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【吉田輝和の絵日記】伊藤潤二氏にインスパイアされたコズミックホラーRPG『恐怖の世界』で怪異をバットでぶん殴ってみた

今回は、panstaszが手掛け、PLAYISMから発売された『恐怖の世界』のPC版をプレイ!

連載・特集 プレイレポート
【吉田輝和の絵日記】伊藤潤二氏にインスパイアされたコズミックホラーRPG『恐怖の世界』で怪異をバットでぶん殴ってみた
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今回は、panstaszが手掛け、PLAYISMから発売された『恐怖の世界』のPC版をプレイ!本作は、伊藤潤二氏やH.P.ラヴクラフトなどからインスパイアされた、地獄のようなコズミックホラーRPGです。旧き神の目覚めによって狂気にさらされた世界で、様々な事件を調査し、怪異の謎を解いていきます。

伊藤潤二氏の作品はどれも大好きで、世界ごと狂気に飲み込まれて変貌していく「うずまき」や「ギョ」あたりの作品も良いですよね。中でもお気に入りなのが、ホラータッチで描かれた猫エッセイ漫画「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」です。ホラーではないので、怖いのが苦手な方でも、伊藤潤二氏の魅力が堪能できる一冊です!

◆町にはびこる5つの事件を調査する!

開始直後から選べる難易度は全部で4つだ。設定やキャラクターをカスタマイズ出来るモードもあるが、標準的な難易度の「部活動」でプレイしよう。

左側の大きなウインドウがメイン画面だ。気になる場所や項目をクリックしてゲームを進めていく。右側には、装備やキャラクターのステータスなどが表示される。

主人公は、この町で起こっている不可解で恐ろしい出来事について調査しているようだ。その中でも、5つの事件に注目していた。この5つの事件(部活動の場合は4つ)の内容は、プレイするごとにランダムで入れ替わる。まずは「身の毛もよだつハサミ女の未解決事件」から調べてみようかな。

主人公が通う学校で、友達が行方不明になったらしい。噂ではあまりに大きすぎる笑みを浮かべた恐ろしい女が墓から蘇ったそうだ。

友達が残したノートには、怪異を呼び出す手順が記されていた。主人公もその儀式をやる流れなんだな。

絶対怖い流れになるんだから、友達がひょっこり帰ってくるのを何もせずに待ってようぜ!多分帰ってこないと思うけど。

まずはコマンドを選択して校内を探索してみよう。ランダムでイベントが発生し、選択によって経験値を得られたり、スタミナや理性が増減したりする。スタミナや理性はHPのようなものなので、極力減らさないようにしなければ……。

ロッカールームを探索していると、木製バットを発見した。武器として装備できるようだ。バットを武器に戦うゲームと言えば『MOTHER』を思い出すなあ。

邪悪な『MOTHER』だ……!

◆怪奇はバットでぶっ飛ばす!

校内の探索を続けていると、怪異とエンカウントしてターン制のコマンドバトルが始まった。バトルでは、素手や武器による攻撃が可能だ。手に入れたばかりの木製バットでボコボコにしてやるぜ!

それぞれのコマンドには行動を行うための所要時間が設定されており、行動リソースの合計値を200以内に収める必要がある。攻撃の他にも、命中率を増加させたり、逃走したり、即席の武器を手に入れたりするコマンドが存在する。

武器による攻撃は素手よりもダメージが大きい分、命中率も低い。命中率増加と武器攻撃と、残りの所要時間は素手攻撃を選択する。

ホラーゲームの中には、攻撃手段が無くて逃げ回ることしか出来ないものもあるので、本作のように怪異を物理でぶっ飛ばせるゲームはスカッとするな~!(物理が通じない敵も出てくるけど……!)

何度か探索をして、儀式に必要なアイテムをゲットした。日記に記されていた通りに儀式を行うと……

恐怖のハサミ女、出現。「わタし、キれい?」と聞かれても……怖いとしか答えようがないぜ。

スタミナや理性を結構削られたものの、なんとか倒せたぞ。ハサミ女が持っていたハサミを手に取ると、主人公の口元も少しずつ裂け始めたのだった。

とにかく、これでひとつ目の事件はクリアだ。残り4つの事件も頑張るぞって、あれ?

もしかして次の事件でも口が裂けたままなのか……。スタミナも理性も結構減っちゃっていて、先行きが不安だ。

◆5つのカギで開いた扉の先にあるモノは……

事件を終えて自宅に戻ってくると、ポストの中に謎のカギが入っているのを見つけた。このカギは、灯台の封鎖された入り口を開くのに使用する。おそらく事件を解決するたびにカギが手に入り、事件を解決したあとに訪れる場所なのだろう。

スタミナや理性が減ってしまっているけど、実は回復手段はある。事件を終えると自宅に帰ってこられるので、お風呂に入るとスタミナや理性の回復、経験値が得られるのだ。

また、空のペットボトルを持っていれば、お風呂で水道水を補充できる。使うとちょっとスタミナが回復するぞ。

スタミナや理性以外にも気をつけないといけないのが、破滅値と呼ばれるステータスだ。どんな些細な行動でも破滅値は上昇していき、100%まで溜まるとゲームオーバーになる。出来る限り少ない行動で事件の解決を目指すのがクリアのコツになるだろう。

とは言っても運の要素もあるので、選択次第では破滅値もスタミナも理性もゴリゴリと削られてゆく。

強いザコ敵と遭遇してしまった時は、逃走を選択するのも手だけど、破滅値が上昇するリスクもある。スタミナと理性を減らしながら戦うか、破滅値の上昇覚悟で逃走するか、状況に応じて何を犠牲にするか選ばなければならない。

どの数値も限界の時は、アイテムや装備に頼ってみるのもいいかもしれない。明らかにヤバそうな異形の肉塊を傷口に埋め込み、裂けた口を隠すために嘆きの仮面を装備してみた。

こんなヤバそうなアイテムにはもちろん副作用があり、バッドステータスが付与された。、今、僕の見た目ってどうなっちゃってる……?


一周目は4つ目の事件の途中でゲームオーバーになり、四周目でやっとクリア出来ました。

運要素も強いので、初見でクリアするのはなかなか難しいと思います。何度もチャレンジして、効率の良い選択を見つけながら進めていくことになるでしょう。ひとつの事件は20分ほどでサクッと終わるので、リトライもそれほど苦にはなりませんでした。

1bitグラフィックから2bitグラフィックに変更したり、色調を選択したり出来るので、繰り返してプレイするのが楽しかったです。

ホラーといっても、ビックリさせられることや、直接的な恐怖を感じさせられることはありませんでしたが、ジワジワと、徐々に侵食されるような不気味さが味わえました。

『恐怖の世界』は、PC(Steam)/PS4/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。


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《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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