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『VA-11 Hall-A』―ゲーム開発会社に聞いた「2017年」と「2018年」【年末年始特集】

「2017年はどんな年だったのか?」「2018年はどんな年になりそうか?」を聞く本企画。今回は、今年ついに日本上陸を果たした近未来バーテンダーADV『VA-11 Hall-A』を製作した Sukeban Games に同じ質問をしてみました。

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『VA-11 Hall-A』―ゲーム開発会社に聞いた「2017年」と「2018年」【年末年始特集】
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「2017年はどんな年だったのか?」「2018年はどんな年になりそうか?」を聞く本企画。今回は、今年ついに日本上陸を果たした近未来バーテンダーADV『VA-11 Hall-A』を製作した Sukeban Games に同じ質問をしてみました。ご回答いただいたのは、ディレクター兼リードアーティストであるChristopher Ortiz(kiririn51)氏です。



Sukeban Games



所在国:ベネズエラ
代表作:VA-11 Hall-A

2017年

「開発面でいうと、ゲーム開発に大きな進捗がなかったので、あまり良いとは言えないかもしれません。しかし、新規タイトルの開発に必要となるツールの使い方を習得することができましたので、そういった意味では生産的な一年だったかなと思います。少し変に聞こえるかもしれませんが、我々のような小さな開発チームにとって、新たな技術を習得すること、新たなワークフローに慣れること、新たなエンジンを使いこなすことに時間をかけることが、将来の成功につながると考えています。大きな会社だと難しいかもしれませんね。

今年唯一達成できたものは、「Prologue Redux DLC」のリリースです。これはゲームの最終版完成前に作られたもののリマスターですが、本編の追加エンディングも含んでいます。

トレーニングに時間を費やせたことで、来年はとても生産的な一年になるでしょう。2本以上のタイトルをリリースする計画です。上手くいくといいのですが!

ビジネス面で見れば、今年はとても成功した一年だったと言えます。『VA-11 Hall-A』がPS Vita向けにリリースできました(私たちが担当したのはビジュアルと品質保証だけですが)。

このタイトルは日本でもPCとPS Vita向けに発売され、想像以上に多くの人に購入していただけたようです。とてつもない数字というわけではありませんが、予想を超える売れ行きで、今後発表するタイトルも日本で同じように販売されることでしょう。私たちは会社を大きくしたいと思っていますので、これは大きな一歩だと思っています。特にベネズエラのデベロッパーでここまで成功したのは私たちが初めてなので!

多くの人には大したことではないかもしれませんが、私たちにとって「私たちがどこから来たのか」というのはとても大事なことなのです。ベネズエラのゲーム会社として、このレベルまで到達したのは私たちが初めてです。これはまるで、小さな子供が大きな世界を探検するようなイメージなので、全てのものが新鮮です。ファンアートからインタビュー、そして店舗での販売…全てが大きく、感謝してもしきれない思いです。

最後に、『VA-11 Hall-A』の販売はPCで20万本を突破しました。これはSukeban Gamesのような小さい会社にとって大きなマイルストーンです。順調に販売数を伸ばしていることもあり、2018年には30万本に到達する見込みです。多くのプレイヤーが口コミで『VA-11 Hall-A』のことを広めてくれて、それが私たちの次回作へと繋がっていきます。」

2018年

「上で述べましたように、2018年には2本以上のタイトルをリリースする。それが私たちの主な目標であり、現在発表できる限度になります。

現在、いくつかのプロジェクトを同時進行で開発しています(その方が楽しいので)。2017年の後半には新しいメンバーも加入しましたので、今までにないスピードで開発が進んでいます。

また、私自身は2回以上日本を訪れたいと思っています。とにかく日本が大好きなので、何かしら理由を見つけて数週間日本に滞在したいと思っています。5月のBitSummitにも絶対参加しますので、会場でお会いしましょう!」


《シュナイデル関》
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