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家族も盛り上がった! VRヘッドセット“Oculus Rift”実機レビュー

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専用のケースに入ったOculus Rift

今回は近年ゲーム業界で大きな注目を集めているVRヘッドセット“Oculus Rift”の体験レポートをお届けします。現在公開されている対応ゲームや技術デモをプレイしてOculus Riftの可能性を感じてみたいと思います。


Oculus RiftはPalmer Luckey氏率いるOculus VRが開発中のバーチャルリアリティ・ヘッドマウントディスプレイで、昨年行われたKickstarterでの資金調達は目標の250,000ドルを大きく上回る2,437,429ドルを集め大成功を収めました。

内容物一式

ゲーマーのためのVRヘッドセットを目指すOculus Riftは、対角110度/水平90度の高視野角、超低遅延の6軸ヘッドトラッキングで高い没入感を実現しつつも、タブレット端末向けの液晶パネル(1280 x 800)の採用や高価な光学レンズを使わない事で製造コストを抑え、低価格化を実現しています。現在は“Oculus Rift Development Kit”としてSDKが付属した開発者向けバージョンが300ドルで販売中。なお一般向け製品版の仕様はまだ確定しておらず、最終的な仕様や価格などは現行のものとは異なる可能性があります。

ヘッドセットとコントロールボックス
3種類の高さのレンズ
USB、HDMIケーブルとHDMI-DVI変換アダプタ
電源アダプタと変換プラグ
コントロールボックス
ヘッドセット横
中央のダイヤルを回してレンズと目の距離を調整可能
下から
中央の窪みは鼻が入るところです

Oculus Riftの本体重量は約380g程ですが2本のヘッドバンドやクッションなどによりフィット感はなかなか。頭を動かしても重みでずり落ちてくるという事はありませんでした。眼鏡を掛けたままでも装着できるのは良いですね。ただ、眼鏡フレームのデザインによっては上手くフィットしないかもしれません。なおOculus Riftでは専用の形式での映像出力が必要となり、デスクトップ画面などOculus Rift非対応の映像は正しく見る事ができないので通常のモニタも用意しなければなりません。


装着するとこんな感じ

それでは早速幾つかの技術デモ・対応ゲームをプレイしてみます。まずは専用の開発キット“Oculus Developer Kit(ODK)”に付属するデモ『OculusWorldDemo』を体験してみました。このデモでは孤島に建つ別荘の内外を歩きまわる事ができます。デモを始めてまず思ったのは「映像が若干粗い」という事。Oculus Riftの解像度は実質640x800であるため(1280x800のパネルに640x800の映像を並べ、左右の目に割り振っている)ドットが目立ち、網戸越しに映像を見ているような感じになります。

しかしながらその空間の中にいるという感覚は素晴らしくで、周囲を見回せる事に衝撃を覚えます。上下左右を見回し、時折後ろを振り向いたりと一心不乱に頭を振ってしまいました。ヘッドトラッキングの凄さを堪能し、とりあえずこのバーチャル世界を散歩してみようと移動を始めた途端、3D酔いの兆候!

レンズを通して見える映像(片目)
この画像をクリックで拡大表示して、モニタから5cmの距離で見た状態が
Oculus Riftでの見え方に近いです(実際はもう少し明るくみえますが)

長年FPSをプレイしてきて3D酔いの経験ほぼ皆無の私が危うく気持ち悪くなりそうでした。今までにない新しい感覚で脳がびっくりしたのかもしれません。ちなみに家族にもOculus Riftを体感してもらいましたが、父と姉は激しく3D酔い、母と弟は何ともなかったので、人によって影響は異なるようです。

別荘の外を散策

3D酔いは何とか我慢するとして、次は『RiftCoaster』を体験。お城の中を駆け巡るジェットコースターデモとなっており、股間が縮み上がるスリルを感じる事ができます。高所から一気に下るシーンでは「ひょおぅ〜」思わず声を上げてしまうほどです。これは家族にも好評で、皆大盛り上がりでした。

落ちるー!

こちらはレースゲーム風の『Rift Racer』。車を運転しながら周囲を見回せます。カーブする先を見たり隣に並んだ車を見たりと現実同様の動きができるため、レースゲームやドライビングシミュレーターはOculus Riftが活きるジャンルの1つでしょう。

カーチェイスの迫力もUP

次はホラーゲーム風の『Alone in the Rift』を体験。こちらもOculus Riftと相性の良いジャンルだと思います。暗闇の中、周囲を伺いながら進むのはかなり怖いです。しばらく歩き回っていたら急に移動できなくなったので、何事かと思い振り返ったらそこに……。夜中に大声で叫ぶところでした。

鳥肌が……

お次はちょっとひねった『Oculus専用TETRIS』を体験。その名の通りOculus Riftで楽しめるテトリスで、目の前に次々とブロックが積み上がっていく様子はとてもシュール。いずれはOculus Riftでしか体験できないパズルゲームも登場するかもしれません。

ブロックを手にとって動かしたくなります

ここで登場『Disunion』。Game*Sparkでも以前ご紹介したギロチンシミュレーターです。目を開けるとギロチン処刑台にセットされた状態。見物人が周囲を取り囲み、処刑を今か今かと待っています。上を見上げた瞬間にギロチンの刃が落ちてくるとかなりゾッとします。頭が落ちて視界がグルングルン回るのはかなりキツイ!

これはOculus Riftでしか体験出来ませんね

次はOculus Riftに公式対応している『Surgeon Simulator 2013』をプレイ。Oculus Riftを使用する事でより手術シミュレーターらしくなります。こうなるとモーションコントローラーのRazer Hydraが欲しくなりますね……(Oculus Riftとともに対応済み)。あと今まで見る事ができなかった場所も見られて新鮮です。

通常よりも多少プレイしやすくなったような気がします

最後はこちらも公式対応されている『Team Fortress 2』をプレイ。本作では視点と照準が別に動くようになっており、横を見ながら正面を撃つ事が可能。ただ、よく照準を見失い、自分が今何処を狙っているのか分からなくなります。ロケットジャンプはできない事はないですが、実戦で使うのは厳しそうです。なお余談ですが、本作のVR対応を手がけたValveのTom Forsyth氏は後に退職し、Oculus VRへと加わっています

通常とはだいぶ異なるエイム感覚

まさにゲームの世界に入り込んだ感じ


  • 長所
    • 凄い没入感。
    • 手頃な価格(製品版では更に安くなると言われている)。
    • 自然なヘッドトラッキング。
    • 眼鏡OK。
    • 今後への期待感。
  • 短所
    • 解像度の低さによる網戸越し感覚。小さい文字も見辛い(製品版では高解像度化の可能性あり)。
    • 人によっては激しく3D酔いする。
    • 視界が密閉されるため、手元が見えない。
    • デスクトップ画面など非対応の映像を見るには別途通常のモニタが必要。
    • プレイ中の見た目が怪しい。

『Team Fortress 2』の特典アイテム目当て ゲームの未来を体感するために購入したOculus Riftですが、その価値は十分に感じられました。既に多くのゲームやエンジンがOculus Riftの対応を公式に発表しており、今後更に増えていくと予想されます。まだ解像度が低く実用には向かないかもしれませんが、E3 2013では解像度が向上したHDバージョンも出展されていたので、一般向けの製品版では実用レベルとなっている事に期待です。

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《RIKUSYO》

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