16世紀カリブ海サバイバル『Survival: Fountain of Youth』厳しさと遊びやすさのバランスが絶妙!自身や拠点が育っていく感覚も楽しい【クラフトサバイバル名鑑】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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16世紀カリブ海サバイバル『Survival: Fountain of Youth』厳しさと遊びやすさのバランスが絶妙!自身や拠点が育っていく感覚も楽しい【クラフトサバイバル名鑑】

【クラフトサバイバル名鑑】では、同ジャンルのゲームが好きな筆者による定番ゲームの魅力を紹介しています。

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16世紀カリブ海サバイバル『Survival: Fountain of Youth』厳しさと遊びやすさのバランスが絶妙!自身や拠点が育っていく感覚も楽しい【クラフトサバイバル名鑑】
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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、PC向けに2024年5月21日リリースされたカリブ海サバイバル『Survival: Fountain of Youth』です。

16世紀の史実がモチーフ

『Survival: Fountain of Youth』は、アメリカ・ロサンゼルスに本拠を置くOdinsoftが手がける作品(パブリッシャーTwin Sails Interactive/CE-Asia)。2022年に発表トレイラーと体験版が公開され、2023年4月19日にSteam早期アクセスにてリリースされています。

本作の舞台は16世紀のカリブ海。ゲームは史実をモチーフに制作されていて、コンキスタドールのフアン・ポンセ・デ・レオンが、3隻の船団を率いて「若返りの泉」を探すため、プエルトリコから出航するシーンから始まります。彼は後にフロリダを発見した功績のある人物として「若返りの泉」伝説とも関連して語られることも多い人物です。

ゲーム内ではプレイヤーは、難破した船団の生き残りとして無人島でサバイバルを行います。過酷な環境や危険な生物が待ち受けている島内には、古代遺跡や仲間たちの痕跡が多く残されています。島に隠された謎を解き明かしていくためには食料や水、薬、装備や拠点、船など、サバイバルの準備を整える必要があります。

Steam早期アクセスはおよそ1年間続き、日本語対応を含むさまざまなアップデートを経て2024年5月21日に正式リリースされました。また、PC正式版リリース後の2024年10月にはPS5/Xbox Series X|S版も配信されています。PC版には2025年5月に待望の「建設モード」が実装、後日コンソール向けにも配信されます。

ちなみに、現在のフロリダ州には「若返りの泉考古学公園(Fountain of Youth National Archaeological Park)」があります。こちらの公園では展示や歴史閲覧だけでなく、結婚式も開催できるなど、多くの人々に親しまれているようです。

難破した島で生き残れ!

本編の物語は、まずチュートリアルを兼ねた物語の導入部から始まります(スキップ可能)。チュートリアルでは、船での会議をはじめるための準備をする中で、軽い戦闘やアイテムへのインタラクトなどの基本を学んでいきます。しかし、地図を準備していよいよ会議、というところで船は嵐に襲われてしまいます。

ここからは燃え盛る船から脱出するのですが、本作はスタート時に2つだけ便利なアイテムを持ち出せます。所持重量が増えるカバンや武器、高品質のツールなど序盤ではクラフトできないようなものばかりなので、自身の好みにあったものを選びましょう。もちろん、何も持たずにスタートすることも可能です。

チュートリアルはもう少し続き、プレイヤーは最初に漂着した小島で採集やクラフト、そして地図作成など、島で生き残るためのアクションを学んでいきます。最後には誰かが残してくれたイカダを修理して、ポンセ船長が「希望の島」と名付けた場所までたどり着くことで、いよいよ本格的なサバイバルが始まります。

本作のユニークなシステムが地図作成で、島の各地にある巨大な木に登ることで周囲の地形や素材を書き記すことができます。木に登るためのロープや、書き記すためのツールも必要ですが、ゲーム中にマップ画面で自分の位置もわかる作品なので、地図を作ることはサバイバルに大いに役立ちます。

本編では行方不明になった船員たちを探したり、新たな島へ行くための準備をしたりと、明確なメインクエストが用意されています。特に序盤はゲームシステムに関わるものも多いので、まずは最低限の準備を整えながらクエストを進めていきましょう。もちろん、すべて無視してサバイバル生活を楽しむのもプレイスタイルですね!

