デベロッパーThe Farm 51はチョルノービリの立入禁止区域を舞台にした黙示録的アクションRPGアドベンチャー『Chernobylite 2: Exclusion Zone(チェルノブライト2:禁区)』の大型アップデート第三弾を配信しました。

原点回帰
前作との方向性の違いにより低評価が相次ぎ、ゲームディレクターも「前作の魅力を失ってしまっていた」と反省して大規模な作り直しを約束してた本作。今回のアップデートはファンとともにゲームの方向性について綿密な協議を重ねたとのことで、開発哲学の核心やサバイバル要素を備えたハイブリッドアクションRPGであることはそのままに、SF要素やゲームプレイ要素、ビジュアルトーンやダークホラーな雰囲気は原点回帰を目指したとしています。

主な変更点
コミュニティからの要望
消耗した銃器のダメージステータスは元の状態を維持するようになった(以前は消耗度合いにより減少していた)。また、銃撃戦中にジャムが発生する可能性も追加。
ゲーム内通貨がお金から食料に変更され、ゾーン内では食料が最も重要な通貨となった。また、睡眠がストーリーによって制限されることがなくなった。その代わりに睡眠を取ることで空腹度が上昇し、それがゲームプレイに影響を与える仕組みになった。
弾薬のグラフィックデザインと名称を現実世界の弾薬に基づいたものに刷新。新しい弾薬タイプも導入されている。また、スピード弾、エネルギー弾、パワー弾の代わりに各武器独自の弾薬タイプが追加された。
クリスタルシールドを装備したチェルノホストは、アップデート後シールドの破壊が簡単になる。
ゲームのFOV(視野角)を変更できる範囲が大幅に拡大。
イベントを除き、1日の終りに敵が再スポーンしなくなった。
新機能
それぞれ消音特性が異なる様々な不器用サイレンサーを導入。
武器のステータスはモディフィケーションの導入により完全に刷新。武器の基本パラメーターに影響を与えるだけでなく、敵に追加ダメージを与える特別な“パーク”も付与できる。
以前はキャラクターのステータスでしかアクセスできなかったエリアへのアクセスを可能にする特別なアイテムを追加。これによりスキル不足が障害になることはなくなり、ロックピックを使うだけで鍵のかかったチェストやドアを開けられるようになった。
グレネードとシールドは廃止し、代わりに武器や装備を修理するためのアイテムを導入。さらに3つの“ガジェット”スロットを回復アイテム専用のスロットに置き換え、靴スロットの代わりに3つ目の武器スロットを追加。
新たな耐性と脆弱性システムを導入。敵の胴体に鉄板が取り付けられている場合、弾丸が命中した際のダメージが軽減される。装甲にも耐久力があり、数発撃たれると破壊される。
タブレットを初代『Chernobylite』のモデルを基にしたPDAに置き換え。基本機能はそのままで、他の機能は後からアンロックできる。
敵AIを大幅に改良。路上に倒れている仲間の死体を発見すると犯人の捜索を開始する。また、怪しい光景や音を聞いた場所にも赴く。エリアを巡回し、周囲の環境とインタラクトするなど、全体的に自然な行動をとるようになった。
マップ中央付近に多くの新たなオプションのロケーションが登場。
ゲームのメインメニューを刷新。新しいデザインとBGMにより雰囲気が向上し、ゲーム全体のムードにフィットしている。
改善点
ゲームプレイのバランスを見直し、敵に与えたダメージがしっかり通るようになった。この変更はプレイヤーにも適用され、死にやすくなる。
ヘッドショットは“無力化”ではなくクリティカルダメージを与えるようになった。弱い敵の場合ヘッドショットは即死を意味する。
ゲームからキャラクタークラスを削除。古典的なRPGスタイルで始まり、プレイヤーは各能力に10ポイントを割り当て、時間をかけて成長させていく。武器と装備のステータスも能力によって制限されなくなる。また、パラメータやステータスの数を減らすことでキャラクターの成長構造全体を簡素化し、ゲームプレイに実勢に影響を与えるものだけを残して明確にした。
一人称視点を大幅に改善。武器の反動が大幅に改善され、回避行動の臨場感が向上した。
敵のビジュアル識別を刷新。SF映画から飛び出してきたようなキャラクターは減り、兵士やストーカーのようなキャラクターが増えた。ミュータントについても見た目が大きく変化している。
戦闘以外での敵の動きを改良し、より自然になった。
ゲーム経済を全面的に見直し、すべてのクラフトレシピと特定アイテムの価格をリセット。敵は新しいアイテムもドロップする。
ステルスキルのアニメーションを初代『Chernobylite』をモデルにした全く新しいものに変更。これによりゲームのサバイバル性が大幅に強化される。
拠点拡張メカニクスはゲーム後半で導入される。拠点外の建造物との連携も強化され、若干の改良が加えられた。
ホラー要素をさらに高めるため、ゲームの多くのエリアの照明を再設定した。
SF要素を大幅に削減する新しいビジョンに合わせて、エッセンスとゲーム内に存在するすべての“メイジ”を完全に削除した(それぞれに別の役割を与える)。エネルギーガントレットは引き続き作成できるが、ブラスターとレールガン用の弾薬を使用する。
草はプレイヤーと敵の足跡に反応するようになった。


その他の変更点やバグ修正などはパッチノートにてご確認下さい。なお、変更点が多岐にわたるためゲームは最初からやり直すことが推奨されています。また、協力プレイミッションは変更点やバグ、プレイヤーからの評判により一時的に無効化されており、この機能をどうするかは今後検討されるとのこと。


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