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近未来対戦の出来栄えは―『Call of Duty: Advanced Warfare』新生マルチプレイをレビュー

Call of Dutyシリーズ最新作としてSledgehammer Gamesが開発する『Call of Duty: Advanced Warfare(コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア)』のマルチプレイにフォーカスしたレビューをお届けします。

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近未来対戦の出来栄えは―『Call of Duty: Advanced Warfare』新生マルチプレイをレビュー
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Call of Dutyシリーズ最新作としてSledgehammer Gamesが開発する『Call of Duty: Advanced Warfare(コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア)』の字幕版が、スクウェア・エニックスより11月13日に発売されました。本作は高度なテクノロジーを駆使した近未来の戦闘が特徴となっています。シリーズを通してダイナミックな演出が人気を博するシングルプレイにも注目ですが、今回はマルチプレイにフォーカスしたレビューをお届けします。

ちなみに筆者のFPS歴は10年程度で、CoDシリーズは『Call of Duty:Black Ops』から『Call of Duty: Ghost』までひと通りプレイ済みです。今回、レビューを行う『Call of Duty: Advanced Warfare』では、先行体験モニターキャンペーン期間中にレベル50の元帥までプレイしてみました。

■「エグゾスケルトン」で激変したマルチプレイ対戦環境



『Call of Duty: Advanced Warfare』のマルチプレイにおける最大の特徴は「エグゾスケルトン」と呼ばれる強化外骨格。ブースト機能「EXO ムーブ」を使うことで、上下左右へ瞬時に移動できるようになりました。他にもバッテリー式の特殊機能「EXO アビリティ」、グレネードの発射装置「EXO ランチャー」など、近未来的な装備も備わっています。

そして、『Call of Duty: Black Ops 2』から採用された「PICK 10」システムの流れを組む、「PICK 13」では、自由なロードアウトカスタマイズが可能です。スロットに好みの武器やアタッチメント、PERKなどを割り当てて自分だけのプレイスタイルを楽しむことができます。

スコアストリークはCoDシリーズ初のカスタマイズに対応しており、必要スコアの増加と引き換えに強化が行えるようになっています。

前作『Call of Duty: Ghost』とは違い、『Call of Duty: Advanced Warfare』では縦横無尽に移動が可能になりました。パワーポジションとなる高所を使った遠距離戦闘、スピードを生かしたアクロバティックな近距離戦闘、大きく分けてこの2つにプレイスタイルが分かれてきた印象です。

■武器・装備のバランスは現時点では偏り気味



メインウェポンはこだわりが無ければBal-27やAK12などフルオートのアサルトライフルが安定です。特にBal-27は高い射撃レートに加え、リコイルが上下に規則的なので扱いやすい武器になっています。高機動を活かしてサブマシンガンやショットガンという手もありますが、使いこなすには時間がかかるでしょう。逆に使いこなせば脅威となり得ます。

スコアストリークは全体的に弱体化の傾向にあります。縦方向の動きが出てきたため、マップには必然的に建造物が多めに配置されています。そのため、航空系のスコアストリークは回避行動が容易であり、脅威に感じませんでした。

EXO アビリティーは1ライフ1回しか使用できないので、発動タイミングを掴めるかが重要です。EXO ランチャーはグレネードをEXO ムーブで回避されることが多く、スロットから外してワイルドカードを使ったアタッチメントまたはPERKの追加が基本形となりそうです。

■「エグゾスケルトン」が与えたのは高さか速さか



EXO ムーブによって、縦方向の動き、そして何より俊敏な移動が可能になりました。ここで考えたいのは、どちらがよりゲームの試合展開に影響を与えているかです。今までのCoDシリーズは正面からの撃ち合いが基本のシンプルなゲーム性でした。『Call of Duty: Advanced Warfare』では新たに「高さ」と「速さ」というエッセンスが加わったことで、試合展開に大きな変化を与えています。

現状ではEXO ムーブを使いこなしているプレイヤーがまだ少ないので、高所を確保した遠距離からの攻撃にアドバンテージがあります。また、アサルトライフルの性能があまりにも優秀で、他の武器の特性が死んでいる感も否めません。高所からの狙撃を基本に、近接戦闘も難なくこなせる武器として仕上がっているアサルトライフルには調整が必要だと感じています。高さと速さによって得られるアドバンテージをイコールに調整することで、よりバランスの良いゲームになることは間違いありません。

■自分だけのプレイスタイルを見つけて対戦に挑もう



『Call of Duty: Advanced Warfare』のマルチプレイは、単独の新規タイトルとして見れば傑作の部類に入るでしょう。ただし、CoDシリーズの最新作ということで、従来通りのシンプルなゲーム性が好みのユーザーにはもしかすると合わないかもしれません。とはいえ、本作では昨今のFPSトレンドにマッチしたスピード感あふれるゲームプレイを十分に楽しむことができます。

ゲームバランスについてはこれからのアップデートに期待したいところですが、それを感じさせないほどの魅力がこのゲームにはあります。「エグゾスケルトン」を使いこなして、ハイスピードな戦闘を制したときの興奮と爽快感は他では味わえないものです。もちろん、豊富なカスタマイズ機能を利用して、今まで通り地上戦特化のプレイスタイルで楽しむのもいいでしょう。筆者自身も、ショットガンとEXO ムーブをフル活用した接近戦を楽しんでいます。自分だけのプレイスタイルを見つけて対戦に挑むのが『Call of Duty: Advanced Warfare』を楽しむコツかもしれません。
《VEXATION》
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