ソニーの展開するゲーミングギアブランド、「INZONE」に新たなラインナップが登場します!これまでの高性能モニターやワイヤレスヘッドセットに加えて、ゲーミングマウスやキーボード、マウスパッド、有線イヤホンといった製品がラインナップに加わります。
今回はメディア向けに開催された「INZONE」ブランドの新製品発表会にて、実際に展示されていた様子などもご紹介しながら新製品の魅力に迫ります!
「INZONE」の新たな幕開け。引き続きFnatic監修で“勝ち”にこだわる

ソニーのゲーミングブランド「INZONE」といえば、名門プロゲーミングチームの「Fnatic」が監修していることで知られ、ゲーマーなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
かくいう筆者も普段からワイヤレスゲーミングイヤホン「INZONE Buds」を愛用していて、『VALORANT』をプレイする時や執筆作業、動画鑑賞など普段使いからゲームまで幅広く使える性能がお気に入りです。

そんな「INZONE」ブランドの2025年度の新商品として、ゲーミングマウスやキーボード、マウスパッドといった周辺機器が登場。これらのラインナップが登場することにより、デバイスすべてを「INZONE」で揃える“フル装備”が可能となりました。


既存のサウンドデバイス路線においても進化したヘッドセットや有線イヤホンが追加され、競技シーンの大会などオフライン環境にも対応しています。
新製品群は「プロ志向なFPSコアゲーマー」をターゲットとしており、デバイスの性能差が顕著に現れるなかで“勝ち”にこだわるプレイヤーのための、新たな武器となるでしょう。また、今回ご紹介する新製品もFnaticの監修を受けた設計になっています。

INZONE Mouse-A

INZONEブランド初となるマウス「INZONE Mouse-A」は、8,000Hzのポーリングレートにも対応したワイヤレスマウス。光学式のマウススイッチを搭載しているほか、センサーには独自の「3950IZ」を採用。高速反応・低遅延のスペックを実現しています。
マウスの形状は左右対称で、持ちやすさやフィット感を追求する中で多くのモデルが試作されました。特に“お尻の高さ”などにはこだわっており、つかみ持ちやつまみ持ちなどユーザーの幅広い持ち方やスタイルに対応する形となっています。



気になるマウス重量は48グラムと軽量なうえ、裏面も肉抜き処理などはされていないため、ホコリなどにも強い頑丈な設計です。さらなる軽量化も可能だったものの、“軽すぎると操作感が悪くなる”というFnaticからのフィードバックのもと、快適性と軽さを両立した「重すぎず、軽すぎない」バランスにもこだわりがみられます。

INZONE HubではDPIやポーリングレートの設定ができるほか、ボタン割り当てやLODなどのカスタマイズも可能です。
製品名:INZONE Mouse-A(MSE-G500)
発売予定日:2025年9月5日
想定価格:22,000円前後
最大ポーリングレート:8,000Hz
連続使用時間:最大90時間(1,000Hz時)
INZONE KBD-H75

「INZONE KBD-H75」は、8,000Hzポーリングレートに対応したラピッドトリガー搭載のキーボードで、ラピッドトリガーは0.1~3.4mmの範囲で設定可能です。
キーボードサイズはコンパクトな75%サイズで、ボリュームダイヤルやファンクションキーを搭載するなどゲームだけでなく普段使いもバッチリ。Fnaticの選手によるフィードバックのもと、矢印キーとの間隔を狭めるなどプロさながらのキャラコンを実現できます。

また、打鍵感にこだわったガスケットマウントやCNC加工のメタルフレームなどを採用し、重厚感のある堅牢な設計になっています。キーキャップはダブルショットPBTキーキャップとなっており、ここでも耐久性の高さやこだわりがみられます。
今回展示されていたのは英字(US)配列モデルのみとなっていましたが、日本語(JIS)配列のモデルも2026年春発売予定です。


製品名:INZONE KBD-H75(KBD-G900)
発売予定日:2025年9月5日 (日本語配列モデルは2026年春登場予定)
想定価格:40,000円前後
サイズ:75%テンキーレス
ラピッドトリガー:0.1~3.4mm
INZONE Mat-F / INZONE Mat-D
INZONEシリーズのマウスパッドでは、FPSのなかでもプレイするタイトルによって求められる性能の違いや、ユーザーのニーズに対応するため2つのタイプが用意されています。
「INZONE Mat-F」は『VALORANT』や『CS』など精密なヘッドショットや的確なフリックエイムが求められるタクティカルシューター向きの“コントロール系”マウスパッドで、初動の滑り出しは軽く、止めたいところでしっかりと止まるようなクロス生地を使用しています。

また、マウスパッドの裏面には日本製の高品質素材SlimFlexを採用することによって高いグリップ力を実現し、激しいマウス操作でもズレることなくストレスフリーなプレイが可能です。さらに、全体の厚みが6ミリあることで、ストッピングや操作の安定性を高めています。
両者共通の設計としてサイズは480mmx400mmと標準的なゲーミングマウスパッドのサイズになっており、縁の部分はマウスに干渉しないよう計算された、ステッチ加工が施されています。

