タイ産ロボットSLG『DUAL GEAR』開発者にインタビュー「大好きな日本に届けたい」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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タイ産ロボットSLG『DUAL GEAR』開発者にインタビュー「大好きな日本に届けたい」

Game*Spark編集部は、京都ビットサミットに出展していた『DUAL GEAR』のゲームディレクターのPongpat Pongsakorntorn氏に話を訊きました。

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名作『フロントミッション』を彷彿とさせる、ターンベースのロボットシミュレーションゲーム『DUAL GEAR』。クラウドファンディングで資金調達した意欲的なインディータイトルとして、日本でもコアなロボットゲームファンからリリースが期待されています。開発を手がけるのは、タイを拠点とするデベロッパーのOrbital Speed Studio。Game*Spark編集部は、京都ビットサミット(A 5th of BitSummit)に出展していた同スタジオの創設者でありゲームディレクターのPongpat Pongsakorntorn氏に話を訊きました。

===== ===== =====

――Pongsakorntornさん、日本へようこそ。まずは簡単に自己紹介をお願いします。

Pongsakorntorn: はじめまして。私はPongpat Pongsakorntornといいます。タイのバンコクからやってきたデベロッパーOrbital Speed Studioの創設者です。

――あらためて、今開発している『DUAL GEAR』はどんなゲームですか。

Pongsakorntorn: 『DUAL GEAR』は、日本のゲームからも影響を受けた、ターンベースのロボットタクティカルアクションです。ゲームデザインやコンセプトアートは私自身が担当しており、ディレクターと3人のアーティストを含む、およそ5人のチームで開発しています。

盛況だったA 5th of BitSummitのブース

――具体的に日本のどのゲームからインスパイアされたのでしょうか?

Pongsakorntorn: 『フロントミッション』、『戦場のヴァルキュリア』、『ボーダーブレイク』などですね。

――『ボーダーブレイク』はアーケードゲームですが、日本に来てプレイしたのですか?

Pongsakorntorn: そうです(笑)。でも、個人的に最もお気に入りのゲームは、『ファイナルファンタジーII』と『ファイナルファンタジーVI』です。リメイクや移植版ではない、ファミコン/スーパーファミコンのオリジナル版が好きなんですよ。

――『DUAL GEAR』の開発をスタートしたのはいつですか?

Pongsakorntorn: 3年前、2014年です。このゲームを作るために少人数の仲間を集めて開発会社を立ち上げました。それ以前は、下請けの開発会社で、3Dアーティストとして、アクセスゲームやアークシステムワークスといった日本ゲームメーカーの仕事を受託していました。SWERYさんの『Deadly Premonition: The Director's Cut』にも関わっています。

展示されていたデモは一部音声が日本語化されていた

――では『DUAL GEAR』について。PvP(対戦)モードを実装する予定はありますか?

Pongsakorntorn: いまはPvPを準備しておらず、シングルプレイのストーリーキャンペーンを完成させることが目標です。キャンペーンは、2017年9月頃のクローズドベータテストで実装を計画しており、25から30種類のミッションが遊べるようになります。キャンペーン以外にも、フリーミッションやシミュレーションモード、スカーミッシュモードなどを用意する予定です。スカーミッシュでは、プレイヤーが自分の部隊を編成して、無限に現れる敵部隊を倒していきます。ゲーム終了後、経験値や特別なアイテムがもらえて、自分の部隊を育てられます。近々、新たなロボット、新たなボス、新たなオブジェクティブを追加していきます。それ以外にも、アリーナモードを検討していますが、まだはっきりしたことはお話できません。

――『DUAL GEAR』にはロボットやパイロットをカスタマイズできるRPG要素はありますか?

Pongsakorntorn: 今の段階で、パイロットの育成やメカのカスタマイズ要素は導入しています。9月のクローズドベータでは、キャンペーンモードの主人公の情報を公開する予定です。パイロットの育成要素はレベリングシステムをベースにしており、敵を倒して経験値を溜めて、いくつかのステータスを割り振って強化していきます。

――メカのパーツや武器はどれくらいバリエーションがあるのでしょうか?

Pongsakorntorn: プレイヤーが使用できるメカの機体は20タイプ、武器は60タイプが存在します。メカには、コックピット、メインカメラ、腕、脚の4つの部位があり、それぞれに18種類のパーツが用意されています。またパーツや武器以外にも、武器にセットする豊富なスキルがあり、各パーツはカラーパレットで自由にペイントできます。機体はまだ10体ほどしか完成していないので、残りの部分を開発しているところです。

本作はターンベースが軸ではあるものの、ゲージを消費する移動、回避、QTEなど、アクション要素が高い作りになっている

――コンソール版のリリース計画を教えてください。

Pongsakorntorn: Steam、PS4、Xbox Oneで同時リリースを目指していますが、まだはっきりしたことが言えません。また、発売時期に関して、当初2017年中にリリース予定でしたが、まだたくさんやることが残っており、2018年第1四半期へリリース延期を発表しました。少しでも早く届けられるよう、全力を尽くしています。

――『DUAL GEAR』の販売価格はいくらになりますか?

Pongsakorntorn: 海外向けには19.99ドルを予定していますが、日本での正確な販売価格はまだ決まっていません。

――日本のゲーマーにメッセージを。

Pongsakorntorn: 開発チーム全員、日本のゲームカルチャーを愛していて、たくさんの影響を受けています。アニメも大好きです。ベストを尽くしてゲームを開発し、日本の皆さんに良い作品を届けたいと思っています。もちろん日本語のローカライズも準備しているので、楽しみにしていてください。

――Pongsakorntornさん、本日はありがとうございました。

《Rio Tani》
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