作って遊ぶこともできます。
サマーセール直前の2023年6月28日には、本作の世界をすべてつなげる「シームレスアップデート」を実施。戦闘システムやゲーム性も大幅に調整しつつ、これまで同様に想像力の限り自由に遊べるクラフトや建築要素も健在です。大型アプデによって最初から遊びやすくなった今が始めどきです。
『Core Keeper』(早期アクセス)

古代遺産の残る地下世界を舞台にした採掘サンドボックス。戦闘やクラフト、探索などのサバイバル要素はもちろん、プレイヤーが思うままに壁を削ったり、地面を掘ったりしながら簡単に自分の土地改造を行えるのが大きな特徴です。
マップは中心から外に向かう形式で拡がり、新しいバイオームで素材を集めたり、ボスを倒したりしながら拠点や自身の装備をアップグレードしていきます。ゲームが進行するごとに便利な装置を作れたり、個性豊かな装備品も多数登場。それなりにボス戦の難易度も高く、やりごたえ抜群です。
2023年5月には大型アップデート「みみとしっぽ」を配信し、ゲーム内にペット要素が追加されました。ゲームそのものの質も高く、さらに『テラリア』『Valheim』『Stardew Valley』とのコラボを行うなど、精力的なアップデートやイベントを開催しているのも魅力です。
『Grounded』

『Fallout: New Vegas』など数々の名作ゲームで知られるObsidian Entertainmentが手がける本作では、突如として小さくなってしまった主人公が、家の裏庭を舞台にしたサバイバルに挑みます。小さくなった主人公は、裏庭に棲みつくクモやアリといった虫たちにとって“ご馳走”のひとつでしかありません。
生き残るためには草を刈って家を作ったり、武器や鎧を作って戦わなくてはなりません。謎の研究が行われている形跡が残る裏庭で、元のサイズに戻るために“小さくて大きな世界”の冒険ストーリーにも要注目です。
「人間が小さくなった」というスケール感の表現も素晴らしく、探索してるだけでもワクワクしてしまう本作。どうしても虫がたくさん登場するため、苦手な人には勧めづらいかも知れません(クモに関しては「クモ恐怖症対策」オプションも用意されています)。
『DayZ』

未知のウイルスによって人々がゾンビと化した、ポストアポカリプス世界を舞台にしたマルチプレイサバイバル。サーバー内ではゾンビの脅威だけでなく、悪意を持ったプレイヤーや野生生物にも気を配りながら、マップ内を探索して食料や素材を集めていかなければなりません。
慣れないうちは安全な飲料水の確保も苦労するゲームなので、比較的難易度は高め。さまざまな危険に対して、周囲を警戒しながら施設や集落を探索するドキドキ感や、苦労して貴重なアイテムや武器を手に入れたときの喜びと緊張感は特筆モノです。
また、豊富なModと公式サポートによって、多彩なルールのサーバーが多く用意されています。プライベートサーバーも作れるので、フレンドと一緒にのんびりと遊ぶのもひとつの方法です。もちろん裏切りやゾンビの群れには気をつけて……。
『Bum Simulator』

悪の企業によって記憶も住処もホームレスとなって生活するオープンワールドサバイバル。しゃべることも食事もまともにできない主人公は、友人を自称する「話すショッピングカート」を相棒に、さまざまなクエストやストーリーをクリアしてお金や名声を稼いでいきます。
そして、本作で最も特徴的なのが“ハトスキル”。主人公はストーリーが進むと実は「ハトマスター」だったことが判明し、ハトを手裏剣のように投げつける、爆発するハトを投げる、ハトで竜巻を発生させるなど、多彩な攻撃ができるようになります。生き残るためにはハトを使うことは必須です。
素材を集めて家を作ったり、家庭菜園を楽しんだり、襲撃してくる暴漢対策でタレットを設置したりと、建築面でも色々な遊び方が用意されています。2023年5月には早期アクセスから製品版へと移行。今こそ始める絶好のチャンスです。
『ZED ZONE』(早期アクセス)

