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開発者が自身の精神の暗部をさらけ出したサイコホラーアドベンチャー『Neverending Nightmares』が正式発表

昨年8月にリリースされたシューティングゲーム『Retro/Grade』の開発者であるMatt Gilgenbach氏が、前作とは全く方向性の異なるホラーアドベンチャー『Neverending Nightmares』を正式発表しました。ゲームに限らず精神状態に左右されクリエイターの作風が変わるという

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昨年8月にリリースされたシューティングゲーム『Retro/Grade』の開発者であるMatt Gilgenbach氏が、前作とは全く方向性の異なるホラーアドベンチャー『Neverending Nightmares』を正式発表しました。ゲームに限らず精神状態に左右されクリエイターの作風が変わるということは時たまありますが、『Neverending Nightmares』もまさにそんなタイトルとなっているようです。

海外サイトPolygonを通して正式発表された本作ですが、その記事は新作の紹介では無く前作『Retro/Grade』の失敗から始まっています。海外メディアからはそれなりの評価を受けた『Retro/Grade』ですが、PSN上で同時期にビッグタイトルがリリースされていたためか売り上げは酷いものに終わり、同作はGilgenbach氏が想定していた最悪のシナリオ以下のセールスとなってしまったそうです。


同氏は4年間のあいだ毎日開発を続け、パートナーのJustin Wilder氏と貯金を切り崩したり家族から金を借りるなどして14万ドルを費やしましたが、開発した『Retro/Grade』はセールス面でそれに応えませんでした。Gilgenbach氏はPolygonに対し「何だか気が重いんだ。出来ないんだ。穏やかな気分でいられない」と述べ、思い出すのは自身の失敗ばかりでゲームをプレイするのも楽しめない日々を送っているとコメント。またパートナーのJustin Wilder氏とは袂を分かれ、さらには以前から患っている強迫性障に加えうつ病など多くの合併症に悩むようになったと明らかにしています。

『Neverending Nightmares』はそんなGilgenbach氏が「誰よりも上手く作れるゲームはなんだろうか?」と自らに問いかけ生まれたタイトル。同氏が持っていたネガティブなイメージや感情をブツけた鬼気迫るサイコホラージャンルの作品で、悪夢から目を覚ますとまた別の悪夢に居るというアドベンチャーゲームとなっています。


非常にダークな雰囲気を纏う『Neverending Nightmares』ですが、一方で同作は苦境と戦う希望ある作品としても開発が進められているとのこと。Gilgenbach氏は「自分の葛藤については理解しているから、他の人を助けたいと思っている。暗黒の数時間は完全に孤独で、誰も僕が何を経験しているのか理解していないんだ。まるで地獄だったよ。僕はこのゲームで同じ境遇にいる人に触れて、“君は1人じゃないんだ、僕も同じ場所に居たんだ”と言ってあげたい。“僕は終えることが出来たんだ、君も出来るさ”とね」とコメントしています。

アドベンチャーゲーム『Neverending Nightmares』は来年の後半以降にリリース予定。近日中にもKickstarterでのクラウドファンディングが実施される予定とのことです。
(ソース: Polygon)

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《ishigenn》
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