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令和になっても転がして巻き込んで大きくする!シリーズ最新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』先行試遊レポート&プロデューサーインタビュー

今度はタイムスリップして転がしまくる!

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令和になっても転がして巻き込んで大きくする!シリーズ最新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』先行試遊レポート&プロデューサーインタビュー
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「ナナーナナナナナーナーナーナかたまりだましい」のフレーズがいまなお耳に残る、あの『塊魂』シリーズ最新作がついに帰ってきました!

ワンス・アポン・ア・塊魂』は、シリーズ伝統の「転がして巻き込んで大きくする」遊びはそのままに、爽快感溢れるアイテムが追加された令和版『塊魂』! 王子や王様たちのドタバタでユル~いコメディを一足先に体験させていただきました。

左右スティックをグリグリ動かしてみんな巻き込め!最新作でも変わらないアクションが楽しい

本作は『ワンス・アポン・ア・塊魂』という名前の通り、あらゆる時代をまたいだゲーム性が特徴です(once upon a timeは「むかしむかしあるところに」という意味)。

江戸や古代ギリシャ、大航海時代などのさまざまな時代に飛びながら、塊を転がして大きくしていきましょう。

まずはムカシニホンという時代に飛びました。長沢芦雪みたいな犬がちょこんと座ってて可愛いですね。

ここは江戸時代がモチーフで、長屋が立ち並ぶ城下町を巻き込んでいきます。

「お主も悪よのう~」と叫びながら巻き込まれていくお代官たちがたまりません。このユルさは『塊魂』でしか味わえませんよね。新収録されたBGMも、世界観にマッチした素晴らしい楽曲ばかりです。

本作で追加された「アイテム」にも注目です。アイテムはステージ上に配置されており、獲得すると使用可能に。

RTボタンを押すと効果が発揮され、たとえばロケットだと凄いスピードでダッシュできたり、マグネットだと周囲の塊より小さなサイズのモノを一気に巻き込んでくれたりします。

特にマグネットの爽快感はハンパないです! ぶおおおーっと周囲の小物が塊に吸い寄せられて、みるみるうちにデカくなっていくので、大興奮間違いなし! あたりにモノが多い場所を狙って使っていきましょう。

ステージをクリアすると、恒例の星にするフェイズが入ります。王様が王子の作った塊を評価し、宇宙に新しい惑星を作るわけです。筆者としてはそこそこ上手くいったつもりでしたが、久しぶりのプレイということもあってか、サイズについてちょっと苦言を呈されてしまいました……。

続いて、ムカシウナバラという時代に向かいます。ここは大航海時代をモチーフとした時代です。

船乗りから、航海があまりに暇なので塊を作ってくれと頼まれます。というわけで、早速彼らの船に乗り込みました。

ボトルシップやら砲弾やらを巻き込んでいると、なんだか妙に気になるタコが甲板に現れました。王様の言う通りに巻き込んでみると……。

黒い影が船に近づいてきて、船体を掴みました。なんと、親ダコが船を襲い始めたのです!

船はそのまま沈められ、ステージが海底に様変わりしました。魚や貝殻まで巻き込めるようになったわけです。船員たちも、せっかくだから記念撮影をしたりと、意外と楽しんでいる様子。それなら良いか~。


ちなみに、タコを捕まえないでいると幽霊船がやってきて、そっちのステージを遊ぶことができます。『塊魂』に分岐があるなんてびっくりですね。

そんなこんなでこのステージも塊を完成できました。海ほどの大きさにはならなかったけど、プールくらいにはなったので、王様もご満悦の様子。

最後はムカシヨーロッパという時代。ここでは古代ギリシャをモチーフとした時代のステージを楽しめました。

今回のミッションは8人の哲学者を巻き込むというもの。大きさは関係ありません。

ステージにはスパルタ人やケルベロスといった古代ギリシャあるあるがたくさん散らばっていると同時に、ちょっと首を傾げるようなものも混じっていました。

たとえば、当時レスリングが流行っていたから力士がいたりとか、公衆浴場があったからちょんまげ姿の男がいたりとか、そういう感じです。野暮なツッコミは止めましょう。ここはムカシヨーロッパですから。

このステージで何より笑ったのは、哲学者を巻き込んだ瞬間に彼らの名言が画面にでかでかと表示される点です。何の意味があるのかわかりませんが、賢くなった気がしないでもないです。

最後にソクラテスを巻き込み、このステージも難なくクリアしました。

続いて「王子シップ」について紹介しましょう。こちらの乗り物は王子たちがタイムスリップをするために利用するほか、船内にも色々なものが用意されています。

まずは「メイツカスタマイズ」。王子のイトコやハトコたちのことを指しますが、今回は自分でメイツを作ることができ、さらにそのキャラで遊べるようになりました。最初こそパーツは少ないですが、徐々に増えていき、自在にカスタマイズができるようになります。

続いて「素敵コレクション」。巻き込んだものをひとつずつ眺めることができます。なんとその総数3752個! 見てるだけで物知りになれるかも?

