今回は、ラッキーゲームスが手掛ける『ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん 令和2年国勢調査対応版』のPC版をプレイ!本作は、日本全国を群馬県に変えてしまう壮大すぎる“群馬シミュレーター”です。
群馬といえば、僕は20代の頃に大阪から群馬まで自転車旅行した経験があります。これを人に言うと「めっちゃ凄いやん!」「山越え大変じゃなかった?」と驚いてくれるのですが、実は自転車に乗って移動した距離はそこまでではなかったんですよね。

自転車で移動していたのは大阪→滋賀のような平地ばかりで、山道に差し掛かったらすぐにヒッチハイクして車に乗せてもらっていました。それに自転車での旅行にこだわっていたわけじゃなかったので「なんかもう面倒になってきたな……」という気分のときは、自転車を専用袋に入れて電車で移動していたので、正直そこまで大した旅ではありませんでした。帰りは新幹線に乗りました。
◆日本全国群馬化計画!

プレイヤーは“群馬県”になって、日本全国を群馬に変えていく……そんなゲームだ。と言ってもよくわからないと思うので、さっそく進めてみよう。

ゲーム画面は左右にわかれていて、左画面では特産品の収穫を行い、右画面では他県の征服を同時に進めていくようだ。
左画面では、上から特産品が降ってくるので、群馬県を操作してキャッチするとG(GUNMA)ポイントが手に入る。撮り逃した場合でも、獲得量が少し下がりつつもGを貰えるので、積極的に動かさなくても大丈夫そうだな。

冷静に考えると、上から特産品が降ってくる状況ってなんなんだよって思うけど、下仁田ネギやこんにゃくやキャベツが降ってきたら家計が助かるよな。ネギって地味に高いしな。

左画面はひとまず放っておいて、右画面で他県の征服を進めていこう。今はまだ、群馬県なのは群馬県のみなので、どの県から攻めるか選び放題だ。書いてて自分でも意味がわからなくなってくる……。
ゲージの下に表示されている数字は県の人口だろう。数値がどういう役割なのかわからないけど、日本で一番人口が少ない鳥取県から攻めてみよう。

鳥取の征服を開始!100Gでガチャが引けるらしい。出てきたのは群馬の村カードだった。

群馬県南牧村の人口は1611人で、鳥取県に1661のダメージを与えた。なるほどガチャから排出された市町村の人口がそのままダメージになるんだな。その県の人口分のダメージを与えれば征服が完了するのか。

その後、群馬県の市町村カードをぶつけまくり、鳥取県の征服が完了した。鳥取(とっとり)は鳥取(ぐんま)になったのだ。次はお隣の島根県を群馬にしちゃおう。

ガチャを引くと、先程征服した鳥取県のカードが排出された。よくある「かつての敵が仲間になると弱くなる」パターンかと思いきや、征服後も人口はそのまま。なので、鳥取カードは55万人分の一撃を放ってくれた。

こうして鳥取に続き、島根(しまね)も島根(ぐんま)になったのだった。
その後も順調に他県を征服していったのだけど、とうとうGが不足してガチャを引けなくなった。征服中も画面左で特産品をキャッチしているのでGは増えていくんだけど、ガチャを引くたびに少しずつ値段が上がっていくので、ついに収入が追いつかなくなってしまった。

Gの使い道はガチャを回す以外にも、降ってくる特産品の値段を増やすなどのレベルアップ要素にも使用できる。長期的にはGの収入が増えるけど、調子に乗ってレベルを上げすぎて、気づけばスッカラカンに。

こうなったら……寝て待つ!前述の通り、群馬を特産品に触れさせなくてもGは手に入るので、ゲームを起動しっぱなしにして眠れば、起きたらGがゴッソリ溜まっているんじゃないの?そんなわけでおやすみなさい!
そして7時間後———

カンストしてる!9999万9999Gゲットだぜ!

大量のGのおかげで途切れずにガチャを引きまくり、残っているのは京都だけだ。ちなみに本作をプレイしていたのがBitSummit前日だったので、なんとなく京都を最後まで残していたのだ。

京都の人口は250万を超えているので少々時間がかかったけど、京都(きょうと)は京都(ぐんま)として征服完了した。これで日本全国が群馬になった……が、まだ終わりではない。

そう、ここからは人口76億の世界が相手だ。日本で一番人口の多い東京でも1400万なので、文字通りケタが違う。熾烈な戦いが予想されるのだけど、大丈夫。もう群馬は一県ではないのだ。

そう。群馬には、かつて戦いを繰り広げた大阪(ぐんま)や東京(ぐんま)といった仲間たちがいるのだ。世界を相手にした群馬(にほん)の戦いが始まるのだった。
クリアまでは睡眠込みで約8時間。実際に操作していたのは、1時間ちょっとでした。
やることはシンプルで、ガチャを引いてカードを集めたり、Gの獲得効率を上げたりするだけ。それだけなのに、都道府県がどんどん群馬になっていく様子は、なんとも言えないクセになる面白さがありました。
普段あまり馴染みのない土地の名前や特産品を知れるので、ちょっとした地理の勉強にもなりそうです。小学生にもいいかもしれませんね。
プレイ時間は実質1時間ほどと短めですが、ワンコイン以下という価格を考えれば、十分すぎるほど楽しめました。ぜひ皆さんも日本(にほん)を日本(ぐんま)にしてみてください!
『ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん 令和2年国勢調査対応版』はPC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。