見下ろし視点の2Dオープンワールドゾンビサバイバル。ゾンビの感染によって隔離されたエリアに迷い込んでしまった主人公が、装備を整えながら脱出を目指します。自動生成されるオープンワールドのマップが特徴です。
登場するゾンビには特別な能力を持った特殊個体もいるほか、エリアによっては謎のロボットも主人公を襲うため、生き残るのは簡単ではありません。とにかくスカベンジを繰り返して強力な武器を集め、少しでも安全を確保できる場所を作りだしていくしかありません。
早期アクセスながら非常に遊びやすく、無慈悲な世界の描写も秀逸です。リリース以来精力的なアップデートを繰り返し、エリアを含めさまざまなコンテンツ追加も行っています。残念ながら日本語には対応していないのですが、日本語でのアップデート情報なども提供しているのが嬉しいところです。
『Sons Of The Forest』(早期アクセス)

名作サバイバルホラー『The Forest』シリーズの続編的な作品。プレイヤーは行方不明になった富豪の探索チームの一員となり、食人族の住む島で決死のサバイバルを行うことになります。
富豪が住んでいたその島では、何らかの研究や実験が行われていたようで、各地に施設や集落の跡地が残されています。そういった施設の探索や食人族との戦闘、この島で起こったことを知らせる記録やストーリーなど、さまざまな遊び方が用意されています。早期アクセスですが、すでにメインの物語が完成してるのもおすすめしやすい部分です。
そして本作は次回アップデート配信の日程を常に公開しているのもユニークな部分。これまでハンドグライダーや新たな銃器、ボス、相棒「ケルヴィン」の強化などを定期的に配信しています。アイテムなどは基本的に決められた場所に追加されるので、アップデートのたびに島の探索が楽しめます。
『Survival: Fountain of Youth』(早期アクセス)

16世紀のカリブ海を舞台にした航海サバイバルアドベンチャー。自動生成されるマップにはさまざまな島があり、プレイヤーは飢えや乾きといったサバイバル管理を行いながら、海域に隠された秘密を明らかにしていきます。サバイバルの管理項目はわりと多く、少し手間のかかるクラフト要素も充実しています。
本作の醍醐味は、やはり航海パートです。プレイヤーはイカダから大きな船まで建築可能で、自由気ままに航海することができます。それぞれの島にはさまざまなアイテムや設計図などが隠されているので、冒険すればするほど新たな世界が開いていくのです。
もちろんカリブ海が舞台ということで、中央アメリカなどをベースにした古代文明の遺産や遺跡なども用意されています。製品版ではマルチプレイヤー要素も実装予定ということで、今後の更新にも期待がかかります。
『Medieval Dynasty』

架空の中世世界を舞台に、身寄りも財産もなく新たな土地に流れ着いた主人公が自分の集落を作っていくアドベンチャーゲーム。サバイバルやアクションRPG、街づくりシミュレーションなどさまざまな要素を持つゲームです。
ゲームの序盤は色々な人のアドバイスを聞いたり仕事を手伝いながら、生き残るために自分の家で必死に食料を集めたり、作ったものを売ってお金を稼がなければなりません。豊かな春や厳しい冬を乗り越え、少しずつ蓄えや施設が整ったら人を迎え入れ、自身の村を発展させていくのです。
2021年9月に早期アクセスから製品版に移行し、その後も大きなアップデートを繰り返しています(最新アップデートはサマーセール開始の本日)。のんびりと一人で生活してもいいですし、子供を相続人として一族のストーリーを作るのも自由。それなりに手軽な建築や村人管理システムでプレイの幅が広い作品です。
もちろん超定番の『ARK: Survival Evolved』『Rust』などの作品もセール対象になっています。ハマれば数十時間、数百時間プレイすること間違いなしのじっくり系ジャンルの「サンドボックス/サバイバル」ゲーム。サマーセールでお得に購入して、お家でたっぷり遊びましょう!
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