Game*Sparkの不定期ゲーム紹介コーナー。今回はスウェーデンのインディーデベロッパーMight and Delightが開発した『Shelter 2』をご紹介します。本作は2013年にリリースされた、アナグマ親子のサバイバルを描くアドベンチャー『Shelter』の続編です。今作はオオヤマネコの親子にスポットを当てており、天候や四季、より広大な環境といった新要素を特色にしています。
ゲームは妊娠した1匹のオオヤマネコが巣穴を探すところから始まり、操作のチュートリアルを兼ねた導入部が終わると4匹の子どもが生まれます。今後プレイヤーはこの子どもたちを育てていくのですが、これがまぁ可愛いのなんの。猫好きにはたまらないです。それぞれ名前をつける事もできるので、感情移入度もバッチリ。
生まれた子どもたち
生まれてからしばらく子どもたちは巣穴から出られないので、母親であるプレイヤーが食事を持ってきてあげなければなりません。付近をうろつくウサギを捕まえ、巣穴に戻って子どもたちに与えます。ウサギをむしゃむしゃと美味しそうに食べている姿を見ていたら、なんだか温かい気持ちになりました。
ウサギを捕まえた
ごはんですよ～
子どもの位置や捕獲できる動物の位置が分かります
巣穴から出られるようになったら、子どもたちはプレイヤーの後を付いてくるようになります。本作では特に指示される目標は無いので、その辺をのんびりと散歩しましょう。もちろん時おり子どもたちの食事を確保します。ゲーム中はウサギだけでなく、鳥の卵や野ネズミ、大きいものではシカを捕獲する事ができます。
みんなでお出かけ
木を揺すって鳥の巣を落とす
木陰で一休み
子どもたちは食事の量が足りず飢えてしまうと自分では動けなくなり、その状態が長く続くと死んでしまいます。すぐさま食事を与えれば復活しますが、そういう時に限って周囲に動物が全然いなかったり……。倒れた状態で空腹のあまり悲痛な鳴き声をあげる子ども。ゲームとはいえ非常に心が痛みます。
子どもをくわえて移動する事もできます
ウサギの群れを発見
気がつけば子どもは2匹に減っていた……
なんだかんだで季節が移り変わり、立派に成長した子どもたちは、体も大きくなって自分で狩りが行えるようになります。母親として子どもの成長をしみじみと感じられますが、しばらくした後にプレイヤーの心にぽっかり穴が空くような展開が……。一体どうなるかは是非ご自身でプレイして頂きたいです。
はっきり言って『Shelter 2』は爽快なアクションや本格サバイバルを求めている人にはオススメできません。ゲームは数時間でクリア可能で、その大部分はウサギを捕まえて子どもに与える事の繰り返しです。しかしながら、ビジュアルや音楽を含めた全体の雰囲気は、そんな事を忘れさせてくれる程に素晴らしく、プレイヤーの心を揺さぶります。
シカめがけてダッシュ
これがホントのウミネコ
水が旨い
誕生、成長、別れ、出会いと、人間の人生にも通ずる展開が待ち受ける『Shelter 2』。本作をプレイして日々の生活で疲れた心を癒してみてはいかがでしょうか。Steam、GOG、Humble Storeにて、PC/Mac/Linuxを対象に1,480円/14.99ドルで配信中です。
雪景色
オオカミの群れに襲われるイベント。高い位置に逃げよう
様々なコレクタブル
クリアすると子どもが更に子どもを産み、一族が継続していきます