製品名:INZONE Mat-F(MPD-F900)
発売予定日:2025年9月5日
想定価格:8,000円前後
サイズ:480x400x6mm
タイプ:コントロール系
「INZONE Mat-D」は、『オーバーウォッチ』や『Apex Legends』『フォートナイト』のような、めまぐるしい試合展開のなかでトラッキングエイムや視点移動が重要視されるゲームに適した“スピード系”のマウスパッド。
表面は手触りのよいサラサラとした素材で、マウスや腕を快適に動かすことが可能です。一方で摩擦とのバランスも両立しており、滑りすぎるということもなくしっかりと止まってくれます。

さらに注目したいのはマウスパッドの厚み。本製品は4mmで、これはINZONEのモニター「M10S」のスタンドと同じ高さになるようデザインされています。高さを揃えることによって、「モニターのスタンドに当たってマウスが止まってしまった!」というストレスを低減することに成功しています。
また、INZONEのブランドカラーをイメージしたグラデーションのデザインにも注目。開発チームによると、このグラデーションカラーをマウスパッドで出すのにはかなり苦労したようです。

製品名:INZONE Mat-D(MPD-D700)
発売予定日:2025年9月5日
想定価格:5,000円前後
サイズ:480x400x4mm
タイプ:スピード系
INZONE H9 II

ワイヤレスヘッドセット「INZONE H9 II」は、既存の「H9」のデザインや不満点を改良し、コアなFPSゲーマーに愛される性能に進化しました。
「H9 II」は音響技術に優れたソニーだからこそ実現できたと言えるようなモデルで、ドライバーには同社の「WH-1000XM6」と同等の30mmドライバーを搭載。FPSにおいて重要となる敵の位置や距離、スキルや足音などどんな細かな情報も逃さず、動きを察知することができます。

また、『VALORANT』や『Apex Legends』それぞれのタイトルに最適化されたプリセットも用意されています。「FPS-1」プリセットでは全体の状況をより把握できるようなバランス重視、「FPS-2」は銃声など敵の方向性をしっかりと把握しながら、長期間プレイしても集中力が続くような快適な音質を目指しています。
こだわりポイントはハイクオリティな音質だけではありません。本体は260グラム(マイク無し)で「H9」から70グラムもの軽量化に成功している点をはじめ、蒸れにくい素材のナイロンイヤーパッド、直感的に操作しやすいボタン配置なども特徴です。



また、マイクは着脱式ながらランプを搭載しており、自分が今マイクミュート状態になっているかの確認も行えるほか、位置や高さもズレにくく調整しやすいブームマイクとなっています。
音質に関してもヘッドセット特有の“こもった感じ”がなく、クリアに聞こえます。口元まで届くマイクとその指向性によって、プレイヤーが隣り合うオフライン環境でも周囲の声を拾いにくいような設計になっています。


製品名:INZONE H9 II(WH-G910N)
発売予定日:2025年9月5日
想定価格:40,000円前後
本体重量:260グラム(マイクなし)
連続使用時間:約30時間(ノイズキャンセリングOFF時)
INZONE E9

「INZONE E9」は、音質だけでなく遮音性が重視されるプロシーンのオフライン環境にも対応した有線のゲーミングイヤホン。
ソニー初の完全密閉構造と小型ドライバーにより、遮音性と即応性に優れているほか、イヤーハンガー部分の可動やケーブルの柔軟性にもこだわるなど、長時間の装着も意識した安定感や快適性が重視されています。

また、本製品の独自の特徴として、遮音性に特化したノイズアイソレーションイヤーピース、普段使いのフィット感に優れたハイブリッドイヤーピースの2種類が付属。あらゆるニーズやシチュエーションに対応できるほか、持ち運びに便利なケースも付属した充実の内容です。


あらゆるPCの環境でも取り回しやすい1.8mのロングケーブルではジャック端子とUSBオーディオボックス経由の2種類が選べるほか、デザイン面ではINZONEのブランドカラーである“紫”が取り入れられている点にも注目です。

製品名:INZONE E9(IER-G900)
発売予定日:2025年9月5日
想定価格:18,000円前後
ケーブル長:約180センチ
カラー:ブラック/ホワイト
今回は2025年に発売が予定されている「INZONE」の新製品たちを紹介してきました。もともとの得意分野であったオーディオ方面がさらに強化されただけでなく、軽量マウスやラピッドトリガー搭載キーボードなど近年では“当たり前”になりつつあるトレンドもしっかりと押さえ、高いビルドクオリティで仕上げています。
また、銀座・福岡を皮切りに各地のソニーストアもリニューアルオープンし、銀座では「INZONE」を体感できるゲーミングコーナーも拡大されます。新製品の登場によりさらに注目の高まった「INZONE」ブランドを、ぜひ体感してください!











