
ハック&スラッシュの最前線にあるタイトルのひとつである『Path of Exile 2』(以下、PoE2)。昨年、早期アクセス版でリリースされて以来、数多くのプレイヤーからのフィードバックを受け、いま改良を続けている最中の一作となっています。
現時点(本記事を執筆している9月25日時点)のSteamの評価は7064件のレビューにて「やや好評」。うち、日本語レビュー1103件は「賛否両論」。この評価からわかるのは、まだベストなゲームプレイを作るに当たって課題を残しているということでしょう。『PoE2』は今まさに、(それこそハック&スラッシュで大量の敵を薙ぎ払い、キャラを鍛えアイテムを集め強くするが如く)ゲームを磨き上げている最中なのです。
そんな本作が、さらにゲームを洗練させる機会も考えてか、東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)のLevel Infiniteブースに出展。今回は来場者に「ボスラッシュモード」を体験してもらい、またひとつゲームへの反応を探っていたのでした。
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僕がブースに立ち寄ったとき、まだ試遊席が空いておらず、ブースは多くの来場者で満席になっていました。試遊のために長蛇の列ができあがるほどではなくても、確実にハック&スラッシュのファンが集まっているのがわかる人気があるなと思いましたね。
試遊の席が空くまでを待つ間、Level Infiniteのブース担当者に『PoE2』の状況や、評判についてお話を伺っていました。まず日本のユーザーは本作について熱心に追ってくれているということへの感謝のあと、Ver0.2.0でのゲームバランスへの反省を語っておりました。それがSteamレビューでの難しい評価に表れていたのですが、大きな調整を行ったVer0.3以降にグローバルで評価が変わっていったのだといいます。
「いま、また新しいユーザーを獲得している最中なんです」と担当者は語っていました。今まさに、『PoE2』は磨き上げられている最中なのです。
ボスラッシュモードで死闘を体験しながら、これからの手触りを見る。

そんなゲームプレイを洗練させるフィードバックを得る意図か、はたまた『PoE2』のTGS2025向けの出し物か、あるいはその両方かで行われたのが今回の試遊の試みであるボスラッシュモードです。こちらは、道中の雑魚を突破しながらボスのもとにたどり着き、死闘を繰り広げていくというもの。6体以上のボスを撃破できたプレイヤーにノベルティグッズをプレゼントするというアプローチを行っていました。

ハック&スラッシュとは膨大な雑魚を倒し、ミッションで奥地へ潜りレアアイテムを取り、最強へ向けてビルドしていくことがすなわち魅力のひとつではあるでしょう。しかし今回TGS2025の『PoE2』をプレイしてみますと、たしかに雑魚を散らしていく楽しさはもちろんですが、どちらかといえば戦闘そのもののアクションをもっと体験させていきたいというスタンスもあるのだろうか? などと考えさせられるのでした。
ボスとの戦いは、たとえばスラッシュアクションからソウルライクのように敵のパターンを見切り、連続攻撃やコンボを叩きこんでいく形です。今回のボス戦は雑魚のお供は一切登場せず、タイマンでの戦いと潔い。それだけにハック&スラッシュのジャンル特有の戦略を練っての戦いとも違い、純粋なアクションゲームのような戦いになっているのです。

数体以上のボスを倒しながら、『PoE2』はハック&スラッシュならではの道のりとは少し違うところを目指そうとしているのだろうか、などと考えておりました。
ブースの担当者によると、まだまだ早期アクセス版を継続して、『PoE2』の洗練を目指していくとのこと。製品版が完成するまでに、まだまだ『PoE2』それ自身が強いハック&スラッシュになるためのビルドを続けていくようです。
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