
千葉幕張メッセで開催されている日本最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」のシティコネクションブースにてプレイアブル出展された、『R-TYPE DX: Music Encore』のプレイレポをお届けします。
本作は初代『R-TYPE』と続編の『R-TYPE II』をゲームボーイ向けに移植したものをひとまとめにし、ゲームボーイカラー向けに調整した『R-TYPE DX』をベースにしたものです。TGS2025開催直前に現行機移植への発表+プレイアブル出展も告知されたことで、STGファンから驚きの声が溢れました。
GBC版を完全体にするフルパワーアレンジ移植と思えた『Music Encore』版
今回TGSで出展された『R-TYPE DX: Music Encore』は、GBC版をベースにリワインド機能やどこでもセーブ機能などを追加したものです。ゲームプレイそのものに手を加えているわけではありませんが、オリジナルでは音楽がステージ1とステージ2のループがずっと続く内容でした。
GB/GBC移植としては、オリジナルのステージの再現度だけでなくステージ進行のアレンジも納得性が高いものであったものの、音楽だけ内容が不十分でゲーム本編の追いついておらず明確に残念と思える部分でした。

この出展バージョンではアルティメットチャレンジモードの初代『R-TYPE』のみゲームプレイが可能でした。早速プレイしてみると、ステージ1の「Battle Theme」自体GB版でもアレンジ品質が非常に高いものでしたが、どうもサントラ「R-TYPE SOUND BOX」で聴いていたような、GB版の曲と異なる部分が多々あると感じました。その疑問が確信に変わったのは、ステージ2の「Return in Triumph」も原曲をベースにした高いクオリティのアレンジが施されていたことにあります。


特に、ステージ3で新たに追加された「Battle Pressure」を聴きつつプレイしてみると、移植元となるGB版と受ける印象が異なったように感じます。GB版はステージ展開が複数省略されていますがステージの音楽が一致するだけでも、その完成度は飛躍的に向上したと思えます。
これによって、これまでは飽くまでゲームボーイという小さな筐体に移植された、当時として相応の限界があるものの高品質な移植作というイメージだったものが、ステージ進行にアレンジがあるもののちゃんと『R-TYPE』の移植として完成したとも感じてしまいました。

『R-TYPE II』パートまでプレイ出来ませんでしたが、ここから推測するに同様の品質になっていると考えると「完成されたGB版『R-TYPE』2作を遊べてしまうのか!」と、驚愕してしまいます。
また本作には、リワインド機能によってミスした地点を即やり直せたり、どこでもセーブ機能によって好きな地点から何度もプレイしたりと、プレイヤーを補助する機能も充実していることで、より気軽にプレイできるようになったことも嬉しいです。

アレンジ曲はGBC音源の特徴を捉えつつ「あの時足りなかった音楽」をちゃんと加えており、少しプレイしただけでもその足りなかった部分が補完される充足感を感じました。プレイアブル出展を触れただけの段階ですが、名実ともにアレンジ移植が上手く機能したフルバージョンへ昇華させる移植と言える内容でした。
『R-TYPE DX: Music Encore』は、ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに2025年冬発売予定。価格は未定です。











