米半導体メーカーのNvidiaは、7月7日、PascalアーキテクチャGPUの低価格モデル「GeForce GTX 1060」を発表しました。Maxwell世代のハイエンドGPU「GeForce GTX 980」と同レベルのパフォーマンスでありながら、低価格と省電力を実現しています。
「GeForce GTX 1060」のスペックは以下の通り。
- CUDAコア:1280
ブーストクロック:1.7GHZ
メモリ量:6GB GDDR5
メモリクロック: 8Gbps
電気接続:6-Pin
消費電力:120W
メディア接続:3X DP1.4 / HDMI 2.0B/ DL-DVI
120Wという消費電力は、AMDが低価格モデルとしてリリースしたPolaris世代GPU「Redeon RX 480」のカタログ値150Wを大きく上回っています。また、「GTX 1080」と「GTX 1070」のチップは同じ「GP104」を採用していましたが、「GTX 1060」は新設計の「GP106」を採用。オーバークロック時は約2GHZのパフォーマンスを発揮するとのこと。他のGTX 10シリーズと同じくゲームキャプチャーツール「Ansel」や、VRヘッドセット用のグラフィックス最適化機能「SMP(Simultaneous Multi-Projection )」が利用可能です。
製造メーカーは、ASUS、Colorful、EVGA、Gainward、Galaxy、Gigabyte、Innovision 3D、MS、 Palit、PNY、Zotacなど。「GTX 1080」「GTX 1070」と同じくフラグシップモデルとなる「Founder’s Edition」も用意されています。
「GeForce GTX 1060」は、7月19日に世界同時発売となり海外の価格は249ドルから。「GeForce GTX 1060 Founder’s Edition」はNvidiaのオンラインストア限定で、日本時間7月19日22時から299ドルで販売予定です。国内の価格は明らかにされていません。