一杯の水すらも貴重なサバイバル

『Survival: Fountain of Youth』でのサバイバル項目は体力のほか、飢え・渇き・エネルギーの3項目が基本です。これらの項目は食事や睡眠を取ることで回復し、極端に減らすと体力が減っていってしまいます。すべてのゲージを安定させるためにも、安全な拠点や採取場所を確保することが大切です。

本作のサバイバルは“易しいようで厳しいもの”です。最初の活動場所となる「希望の島」はとても自然豊かで、少し探索すれば椰子の実も獲れますし、近くのカニや野生生物を狩って食べることもできます。他にも木材や石、薬になる花々もたくさんあり、序盤からクラフトや生活には困らないでしょう。また、ほぼすべての素材は時間経過で復活します。

しかし、土地の開拓をせずに無駄な行動をしていれば、必ず物資は不足してしまいます。特に水分はかなり減りやすく、椰子の実だけでは足りなくなるかもしれません。水を確保するには雨水を集める、海水を蒸留する、水源を見つける、果実や樹液を手に入れるなど、さまざま方法があります。

また、サバイバルでは病気や怪我への備えも大切です。島にはサソリやヘビがいて、知らずに刺されると毒になってしまいます。ほかにも熱中症や感冒、火傷や切り傷などの症状も。幸い島の素材で薬は作れるのですが、薬によっては製作のための施設も必要なので、探索には必ず持参するといった備えも必要です。

主人公はあまり多くの物を持つことができません。特に石や鉱石、粘土などは重く、すぐに重量制限をオーバーしてしまいます。少しずつ物資が厳しくなっていくサバイバルでは、効率を考えることも重要です。運搬手段を考えたり、ツールを強化したり、畑を作ったり、生き残るためにやるべきことは尽きません。

幸い本作は時間制限がなく、慣れてくれば水をはじめ物資を確保する方法も豊富です。メインクエストに関しての制限もないので、あくまでマイペースで進めることも可能です。

島の探索&航海で世界を広げよう!

島の各地には、中南米の巨石文化と思われる名残が残されています。古代遺跡や壁画など、ゲーム内でこれらを探索することでログを発見したり、スキルアップ用のポイントなども獲得できます。スキルには食事の効率を上げたり、周囲の環境をチェックできる「集中モード」がアンロックされたりと、便利なものが揃っています。

また、各地の遺跡に隠されている「地図の欠片」やクエストで発見するイベントアイテムを入手することで、群島の新たなエリアへと行けるようになります。群島は大きく5つのエリアに分かれていて、それぞれの場所ごとに環境や生態系が大きく異なり、当然ながら危険度も高くなっていくので注意しましょう。

特定のタスクをクリアすることでもポイント獲得。

島ごとに採取できる素材やクラフトアイテムも増えていきます。『Survival: Fountain of Youth』は素材を手に入れることで新しいレシピを思いつくシステムなので、中間素材や施設、ツールなどの新しいレシピを入手したら一度は製作しておくことも重要です。

チュートリアルではイカダを修理しましたが、ゲームが進めばカヌーや帆船なども作れるようになります。各エリアにはファストトラベルが可能で、波止場を作れば拠点へのワープもできます。しっかりと安定した拠点を作れば、比較的安全に各地を巡ることも難しくありません。ただし、体調が万全でなくてはファストトラベルできないのでご注意を……。


16世紀のカリブ海を舞台にした『Survival: Fountain of Youth』では、豊富で多彩な自然でのサバイバル生活を堪能できます。ゲームバランスとしては決して難しすぎず、ただし世界の開拓や拠点の拡張を考えなければ素材が不足しがちになるという、絶妙なサバイバル感覚を楽しめるのが嬉しいところです。

水の確保という、サバイバル作品でも必須となる要素がゲーム内で比較的早めに提示されているのも楽しく、しっかりとその解決策も色々と用意されています。ゲームの難易度設定も豊富で、プレイヤーの死亡回数でデータが消えてしまう、といったやり応え抜群のプレイも可能。最新アップデートでは自由な建築や生活も楽しめる「建設モード」も追加され、ますます遊びの幅が広がりました。

島の探索や船を製作しての航海など、やるべきことは多く、それぞれの行動に時間がかかるのも本作の特徴であり醍醐味です。じっくりと拠点や世界を広げていくサバイバルが楽しみたい人であれば、是非とも遊んでほしい一作です!


ライター:Mr.Katoh,編集:TAKAJO

ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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