米博物館のビデオゲーム収蔵に議論勃発、技術の解析行為は合法か? | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

米博物館のビデオゲーム収蔵に議論勃発、技術の解析行為は合法か?

ESA(エンターテイメントソフトウェア協会)は、最近、アメリカで活発化的に行われている博物館のゲームの収蔵やインターネットからの閲覧も含めたゲームのアーカイブ化に対し、保護された技術を改変する違法なハッキング行為にあたるのではないかと指摘し議論を呼びました。

ゲーム文化 カルチャー
米博物館のビデオゲーム収蔵に議論勃発、技術の解析行為は合法か?
  • 米博物館のビデオゲーム収蔵に議論勃発、技術の解析行為は合法か?
  • 米博物館のビデオゲーム収蔵に議論勃発、技術の解析行為は合法か?

ESA(エンターテイメントソフトウェア協会)は、最近、アメリカで活発的に行われている博物館のゲームの収蔵や、インターネットからの閲覧も含めたゲームのアーカイブ化に対し、保護された技術を改変する違法なハッキング行為に該当するのではないかと指摘。関係者の間で議論を呼んでいます。

このESAの主張に対し、EFF(電子フロンティア財団)は、アップデートやパッチなど正式なサポートを打ち切った古いゲームハードやソフトウェアに関して、企業の売上の保護を目的とした法律は適用されないのではないかと反論。古いゲームハードの改変や解析は、アメリカ映画協会やアメリカレコード協会が定める著作権侵害行為にも該当しないとしています。また、ゲームコンテンツの解析行為が違法とされた場合、任天堂やソニーといったハードを提供する企業の開発者が、新ハードを作る際に過去のハードを研究できなくなる可能性があることも指摘しています。

さらにEFFは、博物館が過去のゲームコンテンツを公開し、一般でも自由にアクセスできるようにするため、技術やコンテンツの著作権保護を目的としたデジタルミレニアム著作権法に新たな項目を追加し、現状の規制の緩和に取り組んでいるとしています。

過去の名作ゲームが文化的な資料として広く公開され、自由にプレイできるようになるのは喜ばしいことですが、一方で開発側の利益に影響が出る可能性も一概に否定できないだけに難しい問題となりそうです。
《蟹江西部》

十脚目短尾下目 蟹江西部

Game*Spark編集部。ゾンビゲームと蟹が好物です。以前は鉄騎コントローラー2台が部屋を圧迫していましたが、今は自分のボディが部屋を圧迫しています。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. オープンワールドキャンプ冒険ゲーム『The Gold River Project』2026年1月に早期アクセス開始決定!

    オープンワールドキャンプ冒険ゲーム『The Gold River Project』2026年1月に早期アクセス開始決定!

  2. 知ってた?「トップガン マーヴェリック」の体感アーケードフライトSTGが日本に来るぞ!!【アミューズメント エキスポ 2025】

    知ってた?「トップガン マーヴェリック」の体感アーケードフライトSTGが日本に来るぞ!!【アミューズメント エキスポ 2025】

  3. eスポーツ大会でまさかの不正行為も、所属チームは普通に敗北…。当該選手はチームからも除名へ

    eスポーツ大会でまさかの不正行為も、所属チームは普通に敗北…。当該選手はチームからも除名へ

  4. 上半身だけのパートナーと接合した状態で旅を進める!ポストサイバーパンク・サバイバルホラーRPG『GRAFT』

  5. 『空の軌跡 the 1st』が「2025年プレイすべきJRPG10選」の1位に!「日本のRPGの中でも最高傑作の一つ」と米ニュースメディア大絶賛

  6. 東京都主催の『スト6』ゲーム大会、女性キャラの水着コスチュームが使用禁止に―“良い子”たちに配慮か

  7. 2026年の『テイルズ オブ』リマスタープロジェクトは“さらに過去の名作”が対象に。シリーズ完全新作についても語られた「30周年記念動画」

  8. 【PC版無料配信】異変に対処しつつ退勤を目指すホラー『異ノ故リ-Isolated Hours-』Steamで配信

  9. Fakerと韓国首相が対談。「現実的にプロゲーマーになるのは非常に難しい」Worlds 3連覇の喜びとプロとしてのキャリア観を語る

  10. 『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ

アクセスランキングをもっと見る

page top