ボス戦オンリー高難度ローグライトFPS『UNYIELDER』何度も挑んでいるうちに強敵をあっさり倒せるようになる。その瞬間が気持ちいい!【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ボス戦オンリー高難度ローグライトFPS『UNYIELDER』何度も挑んでいるうちに強敵をあっさり倒せるようになる。その瞬間が気持ちいい!【プレイレポ】

SteamおよびEpic Gamesストアにて配信中。

連載・特集 プレイレポート
ボス戦オンリー高難度ローグライトFPS『UNYIELDER』何度も挑んでいるうちに強敵をあっさり倒せるようになる。その瞬間が気持ちいい!【プレイレポ】
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集英社ゲームズが9月30日にリリースした、TrueWorld Studiosが手掛けるローグライトボスラッシュFPS『UNYIELDER(アンイールダー)』。本稿では、ボスとの1vs1の戦いにのみフォーカスした珍しい仕組みを備えた本作のプレイレポをお届けします!

なお、執筆にあたっては集英社ゲームズから提供されたSteam版コードを利用しています。

ダッシュ、スライディング、2段ジャンプ…お馴染みの操作感で楽しめる

まずは本作の操作感からお伝えします。『DOOM Eternal』のようなハイスピードで動き続けることを前提としたタイプの作品に近いように感じられました。ダッシュやスライディング、ダッシュジャンプ、2段ジャンプなどこの手のFPSではよくあるアクションが揃っており、アリーナ内を縦横無尽に動き回ることができます。

また、銃を撃つ以外にもう一つ、本作のキーとなるアクションが存在します。それが近接攻撃です。この攻撃をタイミングよく当てることでパリィが成立し、敵を一定時間スタンさせたり回復アイテム・弾薬を手に入れることができるのです。

ハイスピード系FPSのスターターセットともいえる各種アクションに近接攻撃、多彩な銃による射撃、そしてキャラクターによって異なる特殊アクションを駆使して戦っていくことになります。

ボスとの1vs1にフォーカスしたゲーム内容に

さて、ここからはゲーム内容についてです。冒頭でも述べた通り、本作最大の特徴は戦闘が基本的に「ボスとの1vs1の戦いのみ」だという点です。

拠点で準備を整えて出撃し、次のルートを選択しながらその面の最終ボスを目指して進んでいくという、よくあるローグライト作品のシステムに。それぞれのステージで1体のボスと戦い、倒すことができれば武器やパークを入手できます。

武器には性能を変更できるModが付いていることもあります。ピストルやロケットランチャーなどに加えて、右クリックすると挙動が変わるものや銃が仕込まれた刀などの変わり種の武器も手に入れることができました。

また、プレイ中に条件を満たしたりイベント戦をこなしたりして進行するストーリー要素も含まれています。ストーリー序盤は、状況を把握できないまま次々と専門用語が押し寄せる難解な幕開け。読み物も充実していてしっかりとした世界設定が構築されていそうな雰囲気でした。

パリィがカギになるボス戦は高揚感と緊張感にあふれる仕上がり

いよいよこのゲームのメインディッシュともいえるボス戦の話に入ります。ボス戦を売りにしている作品にふさわしく、序盤から多様なボスとの戦いが待ち受けています。なんと実装ボス数は40体を超えているといいます。

ほとんどのボスは素早くアリーナ内を動き回り、突進を繰り返してきたり、ミサイルを乱射したり、距離をとってレーザーを放ってきたり、敵の大群を召喚してきたりと、それぞれの特徴にあった多彩な技を備えています。

この猛攻に対抗するために重要なのがパリィです。ボスがパリィ可能な攻撃を繰り出す際は赤い光が予兆として出現するので、それを頼りに近接攻撃、あるいは銃撃で迎え撃つことでパリィ・カウンターヒットが成立。爽快感のある演出と共にボスが一定時間スタンし、体力や弾薬を回復することができます。

