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新発想でe-Sportsに取り組む中国番組「ImbaTV」オフィス潜入レポ!

中国・上海に本拠を置く「ImbaTV」を実際に訪ねてみました。主に中国内で『Dota 2』の大会主催や動画制作を手がけています。7月17~19日に中国・上海で行われた『Hearthstone』国際女子大会を主催したのもImbaTVです。

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中国・上海に本拠を置く「ImbaTV」を実際に訪ねてみました。主に中国内で『Dota 2』の大会主催や動画制作を手がけています。7月17~19日に中国・上海で行われた『Hearthstone』国際女子大会を主催したのもこのImbaTVです。



ImbaTVオフィスは10階建てほどの中層ビルにあります。使っているのは真ん中あたりの上下2階。ここで約50名が働いているそうです。まず上の階に行ってみると、『Hearthstone』と『Dota 2』のキャラクターの大きなイラストが目に飛び込んできました。仕事場を囲むようにして、大広間の壁面にそれらのイラストがズラリと並んでいます。この仕事場はゆうに30名は入れそうな広さですが、夜間に来たのでオフィスに残っている社員は15名ほどでした。

百万氏(ImbaTVの現撮影スタジオにて)

オフィスを案内してくれたのは『Hearthstone』国際女子大会を企画した百万氏です。彼によると「人員増加に伴いここにオフィスを移しました。社員の勤務時間は1日8時間ですが、出退勤の時間は自由です(日本でいうフレックス・タイム)」とのこと。


オフィスを見学中、社員の間で突然RTS『WarCraft III』の対戦が始まりました。「対戦ゲームが好きで好きでたまらない」という人たちが働いているようです

上海にはほかにも『NeoTV』や『MarsTV』などImbaTVのライバル会社がたくさんあります。他社とどう差別化を図っているのでしょうか。これについては「エンターテインメント性の高い番組が我々の持ち味です。たとえばプロゲーマーを呼んでカラオケ大会をしたり、『Oh, imba!』というコメディドラマを作ったりしています」との答え。

中国のプロゲーマーが主演するコメディドラマ「Oh, imba!」第1話



ここには、なんと録音スタジオまで用意されています。まるでプロの声優や歌手が収録にやってきそうな空間です。百万氏は「設備にはおよそ100万人民元(約2000万円)かかりました。カラオケ番組のほか、プロの作曲家が手がけた完全自作のe-sportsソングをここで収録しています」と言って、自社製作の動画をいくつか披露してくれました。

アニメソング「Butterfly」を日本語で歌う中国の『Dota 2』プロゲーマーMinimi選手


ImbaTVオリジナルソング「DOTA重金属」ミュージックビデオ

動画製作の資金はどうなっているのでしょうか? この疑問に百万氏は「グーグルの副社長を務めた李開復氏の投資集団『創新工場』から資金援助を受けています。彼らもe-sportsが大好きで業界を盛り上げたいと思っているんですよ。だから良いアイデアを思い付けば即座に実行できます」と誇らしげに答えてくれました。


配信チェック等を行う管理室


試合の解説席


インタビューや司会等に使える多目的スタジオ。ときにはPCを並べて大会の選手席として使うこともある


一部のスタジオは用途に応じて内装を取り替えられる

オフィス訪問の終わりに、百万氏は「次は『Dota 2』の世界大会『The International 2015(7月31日~8月8日開催)』の試合のミラー配信及びライブ中継に集中します」と今後の抱負を口にしました。エンターテインメント性で勝負するImbaTVが中国内での存在感をこれからどんどん増すことができるのかどうか。今後の活動もしっかり見守っていきたいと思います。


玄関には笑顔の招き猫が置かれている。いかにも縁起好きな中国人らしい
《nemuke》
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