■4年の歳月を経て、次世代機で復活
『ファイナルファンタジー零式』は2011年に発売されたPSP用RPG。PSP作品とは思えないグラフィックと作り込みで、UMD2枚組みという大作としてリリースされました。PSPの限界に挑戦した作品がPS4/Xbox Oneという次世代機のプラットフォームで登場することが今年の6月に発表された際には国内のみならず、海外でも大きな反応があったことは記憶に新しいと思います。
■別作品と思えるほどの映像の美しさ
今回はPS4版、Xbox One版がそれぞれプレイアブル出展されていました。両機種でプレイをしましたが、グラフィックや操作性などは違いを感じることはなく、次世代機のパワーを体感することができました。
体験版はゲーム序盤のミッションである「トゴレス要塞攻略戦」をプレイすることができます。すぐにミッション(戦闘)に入るのですが、画面の美しさはPSP版のそれとは比較にならないほどキレイです。後述の操作性の大幅な向上も相まって、まるで別のゲームをプレイしているといっても過言ではありません。
中盤でゴーレムとの戦闘シーンや召喚獣を呼び出すシーンは圧巻の一言。会場で体験できなかった方はぜひトレーラーで確認してみて下さい。正直YouTubeで見るよりキレイです。
■圧倒的に改善された操作性がよりゲームを面白く
すでにPSP版をプレイしているユーザーはご存知の通り、シリーズ作品に比べて非常にアクション性が高い本作。今回の体験版ではレム・エース・セブンの3名を使うことができました。各ボタンにアクションが割り当てられており、入力することで対応した技(攻撃やファイアなどの攻撃魔法、ケアルなどの回復も)を繰り出すことができます。
キャラクターの動きや戦闘の操作感はPSP版そのままでしたのでキャラの特徴などは割愛しますが、右スティックでカメラアングルを切り替えられるようになったことで、一気に快適度があがったと感じられました。ロックオンしている場合は右スティックでターゲットの切り替えが可能になっています。
■次世代機のマシンパワーを存分に楽しめるリマスター作に
縦マルチではなく、次世代機専用で開発が進められていることもあり、まさにHDリマスターの名に相応しい作品になっています。グラフィックはもちろん、操作性も大きく向上しているのでPSP版のユーザーも十分に楽しめる仕上がりになりそうです。
唯一気になったのは、混戦になったり壁際で戦っているとカメラに味方や敵などが大きく写ってしまい視認性が大きく低下することです。筆者が下手なだけかもしれませんが、なかなか抜け出せず手間取ってしまうことがありました。カメラの回転速度やキーコンフィグで調整できるようになっているとありがたいなと感じました。
『ファイナルファンタジーXV』の体験版も同梱されているということで、そちらだけでも注目が集まりますが、体験版を試遊した限りでは本作も非常にクオリティの高い作品となっていることは間違いないと思います。今回はミッションだけを遊べましたが、ベースとなる魔導院もありますし、フィールドマップもありますし、マルチプレイの機能もありました。これらの要素がどのようにブラッシュアップされているかも気になるところです。
『ファイナルファンタジー零式 HD』はPS4/Xbox Oneで2015年3月19日発売予定。価格は7,344円(税込)です。
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
自分の作ったキャラたちでハクスラ&ハードコアなファンタジー学園生活の日々『ととモノ。』再び!さらなる新機能でより快適になったDRPG『剣と魔法と学園モノ。』1AE/2Gリマスター【プレイレポ】
-
自分だけの集落と軍隊を作って王権に立ち向かう最大4人協力プレイ対応オープンワールドサバイバル登場―採れたて!本日のSteam注目ゲーム10選【2024年4月24日】
-
『ゼンレスゾーンゼロ』リリース前に「推しキャラ」を探せ!刺さるキャラがきっといる、癖が強めな『ZZZ』人物・陣営をご紹介【増幅テスト】
-
圧倒的にリアルな中世シミュレーション『Manor Lords』を先行プレイ。“新米領主”となって資源確保、生産管理、農耕など都市建設を体験【プレイレポ】
-
海外レビューハイスコア『FF16』DLC第二弾「The Rising Tide《海の慟哭》」―クライヴとその仲間にふさわしい立派な送別会だ
-
【吉田輝和の絵日記】美少女がド派手にスタイリッシュアクション!『Stellar Blade』体験版をプレイ
-
「パンツ・たくさん・ありがとう」だけじゃない!?紳士ゲー『バニーガーデン』で注目集めた「PTAシステム」の歴史
-
コンソール向けゲームが少ない韓国市場からの挑戦―『Stellar Blade』キム・ヒョンテ氏にこだわりから開発時の苦労までいろいろ訊いた【インタビュー】
-
『Stellar Blade』「顔」も「髪」も「尻」もいい! 新時代の美少女表現は、ポニテの長さまで自由自在【フォトレポ】
-
海外レビューハイスコア『ザァオ:ケンゼラの物語』―イライラすることもあるがその価値があったと思える、まるで人生のような作品だ