ガラスの街を駆けるフェイス…『ミラーズエッジ カタリスト』プロデューサーインタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ガラスの街を駆けるフェイス…『ミラーズエッジ カタリスト』プロデューサーインタビュー

情報の運び屋である女性ヒロインFaith(フェイス)の活躍を描く、アクションアドベンチャープラットフォーミングの続編『<ミラーズエッジ カタリスト。Game*Sparkとインサイドでは、今作の開発をリードする女性プロデューサーSara Jansson氏にインタビューを行いました。

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情報の運び屋である女性ヒロインFaith(フェイス)の活躍を描く、アクションアドベンチャープラットフォーミングの続編『Mirror's Edge Catalyst(ミラーズエッジ カタリスト)』。先週ドイツ・ケルンで開催されたイベントgamescom 2015では、Electronic Artsのプレスカンファレンスで最新のゲームプレイトレイラーが披露。Game*Sparkとインサイドでは、今作の開発をリードする女性プロデューサーSara Jansson氏にインタビューを行いました。

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――簡単に自己紹介をお願いします。開発のどんな部分を担当されていますか?

Sara Jansson(以下Jansson): 『Mirror's Edge Catalyst』のシニアプロデューサーSara Janssonです。9年間ほどDICEで働いています。来年、『Mirror's Edge』を再びファンに届けられるのを楽しみにしています。

――『Catalyst』というサブタイトルに込められた意味や、本作のコンセプトを教えてください。

Jansson: 『Catalyst』という名称は、ゲームの物語から生まれています。複数の企業に抑圧される都市でFaith(フェイス)は変化の「Catalyst」(きっかけ)となります。この抑圧は、誰もがあなたの全てを知っている現実の世界とも似ています。私達は全く平気でオンラインで個人情報を共有し、民間企業は私達の人生のあらゆることを知っています。もしこうした企業が、我々に対してこの情報を悪用しだしたら、どうなるでしょうか? それが『Mirror's Edge Catalyst』の世界観です。今作の舞台ガラスの街(City of Glass)の市民、いわゆる「社員」は、単に企業の駒で、業界で身を起こし、活躍をすることだけに集中しています。企業が人々に悪影響を及ぼしているのを無視しているのです。

――主人公のFaithのより深いストーリーを期待できますか? 本作の限定版には幼少時代のFaithのフィギュアが同梱されているのも気になりますが、ゲームに登場しますか。

Jansson: 『Catalyst』の物語を通して、Faithの性格が形成されるように強く望んでいました。ゲーム序盤のFaithは後半に比べると違うキャラクターになります。何の動機があるのかということや、なぜこのような人物になったのかということをプレイヤーに表現するために、過去と家族に起こる事の一部をお見せします。彼女の人格を形成した背景の重要なイベントを見ることになるでしょう。


――前作『Mirror's Edge』の発売からおよそ8年という長い時間が経過していますが、主に技術的な面でどのように進化していますか?

Jansson: 我々は“ステージ”を一切作っていません。そのかわりに、リアルタイムで時間が経過し、現実的な光の反射と屈折がある、美しい“広大な都市”を作っています。過去の古い技術では、これと同じレベルの環境を作り上げることは不可能でした。Frostbiteエンジンのなせる限界を押し上げたと言ってもいいでしょう。ビルの屋上に立って見渡す限りの都市の景観を眺めるのと、道路に立って隣のビルを見るのは別物です。新世代コンソールと新しい技術のおかげで、自由に探索できるガラスの街を構築することが可能になったのです。

――ステージクリア型だった前作とかわって、今作はオープンワールド型になったそうですが、マップの規模やゲームのボリュームはどれくらいなのでしょうか?

Jansson: 舞台のガラスの街の正確な規模はまだ明らかにしていませんが、探索すれば実物の都市のように感じられます。ゲームのプレイボリュームに関しては、前作『Mirror's Edge』に比べると大幅に長くなり、できることもたくさん増えました。


――隠し要素やサイドミッションなどはありますか?

Jansson: はい。サイドミッションや収集アイテムなど隠し要素がたくさんあります。ただし二次的なものなので必須ではありません。

――どんなサイドミッションがありますか?

Jansson: gamescom展示用デモでは短いサイドミッションが三つあります。一つは「Dash」か「Runner's Route」と呼ばれるミッションです。ミッションの目的はAとBの地点間を出来るだけ早くに移動することです。しかし、どのルートを進んでもいいので、一番速いルートを見つけて自分のベストタイムに挑戦できます。

もう一つのは都市のあちこちで見つかる看板です。遠くに見える看板までどうやったらたどり着けるかというもので、環境パズル的な要素があります。看板に到着したら、放送されている企業のメッセージをハッキングして自分の印を付けます。

AからBの地点にパッケージを届けるミッションもあります。途中にKruger Securityの敵が現れて戦闘になるのでコンバットミッションとも言えます。

――Faith以外の登場キャラクターについても教えてください。

Jansson: gamescomのデモではIcarusという男性キャラクターが登場します。彼はFaithの仲間で、力を合わせることがありますが、両方とも一番有能なランナーになりたいので、競争することもあります。同じ使命を持ち、ストーリー上でたびたび見ることになるでしょう。またクローズドデモに出てくるNoahは、Faithの師匠と父親代わりにな大切なキャラクターです。


そして、メインの悪役であるGabriel Krugerもいます。ガラスの街を支配する「クルーガーセキュリティ」の社長です。彼は悪人でですが性格に深みもあり、白か黒かはっきりしたキャラクターではありません。他に面白いキャラクターも複数いますが、今まで公開したのはこの三人です。

――PS4版とXbox One版の解像度やフレームレートは決まっていますか?

Jansson: それについてはまだ未発表ですが、もちろんすべてのプラットフォームを出来る限り高品質なものにできるよう努力しています。

――発売後のダウンロードコンテンツやアップデートの計画はありますか。

Jansson: まだ未定です。今はメインのゲーム開発だけに集中しています。発売後もゲームをサポートしていく予定はありますが、現時点で具体的な企画はまだお見せできません。

――最後に、日本のゲーマーに向けてメッセージをお願いします。

Jansson: gamescomでお見せした最新のゲームプレイトレイラーを楽しんでいただけたでしょうか。何か月後かにゲームをリリースして、皆さんが最高に興奮してスリルを味わってくれるように願っています。皆さんからの支持をとても感謝しています。最新の情報は常にチェックして、質問があればどんどん聞いてください。ありがとうございます!

――本日はありがとうございました。


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『ミラーズエッジ カタリスト』はOrigin PC/PS4/Xbox Oneをプラットフォームに、2016年春発売予定です。
《Rio Tani》
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