今回プレイしたのはTGSのステージイベントで一般公開されたデモの完全版。オープニングムービー直後から収容所を出るあたりまでを体験しました。冒頭の紹介やプレイフィール、クレア操作のインプレッションは過去のハンズオンデモレポートでお伝えしたので、このプレイレポではもう1人のプレイアブルキャラ、モイラに焦点を当てます。
モイラ・バートンは、初代『バイオハザード』の生還者の1人、バリー・バートンの愛娘。同作ではバリーが大切にしていた家族写真でのみ登場していました。本作では、バイオテロによる被害者支援を目的とするNGO「テラセイブ」に所属。クレアの良きパートナーとして、20歳の立派なレディーに成長した彼女の勇姿が大いに描かれています。
モイラは過去の事件から銃器に対する深いトラウマを抱えており、射撃はもちろん携行することも頑なに拒みます。代わりに強力なフラッシュライトと重厚なバールを装備。アイテム捜索から近接戦闘まで、多彩な活躍を披露してくれます。中でも印象的なのがバールを入手した際の「鈍器ならいけるわ!」という台詞。ゾンビの頭を叩き潰す鈍器プレイが大好きな筆者にぴったりなキャラクターだと感じました。
クレアのように実戦経験のないモイラの主な役割は謎解きでのサポートですが、実は戦闘面で秘められた真価を発揮します。フラッシュライトは暗闇でのアイテム捜索に必須なほか、敵の顔面に照射することで怯ませることが可能。一瞬の隙を作ったら膝めがけてひたすらバールをぶん回します。ダウンを取ったら勝利確定。追加のキー入力により胸部めがけてバールで串刺しに。必殺の一撃を繰り出せます。
また、AI操作のクレアがまれに繰り出すミドルキックも絶好のチャンスに。怪力お姉様の蹴りは非常に強力で、敵はきりもみしながら後方へ吹っ飛びます。そこへすかさずバールマスター、モイラの無慈悲な鉄槌。クレアとモイラにはそれぞれ近接戦闘用の追撃アクションが設けられており、クレアは怯んだ敵を相手に豪快なキックを、モイラはダウン状態の相手にとどめの一撃を追加入力できます。
これを応用して両者の操作をすばやく切り替えたタンデムアタックも可能。クレア操作で敵の膝を数回斬りつけるか9ミリを数発撃ち込んだ後、相手が怯んだ隙に追加入力でキック発動。相手がダウンしたらすかさずモイラへ操作を切り替えてバールを突き刺します。端からショットガンで頭を吹き飛ばした方が手っ取り早いかもしれませんが、弾薬を節約したい人や筆者のようにどうしてもバールで戦いたい鈍器フェチにはお奨め。
鈍器ガール筆者のバールプレイを十分に楽しんだところで収容所の出口らしきポイントに到着。30分程度の体験版をクリアしました。複数に分割されたエピソードを毎週別々に配信するエピソディック方式を採用している本作では、毎チャプターを攻略するごとに次回予告が流れます。クレアたちの腕に光るブレスレットの正体とは。監視カメラの向こう側ではいったい何が起こっているのか。続きは発売後のお楽しみです。
シリーズ年譜の空白を埋める新たな恐怖体験『バイオハザード リベレーションズ2』は、PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PCを対象に、2015年初頭のリリースを予定。価格は未定です。来る新年、勇敢なレディーに成長したモイラの暴れっぷりは、往年のバリーファンも必見の活躍となるでしょう。
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