先日お届けしたWCGや2014年も開催が決定したEvolutionなど、e-Sportsイベントは世界的に観ると大いに盛り上がるエンターテインメントのひとつとして知られています。それは国内においても変わりません。日本でその隆盛を支える団体のひとつ「TOPANGA」主催の『TOPANGA LEAGUE』決勝ラウンドに潜入したので、その様子をお届けします!
正直筆者自身、不勉強なところもあり「どんなことをやってるの?」と疑問を抱いていました。大まかな概要として、今や格闘ゲームの代名詞となった『スーパーストリートファイターIV』を種目とし、総当たり戦で優勝者を決定する、といったリアルスポーツ競技でも見られるシステムのものであるということ。これだけは知っていました。
「それってゲーセンでも観れそうじゃない?」と疑問を抱いたのも事実。しかしながら実際には圧倒的に違う点が2つありました。1つ目は各プレイヤーの技の妙技。自分の手足の如くキャラクターを操る様は、一般のプレイヤーとはひと味違います。そして2つ目は優勝賞金。「そんな大した金額じゃないんでしょ?」とお思いの方、侮るなかれ。3位には15万円、準優勝者には30万円、そして優勝者には賞金100万円を贈呈!
今回潜入したのはそのTOPANGA LEAGUEの決勝ラウンド。まさに賞レースのラストを飾る注目ラウンドになります。会場はニコニコ本社内スタジオにて開催。観覧席も設けられており、来場者は70名ほど。リーグ最終戦を生で見届けようと、男女様々なファンやプレイヤーが訪れていました。
決勝ラウンドのプレイヤーは以下。
- wao
- ウメハラ
- かずのこ
- ボンちゃん
- マイケルたん
- ももち
wao選手(左)、司会アール氏(中央)、ウメハラ選手(右)
かずのこ選手(左)、ボンちゃん選手(右)
マイケルたん選手(左)、ももち選手(右)
今回で三回目を数えるTOPANGA LEAGUEは、2013年11月2日よりシーズンをスタート。シーズン中に勝ち星を挙げてきた猛者揃いということもあり、実力は折り紙付きの有名プレイヤーばかり。EVO2013など、格闘ゲームイベントでもおなじみのアール氏による解説も光り、白熱した対戦が繰り広げられていました。
ウメハラ選手 vs マイケルたん選手
いざ試合を観ていて、何よりも驚いたのはその濃密度。どちらかが一方的に負けるような闘いは皆無で、ほぼ全ての対決で実力が拮抗!逆転劇に次ぐ逆転劇、華麗なコンボの数々など、手に汗握る様々な展開が全対戦で観られました。
加えて気付かされたのは、競技としての格闘ゲームの分かり易さ。ゲームにおける細かな妙技はやり込んだプレイヤーこそその凄さが分かれど、あまり触れる機会がない人にとってはそれを説明されても「?」が付いてしまうものです。しかしながら今回の『スパIV』を始めとした格闘ゲームは「相手の体力バーを無くせば勝ち」という至って単純明快なルール。相手の攻撃を避けたり守ったりしながら隙を伺い、ここぞというところで攻撃に転じる様は、初心者や不慣れな人にとってはハードルが高い部分がありますが、観戦者としては凄さを感じられることが多く、十二分に楽しめることを再認識しました。
今シーズン優勝賞金を手にしたのは“サガット”を使い、圧倒的な戦績を残したボンちゃん選手。次いでwao選手、3位にももち選手といった結果となりました。
1位: ボンちゃん選手
2位:wao選手
3位: ももち選手
入賞者も含めた他のプレイヤーの激闘も含めた映像はニコニコ生放送にて有料配信されており、2014年1月7日(火)23時59分まではタイムシフトでも視聴可能です。年末のK-1やPRIDEはなくなりましたが、TOPANGAリーグ決勝を見て年末年始を過ごすのもゲームファンにとっては良いかもしれません。