赤い光が出る直前に攻撃してしまうとその時点でパリィが不成立に。とりあえず攻撃をし続けていれば勝手にパリィ・カウンターヒットをとれるというわけではありません。

しかもパリィ・カウンターヒットは、成立猶予がかなりシビアに設定されています。筆者の感覚では光った瞬間に攻撃しなければ間に合わず、場合によっては赤い光が出るさらに前の予備動作を見て準備しておく必要があるほどでした。

そのため、ボスとの戦いは常に走り回って攻撃をかわしながら、動き回るボスを狙い、パリィ・カウンターヒットに備える…というのが基本に。もちろん、パリィ・カウンターヒットを全く狙わずにダメージを与えることもできますが、体力や弾薬の回復のためにもやはり定期的に狙っていきたいところです。

ボスの攻撃はデフォルト状態の体力では何発も耐えることは難しい火力をしているので、パターンを覚えて対処できるようになるまではあっさりと倒されてしまうことも。FPSが上手いプレイヤーは初見での対処もできるのかもしれませんが、筆者のプレイした感覚はいわゆる死にゲーや覚えゲーに近いものがありました。

実際、敵の行動を覚えてパリィのタイミングを掴んでさえしまえば完封できるボスも少なくありません。初見では苦戦を強いられてもコツをつかみさえすればそれほど苦労せずに倒せるというのは、覚えゲーとしては丁度いい難易度だといえるでしょう。

ローグライト形式が死に覚えを邪魔している側面も

しかし、この死に覚え系のボス戦とランダム生成された複数のステージを連続でプレイしていくローグライト形式との組み合わせにはデメリットが存在しているように感じられます。

例えば、あるボスに挑んで倒されてしまったとしましょう。「今の攻撃はこう避ければよかったのかな?」と反省してみてもすぐに再戦できるわけではありません。次の挑戦時にランダム生成でそのボスが再登場するのを待つ必要があるのです。

開発チームもこの点を考慮はしているのか、40種類以上のボスが完全ランダムに出現するというわけではありません。ボス自体がいくつかのグループに分類されていて、1面のステージ群の中ではこれらのボスのみが出現するといった形に制限されていました。そのため、その5~6体のボスさえ把握してしまえばその面は簡単に突破できるようになり、心地よい達成感を味わうことができます。

とはいえ、そこに至るまでの死に覚えが前述のように大変というのも事実で、数々のボスを攻略してようやくたどり着いた1面の最終ボスで、仕様が分からず初見殺しされてしまったときには心が折れそうになりました。

このような容赦のない難易度が特徴の本作ですが、道中で手に入るパークが救済要素の一つであるように感じられました。本作ではボスの撃破後に様々な効果のパークを手に入れることができ、同じパークを何度も選択した場合その効果が強化されていきます。

この部分は非常に大味な調整がなされており、例えば体力アップのパークでは、最初は20%上昇といった内容だったのが、3回選択すると200%、最大まで選択するとなんと1000%もの上昇効果を得ることができます。

ゲームを進めていくと他にもとんでもない効果を持ったパークや武器が登場したので、序盤さえ乗り切ることができればシナジーのあるビルドでボスを瞬時に撃破する、といったプレイスタイルも可能になると思われます。

ゲームオーバーで失われない強化要素も存在します。

前述のように気持ちよく死に覚えができないゲームシステムや説明不足なチュートリアルなど、細々とした不満点はあるものの総合的にはしっかりと作られていた印象です。記事執筆時点でSteamでは61%が好評の“賛否両論”を記録していますが、楽しく遊べないような重大な欠陥があるのではなく、単に好みが分かれる作品だからだと感じられます。

難易度が高く繰り返しプレイを要求する作りであるため、「息抜きに少しローグライトFPSを遊ぼうかな」という心持ちで手に取るのではなく、「ボスの行動を覚えて全ボス攻略を目指すぞ!」という熱量があるタイミングにこそ手に取りたい作品でした。

『UNYIELDER』はSteamおよびEpic Gamesストアにて配信中です。


ライター:kamenoko,編集:TAKAJO

編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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