Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」

『Bitsummit 2015』にてIndie MEGABOOTH創設者のKelly Wallick氏が登壇し、同組織立ち上げの経緯を説明。その後、3人のゲストスピーカーを招き、インディゲーム開発者へ向けてのメッセージを語りました。

ニュース ゲーム業界
Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」
  • Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」
  • Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」
  • Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」
  • Indie MEGABOOTHのKelly Wallick氏ビットサミットセッション―「開発者へ向けてのメッセージ」
先日京都で開催された「BitSummit 2015」2日目のステージにIndie MEGABOOTH代表のKelly Wallick氏が登壇しました。

Indie MEGABOOTHとはインディーゲーム開発者を支援するために、ユーザーやパブリッシャー、プラットフォーム、そして個人の出資者とのネットワークを築き上げるために立ち上げられた組織です。始めに、彼女は同組織立ち上げの経緯と意図を語りました。


Wallick氏は当初インディーシーンが活発であったボストンに在住していたこともあってゲームサービス系の組織を立ち上げようと試みました。インディーゲーム開発者が頭を悩ませることの一つに「認知度を高める方法が少ない」ことに着目し、その問題を解決するために開発チームを1ヶ所にまとめあげる方法を思いつきました。そうして立ち上げられたのがIndie MEGABOOTHです。

Wallick氏は「Indie MEGABOOTHは小規模な開発チームとパブリッシャーや出資者を繋ぐ役割を果たし、どんな小さなチームにも成功のチャンスを与えられるような組織にするため日々活動を続けている」と強い気持ちを語りました。


続いて、Wallick氏が司会となり、DownWell開発のもっぴん氏、Q-Gamesの山村氏、17-Bit代表のJake Kazdal氏をゲストスピーカーとして招いてセッションを行いました。

まずは「日本から米国にインディーゲームを出展した際の感想は?」という質問から。

これに対してもっぴん氏は日米のインディーシーンの盛り上がりの違いを実感したと語ります。東京ゲームショウと比べ、ボストンで開かれたゲームイベントPAX Primeではインディーブースの広さが4,5倍も大きく、ビッグタイトルが出展される中でもそれに負けないくらいインディーゲームの方に来場者が押し寄せていたことに非常に驚いたとのことです。

続いて山村氏はPAX Primeで初めて海外に出展することもあってとても緊張し、不安なことばかりだったが、ゲームを通じて一生懸命コミュニケーションを試みることで、海外ユーザーにフレンドリーに受け入れてもらえたと嬉しそうな表情を浮かべながら語りました。

Wallick氏はIndie MEGABOOTHの創設当初から協力してくれたKazdal氏にもこれまでの活動に関して総括的なコメントを求めました。

Kazdal氏は2012年Indie MEGABOOTHとしてPAXに出展したがビッグタイトルに来場者が集中し、なかなか人が来てくれなかったことに苦心した経験を語ります。しかし2年後にはPAX開場と共にIndie MEGABOOTHエリアに来場者が押し寄せ、17-BitとしてもPAXに出展することが非常に大きなステータスになることを実感したと言います。


最後にWallick氏が各スピーカーに「他のインディーゲーム開発者にアドバイスを一言」と求めました。

もっぴん氏
「開発中のタイトルであっても、とにかくユーザーにプレイしてもらうために積極的に出展先を探しタイトルを展示していくことが大事です。」
山村氏
「海外のユーザーに対して英語への不安があっても、怖がらず一生懸命コミュニケーションを取ることが大切です。ゲームのストーリーを説明するコミックなども好感触で、グッズを用意するのもいいと思います。」
Kazdal氏
「インディメガブームが巻き起こっている今こそ、自分のタイトルを積極的に出展してユーザーからのフィードバックを受け取る機会を手に入れるべきです。その何物にも代えられない経験こそがよりよい開発を作り上げます。」


最後にWallick氏が「自分が心血を注いで作り上げたタイトルを公開するのは勇気のいることだが、ユーザーは必ず反応を返してくれる。開発者はその交流をもっと活発にしてくべきだ。」と呼びかけ、セッションは終了しました。
《LayerQ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. 『モンスターハンターワイルズ』無料アプデ第4弾などを届ける「モンスターハンターショーケース」配信延期を発表―直近の地震による津波警報を受けて【UPDATE】

    『モンスターハンターワイルズ』無料アプデ第4弾などを届ける「モンスターハンターショーケース」配信延期を発表―直近の地震による津波警報を受けて【UPDATE】

  2. 米国ブラックフライデー期間に最も売れたゲーム機はPS5―3位には謎のゲーム機Nex Playgroundがランクイン

    米国ブラックフライデー期間に最も売れたゲーム機はPS5―3位には謎のゲーム機Nex Playgroundがランクイン

  3. もう『BO』連続リリースしない―『BO7』含めた『CoD』の今後は

    もう『BO』連続リリースしない―『BO7』含めた『CoD』の今後は

  4. 【70%オフ】シリーズ30周年の『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001』セール中!3作品収録でお得

  5. 契約違反・詐欺・盗用などで6億円の損害賠償…『Stray』販促など手掛けるiam8bitがパブリッシャーを提訴

  6. 『鳴潮』『シルクソング』ら残る!「TGA2025」ファン投票で決まる「Players' Voice」最終ラウンドスタート

  7. 全て最安値を更新!『風来のシレン6』3,000円、『DREDGE』1,028円、STG『コットン』シリーズ2作品が各214円に【eショップのお勧めセール】

  8. 多くのゲームに影響与えるフォント問題に改善の兆し?「フォントワークス LETS」ゲーム組込オプションの終了が一時撤回、2026年3月31日まで延長に

  9. Valveの新型PC「Steam Machine」価格はいくらになる?部品コストから将来性まで徹底分析

  10. Netflix、WBDゲーム部門も手に入れるが「劇的な変化ない」と共同CEOコメント―開発中『ホグワーツ・レガシー』続編どうなる

アクセスランキングをもっと見る

page top