田舎町からNBAドリームを掴め! ストーリー充実&シンプル操作でリアルな試合体験が楽しめる最新作『NBA 2K26』プレイレポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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田舎町からNBAドリームを掴め! ストーリー充実&シンプル操作でリアルな試合体験が楽しめる最新作『NBA 2K26』プレイレポート

小さな町から夢を掴むサクセスストーリーが味わえる『NBA 2K』シリーズの最新作をレポート!

連載・特集 プレイレポート
田舎町からNBAドリームを掴め! ストーリー充実&シンプル操作でリアルな試合体験が楽しめる最新作『NBA 2K26』プレイレポート
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アメリカのプロバスケットボール「NBA」公認ゲームシリーズの最新作が今年もやってきました。

10月に控えたNBAシーズンの開幕が待ちきれないNBAファンにもシリーズのファンにも待望の、そして作品を重ねるごとに進化を遂げるシステムによって初プレイ勢から復帰プレイヤーにも多くの魅力が詰まった最新作『NBA 2K26』のプレイレポートを、ソロプレイモード中心にお届けします。

パッケージに選出されたのはオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス=アレクサンダー選手

遊びやすく、極めがいのあるバスケ体験

バスケゲームの根幹にして、作品ごとに進化を続けるゲームプレイ。本作でもリアルなモーションを表現する「ProPLAY」技術はパワーアップしており、シンプルな操作で現実の選手・試合さながらの動きが繰り出せます。

そしてシリーズの特徴と言えば、シンプル&直感的なシュート操作。『NBA 2K26』では□ボタン(※今回はPS5版でプレイ)でのシンプルなリリースと、右スティックの倒し方でさまざまなシュートを放てる「リズムシュート」が実装。リズムシュートは上手く使えばクイックリリースやタイミングを外すシュートも可能と、分かりやすくも“上手さ”が出るポイントになっています。

新たにレイアップやアリウープのシステムも追加されるなど進化の止まらない『2K』シリーズですが、チュートリアル「Learn 2K」がかなり充実しているので、バスケットボールの基本的なルールさえ知っていれば、試合でフルに繰り出せるかは別として、操作を身に着けるのはそう難しくありません。

スティールを巡る駆け引きなど対戦で効果的な操作も増えており、じっくりゆっくり操作を学べるのは久しぶりに遊ぶ筆者にもありがたいシステム。単純な操作方法だけでなく「ピック&ロールではこんなメリットがあって現実でも頻繁に利用されているよ」と教えてくれるので、使いどころもしっかり学べます。

一方で、非常に細かくデザインされたプレイも実行可能なので、盛り込まれているレイアップやプレイメイクを状況に応じて使いこなすのは至難の業。時間制限のある中で守備・攻撃をやり遂げなければいけないのは現実のバスケと変わらないので、ここは上級者になるほど極めがいのあるポイントなのでしょう。

ただ、同じ行動ばかりになりがちなビギナーを救ってくれるのが、AI操作の進歩。自分のチームメイトが自然とスペースに入ってくれたり、敵チームが積極的にスクリーンを仕掛けてきたり、ダブルチームでの対応がスムーズになっていたりという印象で、初心者にも上級者にも本格バスケを楽しませてくれるゲームになっているのではないでしょうか。

「ゲームらしさ」は残るも、演出は大きくパワーアップ

また、操作とは別に、試合における各チームのアリーナや観客の盛り上がり、そしてマスコットによるハーフタイムショーなど演出面も本作で注力されている要素。知らない人にとってはユニークさが味わえ、知っている人にとっては再現度の高さが楽しめるポイントになっています。

特に今作は観客の表現に力が入っているようで、人物モデルのバリエーションが増えただけでなく、試合やチームに応じて応援グッズなどが変化するように。もちろんちょっと動きが単調に感じられるようなッ“ゲームっぽい”観客表現にはなっていますが、「現役選手だけでなくレジェンド選手のユニフォームを着たファンもいる」というスポーツの試合会場あるあるも再現されているように、見えないところまでこだわりが詰まっています。

描画の進歩によって選手の汗の表現なども鮮やかで、特にこのあたりはリアルさを標榜しているシリーズとして面目躍如の完成度。また、これまでのシリーズ作品でも磨かれてきた、過去の名選手が活躍した「時代」を表現するクイックマッチ機能も搭載されており、リアルさを追い求めたゲームとしては非常に満足できる仕上がりになっています。

「マイキャリア」で描くサクセスストーリーがアツい!!

