チョコ:まずは、人数・母数が違うというのは大きな要因のひとつですね。格闘ゲームにしろ、MOBAにしろ、海外ではライトなユーザーでも競技性を持ったゲームをプレイしています。そこで母数が違うというのはありますね。ただ「e-Sports」が世間で受け入れられているか、という部分でいくと、海外と日本でそこまで差はないと思います。アメリカでもまだまだ発展途上のジャンルですし、日本もちょっとずつ変わってきている印象です。
ももち:今でこそニュースで取り上げられたり、メディアに取材をされたりという場は増えてきていますが、数年前では考えられませんでしたね。ここ最近そういった機会は増えてきたな、と強く感じていますし、海外に追いつけ追い越せではないですが、日本はまだスタートラインに立ったという状況ですので、もっともっと盛り上げていきたいです。
―――他のプロゲーマーの方々も「メディアへの露出が増えた」と口を揃えて仰っていますが、お二人はどう感じていますか?
ももち:メディアへ出演する、ということももちろんそうですが、こういった形(Tシャツを指差しながら)でスポンサー様も増えるとは夢にも思いませんでした。東京ゲームショウでのステージイベントやその他のイベントなどに登壇することも増えて、活躍させて頂ける場がだいぶ増えたと感じますね。
―――活躍の場が増えて、ユーザーさんの目に触れてもらえる機会が増えたということでしょうか?
チョコ:昔は本当に海外に行かないと大会も無い、という状況でした。今では日本で開催されるイベントも増えましたね。
―――『ストリートファイターIV』をプレイしてきたと思いますが、新作『ストリートファイターV(以下、『ストV』)』は、お二人が担当するタイトルとしてプレイしますか?
チョコ:もちろん、プレイします!
ももち:もともと『ストリートファイターIII』もプレイしていましたので、もちろん『ストV』もプレイします。『ストリートファイター』シリーズはすごく思い入れもあって好きなタイトルなので、今後新しいタイトルが出てもプレイし続けたいです。『ストリートファイターIII』『ストリートファイターIV』といろいろと成績も残すことができたので、『ストV』に関しても活躍できるといいなと考えています。
―――他のタイトルをプレイする、といったことは考えていたりするのですか?
チョコ:「このタイトルをプレイしなければダメ」というレギュレーションは特に無く、好きなものを好きにプレイして、というチームのスタンスなのですが、やはり『ストリートファイターIV』から入っているので、カプコン系のタイトルですかね。そこでいうと『ストV』は操作感も『ストリートファイターIV』に似ていたりするので、新しくプレイするタイトルとしてはプレイしやすそうです。
―――最後に。どうすれば、日本の「e-Sports」は発展していくでしょうか?
チョコ:やはり「知ってもらう」きっかけをもっと増やしていく必要はありますね。たぶん多くの人が、ゲームの持ついろいろな楽しみ方を知らずに「ゲーム≒悪いもの」みたいなイメージを持っていると思うんですよね。ゲームをプレイするきっかけをもっともっと作っていけば、そういったイメージも変わると思うので、イベント開催などといった場をたくさん提供していきたいです。
ももち:基本的にはチョコと同じ考えで、いろいろな人に知ってもらいたいですね。「プロゲーマーってなに?!」といったところから知らない人も多いと思うので、まずは興味を持ってもらえるような見せ方や機会を作っていければ、業界としても発展していくのかな、と。どうしても内々のコミュニティだけで盛り上がっていても、なかなか大きくはならないと思います。
もちろん、そういった土台のところは重要なのですが、日本のコミュニティもかなり広がってきましたし、そろそろ外に向かって発信していって良いタイミングじゃないかなと感じています。外の世界と繋がって、広い世界に出ていっても通用するレベルだと思うので、そういう機会が増えればいいですね。それが地上波テレビでもいいですし、梅原大吾さんのように書籍を出したり、といろいろな方法はあると思うのですが、普段ゲームをしない人の目にも触れてもらえる機会が増えていくといいなと思います。頑張ります。
―――われわれも頑張ります。ありがとうございました。
プロゲーマーとして世界で活躍する一方、「ゲーム」の裾野を広げるために何をすればいいかを常に考えている様子のお二人。写真撮影中には、東京ゲームショウの会場に訪れていた海外のファンから「Always cheering !」と声をかけられ、気さくに記念撮影に応じている姿も印象的でした。
「ももチョコ」主催のゲームイベントも多く開催しているため、興味を持った読者の方は足を運んでみてもいいかもしれません。今後のチョコ氏、ももち氏が広げていく「e-Sports」の活動にも注目したいところです。
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