『エルダー・スクロールズ・オンライン』10周年で大変革!年間チャプター制からシーズン制に移行、新システム「サブクラス」でビルドは新時代へ【記念発表&Q&Aまとめ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『エルダー・スクロールズ・オンライン』10周年で大変革!年間チャプター制からシーズン制に移行、新システム「サブクラス」でビルドは新時代へ【記念発表&Q&Aまとめ】

2025年はESOの原点に立ち返る物語“虫の教団”が幕を開け、キャラクタービルドの自由度は新たな次元へと突入します。

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10周年という大きな節目を迎えた大人気MMORPG『エルダー・スクロールズ・オンラインESO)』。開発スタジオZeniMax Online Studiosは、これからのタムリエルの冒険を大きく変える重要な発表を行いました。

長年プレイヤーに親しまれてきた年間大型拡張“チャプター”のリリース形式を終了し、より柔軟なコンテンツ配信と革新的な新システム“サブクラス”を導入することを明らかにしました。

年間チャプター制の終了とシーズン制度が開始、第1弾は“虫の教団”

今回の発表における最大の変更点は、2017年の“モロウウィンド”以来続いてきた年に一度大型拡張コンテンツをリリースする年間チャプター制の廃止です。ZeniMax Online Studiosはこの決断について、プレイヤーからの「もっと多様性が欲しい」「変化が欲しい」という声に応えるため、そして開発スケジュールにより柔軟性を持たせるためだと説明しました。

これにより、今後はベースゲームの改善や新機能の実装といった、コミュニティから要望の多い分野にも、より多くのリソースを投入できるようになります。

その新たなコンテンツ配信形式の第一弾として、2025年には“虫の教団”と題した年間を通じたコンテンツ群が展開されます。これは単一の大きな拡張ではなく、ストーリー、新ゾーン、新試練、そしてサーバー全体で挑むイベントなどが、年間を通して複数回のアップデートで提供される形式となります。

原点への回帰 宿敵との再戦と新ゾーン“ソルスティス”

2025年に紡がれる物語は多くの古参プレイヤーを驚かせるであろう、『ESO』ローンチ時(2014年)のメインストーリーの直接的な続編です。かつてタムリエルを自身の領域コールドハーバーに引きずり込もうとしたデイドラ公モラグ・バルと、彼に仕えたネクロマンサー集団、マニマルコ率いる“虫の教団”が復讐を誓い、10年の時を経て再びタムリエルにその魔の手を伸ばします。

新たな冒険の主な舞台となるのはタムリエル南岸沖に浮かぶこれまで未踏だった島“ソルスティス”です。この島は対照的な二つの地域から成り立っています。島の西側はカリブ海を彷彿とさせる明るい熱帯の気候で、巨大な貝殻や色鮮やかな植物が茂っています。

ここにはハイエルフと、この地に適応したアルゴニアンの新部族“タイドボーン”が共存する港町“サンポート”があり、アルトマー様式とアルゴニアン様式が融合した独特の建築物が立ち並びます。

一方、島の東側は虫の教団が召喚した巨大な障壁“蠢く壁”によって隔絶されており、彼らの侵略拠点となっています。西側とは打って変わって、不気味で荒廃した雰囲気が漂う危険な地域です。

プレイヤーはラズム・ダー、スコルド、ガブリエル・ベネル、ヴァヌス・ガレリオンといった、『ESO』の黎明期からの冒険を共にしたお馴染みの英雄たちと再会。彼らと共に、虫の教団の新たな陰謀を阻止するための戦いに身を投じることになります。

ビルド革命!新システム“サブクラス”で可能性は無限大

今回の発表で最も注目すべき新機能の一つが、キャラクターカスタマイズの概念を覆す新システム“サブクラス”です。これは既存のクラスシステムの枠を超え、プレイヤーに前例のない自由度を提供します。

いずれかのキャラクターがレベル50に到達すると、アカウント内の全キャラクターで利用可能になります。

基本的な仕組みはキャラクター作成時に選択したメインクラスのスキルラインを最低1つは維持しつつ、その上で、アカウントが所有している他のクラス(ネクロマンサー、ウォーデン、アルカニストなど)のスキルラインを最大2つまで選択しアクティブ化できるというものです。

アクティブ化したスキルラインに含まれるアビリティはメインクラスのアビリティと同様に習得・強化して使用できます。これにより、例えば聖なる槍を投げつつ、炎の鞭で敵を打ち据えるテンプラーや、影に潜みながらデイドラを召喚するナイトブレイド、自然の力とアポクリファの禁断の知識を同時に操るウォーデンといった、プレイヤーの想像力次第で無限の組み合わせが可能になります。

その組み合わせ総数は実に3000通り以上とされ、まさに自分だけのユニークなキャラクターを作り上げ、理想のロールプレイを追求する道が開かれます。

ただし、この強力なシステムにはいくつかの制約とコストが伴います。他のクラスのスキルラインのアビリティを習得・強化するためには、通常の倍のスキルポイントが必要となります。戦略的なスキルポイントの配分がより重要になるでしょう。

