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Blizzardが提案する『ハースストーン』の新たな対戦フォーマットとは

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Blizzardが提案する『ハースストーン』の新たな対戦フォーマットとは
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昨年スマートフォンに進出し、日本からも世界大会ベスト4のプレイヤーが登場するなど、熱が高まりつつある、CCG(コレクティブルカードゲーム)『Hearthstone(ハースストーン)』。その運営・開発を行うBlizzard Entertainmentは、同作の新たな対戦フォーマットやレギュレーションを含む、今後の方針を明らかにしました。

■現在の『ハースストーン』が直面する問題

まず最初にBlizzardは、現状認識している、『ハースストーン』の抱える問題点やジレンマを語りました。『ハースストーン』を長期的に運用し、プレイヤーの関心を引き続けるために、新しいカードを常に投入し続ける必要があります。Blizzardは、昨年8月に第2弾の追加カードセット「The Grand Tournament」を、11月にはアドベンチャーモード第3弾の「The League of Explorers」を配信しました。

ところが、継続的な追加カードの投入によりカードプールが膨大になったことで、新規プレイヤーが入りづらい状況が生まれているといいます。新たなカードはゲームに新鮮味を与える一方で、新規プレイヤーからは「どれから買っていいかわからない」「強いカードを集めるのが大変」といったカード収集の難しさを指摘する声があります。また、複雑化したメタも障壁のひとつです。

過去に比べて強い能力のカードを次々投入していく、“パワークリープ”という考え方があります。『Hearthstone』においてもBlizzardは、同じマナコストでありながら以前より能力の高いカードをデザインするなど、このやり方を推し進めてきました。しかし、カードの強さがインフレを起こし、初期と比べてゲームバランスが変わってしまったり、「Dr. Boom(ドクター・ブーム)」のような、どのデッキに入る強力なカードが増え、開発者のカードデザインの自由を奪ってしまう問題を引き起こしています。

■Blizzardが新提案する「スタンダード」フォーマットとは

こうした問題点を理解し、重く受け止めた上で、Blizzardが新たに提案するのが、「スタンダード」という対戦フォーマットです。これは、わかりやすく乱暴に言ってしまえば、『マジック:ザ・ギャザリング(MT:G)』の構築戦フォーマットである「スタンダード」や「エクステンデッド」と同じで、デッキに使用できる対象カードセットを制限するというものです。

「スタンダード」の具体的な導入タイミングは未定ながら、最初のフォーマットとして対象となるカードセットは以下の通り。

    ・Basicカード
    ・Classicカード
    ・Blackrock Mountain(ブラックロック・マウンテン)
    ・The Grand Tournament(ザ・グランドトーナメント)
    ・The League of Explorers(探検同盟)
    ・2016年春にリリースされる新たなカードセット

※追記: スタンダードが切り替わるのは、その年の最初の拡張パックがリリースされたタイミング。

一方、このリストに含まれない「Naxxramas(ナクスラーマスの呪い)」と「Goblins vs Gnomes(ゴブリン vs ノーム)」は、スタンダード環境から外れることになります。つまり、基本カードとクラシックに加え、その年と前年にリリースされたカードのみが使えるようになっていくというわけです。

重要な点として、Blizzardはスタンダードの他にも、「ワイルド」と呼ばれる全カードセットをデッキに使用できる、現在と同じ“何でもあり”のフォーマットを用意。新たなフォーマット適用後、オンライン対戦のカジュアルマッチとランク戦マッチは、「スタンダード」と「ワイルド」別々にプレイできるように変わるそうです。なお、アリーナ(闘技場)、ソロ・アドベンチャー、Tavern Brawl(酒場の喧嘩)については、これまで通り全てのカードを対象に遊べるとのこと。

※追記: シーズン終了時に得られる宝箱や報酬は成績の良かった方に準ずる。

Blizzardは今後、公式トーナメントや大会ポイントを得られる各種e-Sportsイベントで「スタンダード」フォーマットを採用していく意向を明言するなど重要性を強調。さらに「スタンダード」から外れるアドベンチャーモード「Naxxramas」と「Goblins vs Gnomes」のパックは、UIをクリーンに保ちたいという理由から、新フォーマット導入のタイミングで、ゲーム内ショップから撤去される予定。ただし、撤去後でもカードはArcane Dust(魔素)で作成でき、アドベンチャーモード自体も購入していればプレイ可能だということです。

※追記: アドベンチャーモードがストアから撤去された後も、1ウィングでも購入していれば残りを購入可能。

■『ハースストーン』大改革への期待と懸念

全カードが使える「ワイルド」形式は残されるものの、上述した「スタンダード」に重きをおいた方針転換は、新規プレイヤーには敷居が低くなる反面、これまで時間とお金を注いでカードを集めてきた既存プレイヤーには賛否両論があるはず。「スタンダード」では、前述した「Dr. Boom」を筆頭に、「Piloted Shredder」「Sludge Belcher」「Mad Scientist」といった強力な定番カードが一気に姿を消すため、ファンダメンタルなメタの変化もプレイヤーは受け入れる必要があります。

この大がかりなレギュレーション変更に先がけて、Blizzardは過去最大規模のアップデートを準備中。10~12項目にも及ぶというカードバランスの調整に加え、フォーマットが2つに分かれるのに対応してデッキスロットは現在の2倍である18に増加。「クラーケン年」なる新たなフレーバーを掲げた2016年の『ハースストーン』大改革が功を奏するのか、今後も注視したいところです。

※公式発表情報にあわせて一部記事を修正しました。

UPDATE: 日本語の公式サイトでも情報が一挙解禁されています。
《Rio Tani》

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