そして「コスモ」。今までに浮かべてきた星をチェックすることができます。クリアする頃にはきらびやかな大コスモになっていることでしょう!

最後に「メモリアル」。ゲーム中に再生されたムービーを再び視聴できます。今回も独特なセンスで語られる『塊魂』ワールドを気が済むまで観返しましょう。

シリーズとして“守るべき部分”と“新しくすべき部分”の両立を目指す――プロデューサーインタビュー

――まずは自己紹介をお願いします。

石田僚氏:本作のプロデューサーを担当している石田僚です。『塊魂』シリーズでは、『みんな大好き塊魂アンコール+ 王様プチメモリー』も担当していました。

――本作の目玉についてお聞かせください。

石田僚氏:『塊魂』の家庭用新作としては実に14年ぶりとなります。新しくなった世界を舞台に、さまざまな時代をタイムトラベルしながら展開していく点が大きな特徴です。

――タイトルから「ワンス・アポン・ア・タイム」を想起させるように、時代を行き来することがテーマになっているかと思います。ステージ数はどのくらいありますか? また、石田僚さんのお気に入りはどのステージでしょうか?

石田僚氏:僕らは『塊魂』のステージを「課題」と呼んでいますが、こちらは50以上用意しており、9つの時代それぞれに複数の課題がある形です。

個人的にお気に入りなのは、先ほどプレイしていただいた“ムカシウナバラ”の船上ステージですね。指定されたものを巻き込むとルートが変わる仕組みがあり、自分の行動によって展開が変わるところが楽しいです。

――本作のプロジェクトはどのような経緯で立ち上がったのでしょうか。

石田僚氏:2018年にリマスター版『塊魂アンコール』、そして2020年には『みんな大好き塊魂アンコール+』を発売しました。『塊魂 ノ・ビ~タ』から期間が空いていたにもかかわらず、ユーザーの皆さんに非常に喜んでいただき、“新作を待ち望んでいる”という声を多くいただいたんです。SNSを見ても“楽しかった、新作を出してほしい”という反応が多く、そこから今回の新作につながりました。

――制作にあたって大事にしたポイントはどこでしょうか。

石田僚氏:2005年から続くシリーズとして、“守るべき部分”と“新しくすべき部分”をしっかり分けることに注力しました。転がす・巻き込む・大きくするという基本の操作性やゲーム性は変えない。その一方で、新しい爽快感を生み出すためにアイテムを追加しました。アイテムは4~5種類を用意しており、ステージ固有のものも存在します。

――苦労した点について教えてください。

石田僚氏:やはり“守るべき部分”と“新しくすべき部分”をどう線引きするかが最も難しかったですね。それと、オンライン要素のルールを決めるのにも苦労しました。

――独特の“ゆるい世界観”がシリーズの魅力ですが、どのように制作されているのでしょうか。

石田僚氏:今作は14年ぶりの家庭用新作ということもあり、新しいチームで開発を行う必要がありました。そのため、企画を始める際に『塊魂』シリーズをよく知っている社員にヒアリングを行って”塊魂らしさ”とは何かを議論しました。そのうえで、“時代をまたぐ”という本作のテーマをどう表現すべきかを検討しました。

――ユーモアのセンスも魅力ですが、どのように形作られているのでしょうか。

石田僚氏:大笑いよりも“クスッと笑える”くらいのものが『塊魂』らしいと考えています。その絶妙なさじ加減は、チームでの話し合いを重ねる中で生まれてきました。

――音楽も大きな魅力のひとつです。選曲やディレクションで意識した点はありますか。

石田僚氏:過去シリーズの楽曲が非常に高い評価を得ていることを理解したうえで、それらと並べても負けないしっかりとした曲を作りたいと考えました。時代を超えていく作品なので、さまざまなジャンルの楽曲を取り入れています。

作詞・作曲はプロジェクトのチームで決めて、それらをアーティストの方々に歌唱していただきました。収録の際にもアーティストの方の意見も伺って、収録現場で少し歌詞を変える等を行い、アーティスト様の持つ魅力を発揮いただきつつ、塊魂の曲を歌いあげていただけました。進めてきました。また、chelmicoさんの楽曲については部分的に歌詞も書いていただきました。


『塊魂』のタマシイはそのままに、新規ユーザーでも遊べるようにブラッシュアップされた最新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』……今から転がすのが楽しみです!

『ワンス・アポン・ア・塊魂』は、2025年10月23日(木)にPC(Steam)/PS5Xbox Series X|Sニンテンドースイッチで発売予定です。※Steam版は10月24日(金)発売。PS5スイッチ向けには特装版も用意されています。


ライター:各務都心,編集:みお

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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