Epic Gamesは、現在開催中のGame Developers Conference 2014に合わせて、次世代ゲーム統合開発環境の「Unreal Engine 4」において、サブスクリプションモデル(月額支払)を導入すると発表しました。
これはインディーズ開発者を意識したモデルで、月額19ドルで世界中の全てのデベロッパーが「Unreal Engine 4」の全ての機能を利用できます。実際に商品を開発し、売上が発生した場合には総収入の5%のロイヤリティが発生します。対応プラットフォームは現在のところPC、Mac、iOS、Android。
「Unreal Engine 3」の時代にはインディーズや小規模デベロッパーを主なターゲットとしたパッケージとして「UDK」が提供されていましたが、サブスクリプションモデルでの提供はこれに代わるものとなりそうです。「UDK」との大きな違いはエンジン自体のソースコードも提供される点で、C++で書かれたエンジンに独自のカスタマイズを施す事が可能です。
Epic Gamesでは同時にフォーラムやWiki、AnswerHubなどでのQ&Aを中心としたコミュニティの形成と拡大にも力を入れていくとのこと。エンジンのソースコードもGitHubにホストされ、ユーザーコミュニティによる共同作業や共有にも対応していくとのこと。
Epic Gamesのティム・スウィーニー氏は「これまでEpicがプロの開発会社へ提供してきたのと全く同じエンジン、ツール類、そしてソースコードのすべてを、このプログラムによって世界中の皆様へご提供します。あらゆるサイズのチームや予算規模のプロジェクトでも手軽にご利用いただけるよう、価格面も非常にリーズナブルな設定をしています。いま、世界中のインディーズ開発者は非常に大きな盛り上がりを見せています。多くの素晴らしいプラットフォームと可能性に満ちた配信・流通チャネルが登場し、インディーズ開発者にもとても大きなチャンスが生まれています。今回のUE4サブスクリプション・モデルの紹介により、アンリアル・エンジン4が世界中の開発者が更に素晴らしいコンテンツを制作するための一助となれればと願っています。」とコメントしています。
日本語版のエンドユーザーライセンス契約(参考訳)はこちらから。「Unreal Engine 4」では従来型の個別契約も存在し、前払いや直接サポートを希望するデベロッパーはcontact@epicgamesjapan.comこちらにコンタクトください。
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