また、サブクラスとして利用したいスキルラインを持つクラスはアカウントで事前に購入・所有している必要があります。クラス固有の効果を持つセット装備に関しては、キャラクター作成時に選択した“メインクラス”に基づいて効果が発揮される点は従来通りで、サブクラス構成によって効果が変わることはありません。

この画期的なサブクラスシステムは、特定の拡張パックやDLCの購入を必要とせずベースゲームのアップデートの一環として、全プレイヤーに無料で提供される予定です。

サーバーの力を結集せよ!大規模イベント“蠢く壁”

2025年後半には、ソルスティス島を東西に分断する巨大な障壁“蠢く壁”を破壊するための、壮大なサーバーワイドイベントが開催されます。

この“蠢く壁”は、虫の教団が膨大な数の魂を非道な儀式によって練り上げ召喚した、文字通り生ける巨大な障壁です。東ソルスティスへの道を完全に塞いでおり、その破壊には同じメガサーバーに属する全プレイヤーの協力が不可欠となります。

イベントへの貢献方法は様々です。壁に対抗するための防衛キャンプの設営やアップグレード、壁を破壊するための特殊な攻城兵器の建造に必要な資源の収集、そして完成した兵器を用いた壁自体への攻撃などが含まれます。

壁の破壊までの進行度は、各サーバーのプレイヤー全体の活動によってリアルタイムに変動し、サーバーコミュニティの団結力が試されることになります。どのサーバーが最初に壁を打ち破り、東ソルスティスへの道を切り開くことができるのか、熱い競争が繰り広げられることでしょう。

重要な点として、イベントへの貢献は必ずしもソルスティス島にいる必要はなく、コンテンツパスを所有していないプレイヤーでも参加できる方法が用意されるとのこと。ただしイベントは1回きりなので、参加したい方は日程が発表され次第スケジュール調整をしておきましょう。

新試練と継続的なベースゲーム改善

“虫の教団”では、これらの目玉コンテンツ以外にも、タムリエルの世界をより豊かにするための様々な追加要素や改善が予定されています。

エンドゲームコンテンツとしては、モラグ・バルのオブリビオン次元“コールドハーバー”の奥深くを舞台とする新12人用試練“オシアン・ケージ ”が実装されます。ここは苦痛や苦しみを吸収して力に変えるという危険なデイドラ遺物が収められた巨大な保管庫であり、プレイヤーはこの遺物を確保しようとするモラグ・バルの強力なデイドラ軍と対峙することになります。歯ごたえのあるボス戦と、ここでしか手に入らないユニークな報酬が、腕利きの冒険者たちを待っています。

また、ベースゲーム全体の体験向上にも継続的に力が注がれます。新規プレイヤーや復帰プレイヤー向けには、より洗練され分かりやすくなったチュートリアル、初期エリアであるスターターゾーンのグラフィック品質の向上、そしてゲームからしばらく離れていたプレイヤーが現在のコンテンツやシステムにスムーズに追いつけるようサポートする“ウェルカムバック機能”などが導入されます。

大規模PvPゾーン“シロディール”については、長年の課題であったパフォーマンス改善に向けた取り組みが続けられます。先だって実施された“シロディール・チャンピオン”テストでは、サーバー負荷を軽減する新しいアプローチが試され、有望な結果が得られました。このテスト結果を詳細に分析し、今後、より快適な大規模戦闘環境の実現に向けた本格的な改善が進められる予定です。

その他にも、ゲーム内での目標達成を促し報酬を与える“ゴールデンパスート”システムの導入や、戦闘の操作感、PC版UIの見直し、PC版ランチャーの刷新など、全てのプレイヤーにとってより快適で遊びやすい環境を提供するための様々なQoL向上が計画されています。

新たな購入形式“コンテンツパス”の導入

年間チャプター制の終了に伴い、2025年のコンテンツ提供に合わせて新しい販売形式“コンテンツパス”が導入されます。その年にリリースされる主要な新規コンテンツ、具体的には“虫の教団”に含まれる新ゾーン“ソルスティス”や新試練“オシアン・ケージ”などを年間分まとめて購入できるパッケージです。価格は49.99ドル(USD)が予定されており、“ESO 2025 Direct”配信終了直後から購入可能になります。

重要な点として、ダンジョンDLCへのアクセス権はこれまで通りESO Plusのサブスクリプション特典に含まれます。コンテンツパスは、あくまでその年の主要な大型コンテンツを個別にまとめて購入するための新しい選択肢であり、ESO Plusとは異なるものとして提供されます。


10年という節目を迎え、原点回帰と革新が同居する大きな転換点を迎えた『エルダー・スクロールズ・オンライン』。年間チャプター制の廃止や、自由度とビルド戦略を飛躍的に進化させる“サブクラス”システムの登場、そして全サーバー協力型イベント“蠢く壁”など、MMORPGの未来像を塗り替えるかのような挑戦が始まります。

本作がこれまで築いてきた膨大な世界と物語、そしてプレイヤーコミュニティの力。それらを新たな形で進化させていく『ESO』のこれからから目が離せません。


ライター:いーさん,編集:TAKAJO

ライター/絶滅危惧種アメリカ在住ライター兼YouTuber いーさん

YouTubeやりつつ様々な媒体で執筆中

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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