2025年5月8日、今日では『カウンターストライク2』として楽しまれている同シリーズの『カウンターストライク グローバルオフェンシブ』(以下、『CS:GO』)を基にしたModプロジェクト「Classic Offensive」がValveによってキャンセルされたと「Classic Offensive」公式Xアカウントが報告しています。
2015年から開発が続くModプロジェクト、Valveによってキャンセル。開発チームは反論サイトを立ち上げる
「Classic Offensive」は、『CS:GO』を基にオリジナルの『カウンターストライク』への回帰を目指したModプロジェクトです。
同プロジェクトは2015年に始まり、2016年12月にはModDBで公開され1位を取るなど好評を博しました。その後ModはSteamへの登録を目指し、2017年2月に当時Steamへ登録するゲームの審査の一環として行われていたSteam Greenlightを通過しています。
そして2024年10月、「Classic Offensive」の独立したSteamストアページの公開を目指して各種情報登録を行ったものの、2025年1月になって何の説明もなくストアページの登録は拒絶されたといいます。
そして再度ModDB経由で「Classic Offensive」アップデートを行う準備をしていたところに、Valveからプロジェクトの公開停止命令を受け取ったということです。
「Classic Offensive」の開発者によると、現在のValveのModに関するスタンスは以下の狭い条件下でのみ許可されているといいます。
現在アクティブなValveのゲーム用にSteamワークショップで公開されたスキンとマップ
Valve Hammer Editorを使用して開発され、Steamワークショップまたはサードパーティで配布されているマップ
Source SDK 2013(Valveの開発キット)で制作されたオリジナルの非商用ゲーム
定められたガイドライン内で Source SDK 2013を使用して『Half-Life 2』または『Team Fortress 2』をベースにしたMod
Valveから明示的にライセンスを受けているプロジェクト
これらのModの制限はコミュニティ主導のModを事実上禁止していると「Classic Offensive」の開発者は主張しており、Mod文化から生まれた『カウンターストライク』もこういった制限下では生まれないだろうとし、ValveにModのスタンスについて再考を求めるとしています。

さらに「Classic Offensive」の開発者は現在までの同Modの経緯をタイムラインで確認できる公式ウェブサイトを立ち上げ、同サイトにこれまでの状況とよくある質問に対しての反論を掲載しています。
これを受けて、海外掲示板Redditでは活発な議論が交わされており、「他にValveのゲームのModは多数あるのになぜこれだけ狙い撃ちにされたんだ」「ValveはModderたちの存在で生き延びていることは間違いない」「既存のリソースの流用がまずい可能性がある」「Mod開発の時系列を見ると2019年にこのプロジェクトにソース提供をしたくないと伝えられたという記載がある。これを無視してMod開発を続けたのが悪いのでは」「Valveは自分たちの収益が充分にあるのに、比較的小さな規模のファンModを潰すことは納得できない」などの多様な意見が見られました。