すぐに試合を楽しめる「クイックマッチ」や、選手カードを集めて自分なりのドリームチームを組み上げていく「マイチーム」など、お馴染みのモードが収録されている『NBA 2K26』。中でもソロプレイでじっくり遊べるモードと言えば、1選手となってキャリアを築いていく「マイキャリア」でしょう。

従来は将来有望な新人選手としてルーキーシーズンを過ごすところからスタートしますが、今作ではそれよりもっと前、高校生の主人公が田舎町からドラフト指名を目指してステップを駆け上がっていくプロローグ的ストーリーが「アウトオブバウンズ」としてかなりのボリュームで描かれています。

通常通り、ドラフト指名後からゲームを開始することも可能

ストーリーの要所で試合を行い、その結果によって周囲からの反応など物語が変化していくシステムは変わらず。しかしアマチュアプレイヤーならではの大きく展開を変える分岐点や、家族や協力してくれる人々、立ちはだかるライバルたちとの関わりによるヒューマンドラマが面白く、今までとは一味違った楽しみが広がっていました。

大志を抱く青年が小さなチャンスを足掛かりに夢を掴むため、コート内外で自らの立ち振る舞いがすべてを左右するという状況の中でもがくストーリーはまさにアメリカンドリームと言った内容。主人公が「よぉ!お前は最高だけど今日は俺が勝って名を上げるぜブラザー!」みたいなテンションのナイスガイなので、過度なシリアスさがなく軽快に楽しめるのも好みでした。

また、マイキャリアではキャラクタービルド方法が3種類から選べて、特にある程度バリエーション豊かかつおすすめなバランスのテンプレートでプレイできる「プロ調整ビルド」の存在が◎。あまり「こういうプレイがしたい!」というビジョンまでなくとも、気軽にストーリーとバスケットボールプレイを楽しめるようになっています。

ちなみに、キャラメイクも凝ろうと思えば驚くほどに凝れるのが『NBA 2K26』。試合中のモーションやエモートだけでも以下のように膨大な項目を設定できます。ここでも始める・楽しむためのハードルは低く、やり込みの奥深さもキープされていると言えるでしょう。

遊びつくせぬプレイの幅!

その他のソロプレイモードでは、チームを運営してシーズンを戦うシミュレーション「マイNBA」も進化。シミュレーション速度が「ノーマル」以外に「スマート」「高速」が選べるようになり、細かな部分のシミュレートをスキップして長いシーズンでプレイしてみたいユーザーにとっては嬉しいパワーアップに。

また、初めてプレイする際に細々とした設定が分からないという方は「マイNBA Lite」から気軽に始められるようになっています。とは言っても「マイNBA」はやはりバスケットボール、特にNBAチームが好きな方におすすめなモード。とにかく情報量が多く、チームマネジメントやシミュレーションが好きな方でないと少しハードルは高いかもしれません。

今回はあまり触れていませんが、オンラインモードももちろん充実。スタープレイヤーのカードを集めて自分だけのチームを作る、スポーツゲームの超定番モード「マイチーム」では、女子リーグ「WNBA」の選手も登場するようになり、これまでにないラインナップが実現できます。

このモード以外でもWNBAはじっくり楽しめるようになっており、WNBA版のMYNBAや、マイプレイヤーを作成してのキャリアモードプレイも可能。女子バスケ界の“GOAT”を目指し、期待の注目株となるもよし、隠れた逸材となってMVPを目指すもよしです。

こちらもキャラクリがスムーズでやりやすいシステム

また、こうしたゲームの機能にさまざまアクセスできるハブ的な機能「ザ・シティ」も前作でコンパクト化された流れのまま登場。かつては非常に大きなマップになっていたためスケボーで街をグルグルするのも楽しかったのですが、やはり各機能にアクセスしやすいのは便利で、シティ上で自分のプレイヤーをカスタマイズしたり、他のプレイヤーと交流したりチームを組んで対戦したりと楽しみ方は自在。

スケボーがない代わり、という訳ではないでしょうが、カートも楽しめるのでスピード自慢の皆様はこちらへ

オンライン専用のモードもあり、ウィークリーイベントなど実施されているので、とにかく遊べるモードが多い本作。思わず目移りしてしまいますが、基本的にはひとつのモードにプラスしてザ・シティやNBAの試合を追うなどのシンプルな楽しみ方でも十分満足できるボリュームと完成度に。シリーズとして大きな変革よりも正統進化に舵を切った作品になっているのではないでしょうか。

『NBA 2K26』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中です。


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ライター:ハル飯田,編集:みお

ライター/よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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