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今更聞けない? 全世界の格闘ゲーマーが集う奇跡の祭典ゲームイベント「EVO」とは【特集】

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今更聞けない? 全世界の格闘ゲーマーが集う奇跡の祭典ゲームイベント「EVO」とは【特集】
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本日4月27日から29日にかけて「EVO Japan 2024」が開催されています。こちらはROHTOが主催する格闘ゲームのイベントであり、世界中から名うての格闘ゲーマーが集う一大イベントとなっています。

そんなEVOにはすでに20年以上の歴史があり、笑いと涙に溢れた名勝負がいくつも刻まれてきました。感動の瞬間を振り返りつつ、EVOの歴史を遡っていきましょう。

●そもそも「EVO」とは? 進化し続ける最高の対戦格闘ゲーム・イベント

正式には「Evolution Championship Series」という名前で、縮めてEVOと呼んでいます。

大元を辿ると、トニー・キャノンという方が1995年にカリフォルニア州サニーベールで開いた「Battle by the Bay」というイベントに行き着きます。たった40人のゲーム大会で『スーパーストリートファイターIIX』と『ストリートファイターZERO 2』を種目としていました。こちらが翌年からネバダ州ラスベガスに移り、Evolutionの名前を冠していきます。ちなみに、トニー・キャノン氏はX(@Pond3r)を見る限り、現在はRiot Gamesで2XKO(Project L)の開発に関わっている模様です。

以降は、2003年にEVOが名称として定着したり、2004年にゲームセンター用の筐体ではなく家庭用ゲームハードを使うようになったりと細かく変化していきます。

なお、2003年から2012年の間、日本国内ではエンターブレインが主催する「闘劇」という格闘ゲームの大会が開かれていて、数々の有名プレイヤーが伝説を残していきました。特に『ギルティギア』シリーズは闘劇の盛り上がりが凄まじく、EVOよりも闘劇が印象深かった……という方も多いのではないでしょうか?

2018年からは「EVO Japan」が開催。会を追うごとに参加者は増えていき、今年は過去最大規模となる有明GYM-EXでの開催されています。


2021年3月19日、ソニー・インタラクティブエンタテイメントとEndeavorがEVOを共同買収したので、今後の大会競技は(可能な限りはほぼ間違いなく)PlayStationプラットフォームを通して行われることが予想されます。参加される方はPSに繋がるコントローラーを用意しておきましょう。

ここまでEVOが大きくなってきた理由のひとつに、オープントーナメント方式――つまり「誰でも参加できる」という点があると考えられます。腕に覚えさえあれば、もしかしたらトッププロと同じ土俵で戦えるかもしれない……その思いが、人々をラスベガスに誘うのではないでしょうか。

当日は、メイントーナメントと呼ばれる賞金の付いた大会の他にも、サイドトーナメントも行われます。こちらは往年の名作を皆で囲んで遊ぶという、非常にゲーセン文化的な側面を感じさせるミニイベントなので、大作に興味が薄い方でも参加してみる価値がありますよ!

●格ゲー史に残るベストバウトの数々 EVOが魅せた奇蹟の瞬間を振り返る

大規模で歴史のある大会なので、もちろん名試合はたくさんあります。筆者の記憶に残っている重要な試合をいくつかご紹介しましょう。


まずはコレ!もう満場一致と言っていいでしょう。梅原大吾という男を世界に知らしめた重要な一戦です。レッツゴージャスティーンでお馴染みのEVO 2004における『ストリートファイターIII 3rd Strike』での梅原大吾(ケン)対Justin Wong(春麗)です。

体力わずかのウメハラは、迫るJustin Wongのスーパーアーツをブロッキングで完全にしのぎ切り、しっかりと反撃のフルコンボを叩き込んで見事に逆転。「背水の逆転劇」として未だに再生され続けている名場面中の名場面です。いやあ、何度観てもたまらない……。

お次は『ストリートファイターV』からです。EVO 2017のときど(ゴウキ)対Punk(かりん)という組み合わせですね。『ストV』史上最高の試合と称する人も多いほど魂が震える一戦なので、未見の人はこの機会にじっくりとご覧ください……。

大舞台で、ときどが瞬獄殺を決める瞬間の盛り上がりは筆舌に尽くしがたいものがあります。『ストリートファイター6』にゴウキが実装された暁には、是非とも同じ瞬間を同じ舞台で観てみたいところですね。

最後はやはり『ストリートファイター6』から。「EVO 2023」のANGRYBIRD(ケン)vsMENA RD(ブランカ/ルーク)の試合を抜粋します。

アラブ首長国連邦のケン使いANGRYBIRDと、ドミニカ共和国を背負いし二刀流の男MENA RD……稼働一年目とは思えないほどの激しいぶつかり合いを刮目して観てください。

●今年の「Evo Japan」の見所は?


まずは何と言っても、まだ発売一年目とは思えないほど世間を騒がせている『ストリートファイター6』。ストリーマーやVTuberなどにも波及し、格ゲーブームの再来とまで言われている屈指のタイトルです。

続いて、こちらも発売一年目となる『鉄拳8』。30年の歴史を誇る3D格闘ゲームの最新作で、バンダイナムコエンターテインメントが開発・販売しているゲームでありながら、韓国やヨーロッパや中東と国外で人気を博しているタイトルです。

稼働から数年が経っているタイトルでは『ギルティギア ストライブ』も注目作です。いわゆる「コンボゲー」と称されるジャンルの雄であり、1998年から続く老舗のシリーズですね。

空中ダッシュやロマンキャンセルといった破天荒でトリッキーなシステムが目白押しで、とにかく多彩な攻めで相手を翻弄すれば勝ちという非常にアグレッシブなゲームとなっています。3DCGを2Dアニメのように見せる特殊なアニメーション技法も見所ですね。

他には、発売一年目タイトルでは『UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes』『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』が確定しており、数年以上サービスが続いているタイトルでは『キング オブ ファイターズ XV』が入っています。

気になるタイトルとしましては『ストリートファイターIII 3rd Strike』が、発売25年目にしてEVOに復活しています。上述したウメハラ対Justin Wongの背水の逆転劇が起こったタイトルですね。今回はどんな事件が起きるのか、否が応でも期待してしまいますね……!


以上、格闘ゲームのイベント「EVO」について解説させていただきました。次の伝説を作るのはあなたかもしれません……そのためにも、入場チケットは失くさないようにご注意を!


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《各務都心》

各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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