
ユービーアイソフトは、一部の主要タイトルの発売を延期すると2024-25年度決算報告で発表しました。パイプラインを見直した結果、最良の条件を整えるために開発期間の延長を決定したと説明しており、延期の決定が『アサシン クリード シャドウズ』の品質向上に寄与したと報告しています。
最良の条件を整えるために主要タイトルの開発期間を延長

決算報告では、純予約額が約18億5000万ユーロ(約3,000億円)で目標をわずかに下回る結果になったと発表しました。
3月に発売された『アサシン クリード シャドウズ』については好調な滑り出しを見せ、発売初日の売り上げが『ヴァルハラ』に次ぐ2番目の記録となったと報告しています。
主要タイトルの発売の延期について具体的なタイトルは明言されていませんが、海外メディアEurogamerは、投資家向け電話会議で『アサシンクリード』『ファークライ』『レインボーシックス』『ディビジョン』『ゴーストリコン』シリーズが影響を受けると示唆されたことを報じました。
また、2025-26年度のラインナップとしては『アノ 117: パックスロマーナ』やリメイク版『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』をはじめ、『レインボーシックス モバイル』『ディビジョン リサージェンス』が挙げられています。そのほかのタイトルについては後日発表するとのことです。
3つのIP開発に特化した子会社の方針にも言及
またユービーアイソフトは、『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』3つのIPの開発に特化した子会社を、テンセント出資のもと設立すると2025年3月に発表。
『ゴーストリコン』や『ディビジョン』などのフランチャイズや高い業績を誇るタイトルの成長のほか、革新的な技術を活用した新しいIPの開発に注力する方針が明かされていました。
今回の決算報告では子会社の方針について、「物語主導のソロ体験の品質向上」「より豊富なマルチプレイヤー機能と頻繁なコンテンツアップデートによるライブサービスの提供の拡大」「モバイルや中国などの未参入市場の開拓」に重点を置くと説明しています。