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Amazonのレビューが全削除!?『Spore』の厳しいコピー制限に、発売元のEAが反論

コアなゲームファンには少々物足りない面もあるものの、発売後には多くのゲームサイトから好意的に迎えられた[b]Spore[/b]ですが、今もゲームとは全く別のところで炎上中。厳しいDRM制限のためにAmazonの商品レビューでは、とうとう2,000件以上の最低評価が書き込ま

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[size=x-small]分厚いアートブックの他、さらにDVDなどが付いた豪華な海外版Galactic Edition。もちろんDRMも付いております…[/size]





コアなゲームファンには少々物足りない面もあるものの、発売後には多くのゲームサイトから好意的に迎えられた、おなじみWill Wright氏の壮大な野心作[b]Spore[/b]。しかし、ゲームにはインストール回数を制限する非常に厳しいコピープロテクションが施されていたため、残念なことに一部の海外ユーザーの間では、今もゲームとは全く別のところで炎上中。

日本でもおなじみ[url=http://www.amazon.com/Spore-Mac/dp/B000FKBCX4/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=videogames&qid=1221249769&sr=8-1]Amazon.com[/url]の商品レビューでは、とうとう2,000件以上の最低評価が書き込まれる事態に発展し、発売元のEAが反論を展開。さらに今日になって、Amazonでは一時すべてのレビューが消えてしまう事件まで発生し、ただいまお祭り騒ぎに拍車がかかっているみたい。

* * * * * * * * *













「自分は、泥棒のように扱われるのはごめんです」

「DRMは誤った考えでした。ゲームはいいけど、DRMは最悪」

「これでは、ゲームを買ったんじゃなくて要するにレンタルです」

「厳しすぎるDRMは、このゲーム本来の寿命や拡張性を駄目にしてしまいます」

「パッチで正常に修正されるまで、ゲームは絶対買いません」

「お金を払ったユーザーだけが不都合な目に遭わされるのに、
これで違法コピーを止められると思いますか?」


「3回しかインストールできないなんて、馬鹿げたDRMの付いたソフトは二度と買わない」






以前から発表されてはいたものの、Sporeでは今春にEAから発売になったMass EffectのPC版でも採用され、海外ではユーザーの間で大きな騒ぎになった、SecuROMと呼ばれるかなり厳格なDRM制限が施されており、インストール時と初回起動時にはネット経由でのアクティベーションが必要な他、異なるPCへのインストール回数は3回まで、これを越えるとEAのカスタマーサービスに連絡して正規ユーザーであることを証明させられる(認証可能かどうかは、[url=http://easpore.custhelp.com/cgi-bin/easpore.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_faqid=19743]ケースバイケースで対応[/url]…)というあたりが、またしても大きな反発を招いているようです。

今やMaxisの元社員さえ[url=http://news.spong.com/article/16171/Former_Maxis_Man_Spore_DRM_is_a_Screw_Up?cb=390]大失敗だった[/url]と語る、こうした厳しいコピー制限ですが、一方のEAは今日Gamasutraに[url=http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=20218]反論を展開[/url]。同社の統計によれば、複数のPCにアクティベーションを行ったユーザーは全体の25%以下、最後の3回目よりも多くのアカウントを希望した顧客は1%未満だったとのこと。

EAで企業広報を担当する、Mariam Sughayer氏は言います。


「基本的なコピープロテクションのシステムを、私たちは今も変更していません」

「PCにディスクを入れておくことで、ゲームをプレイする際に毎回認証が必要なやり方から、EAでは単にオンラインで一度認証する方式に変えただけなのです」



実は以前、Mass Effectの発売時には、インストール後にもさらに10日間ごと、プレイし続ける限り毎回PCの状態をチェックする必要があったのですが、激しい非難の末に開発元のBioWareとEAが協議し、初回プレイ時のみのオンライン認証に変更された経緯があります。






しかし、PCゲームの違法コピーには特に悩まされてきたEAも、今回ばかりはこれ以上の譲歩をするつもりはないみたい。Sughayer氏は、ゲームのアクティベーションに必要な、ハードウェア情報の断片以外の個人情報をネットに送信したりはしないこと、さらにはスパイウェアやマルウェア的なものをインストールするといった話は、全くの誤解だと強調しながら、異なるPCへのコピーが一定数に制限されているiTunesを例に出して反論。現在EAとMaxisは、ユーザーコミュニティに向けてこう声明を出しています。


「ユーザーは、三台のPCにインストールすることが出来ます。あなたの部屋で、そしてオフィスや、家族のために。あなたが出来ないことは、1,000個のコピーを作ってネットで配布することです」


ちなみに、突然全てのカスタマーレビューが消されてしまったAmazon.comの[url=http://www.amazon.com/Spore-Mac/dp/B000FKBCX4/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=videogames&qid=1221249769&sr=8-1]商品ページ[/url]ですが、同社の代表が[url=http://kotaku.com/5049212/amazon-deletes-all-spore-customer-reviews-blames-site-glitch]Kotakuに語ったところ[/url]によれば、決して故意に行ったことではなく、実は単なる不具合(!)だったんだとか。事の真偽はともかく、今後もガイドラインに違反したレビューは個別の削除で対処していくとのことで、現在はとりあえず元の状態で見られるようになっています。
[size=x-small](ソース: [url=http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=20218]Gamasutra: "Electronic Arts Responds To Spore DRM Criticism"[/url])[/size] [size=x-small](イメージ: [url="http://www.joystiq.com/2008/09/12/amazons-spore-reviews-vanish-in-glitch-return-soon-after/"]Joystiq[/url])[/size]

 
[b]※Update: [/b]EAの言うiTunes風DRM制御ですが、新たに同社のスポークスマンによると、アクティベーションが3台までのPCに限られ、アンインストールしても認証を解除することが出来なかった部分に関しては、「[url=http://multiplayerblog.mtv.com/2008/09/16/spore-drm-update-ea-loosening-one-restriction/]近い将来[/url]」パッチがリリースされるとのこと。

また、もし将来EAがCDキーの認証を止めてしまったら、ディスクが完全にゴミになってしまうという一部の懸念に対して、サーバーを停止する前には、こうしたDRMを無効にするパッチを出すとしています。

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