夏だ!縦STGの季節だ!(本当か?)ランダム支給武器でアドリブで戦え!ローグライト縦STG『ランダマックス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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夏だ!縦STGの季節だ!(本当か?)ランダム支給武器でアドリブで戦え!ローグライト縦STG『ランダマックス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第30回はローグライト縦STG『ランダマックス』をご紹介します。

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夏だ!縦STGの季節だ!(本当か?)ランダム支給武器でアドリブで戦え!ローグライト縦STG『ランダマックス』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。

有名な2DSTGの完全新作を含んだコレクションタイトルが出たり、旧ハードで2DSTGの新作が出たりと、やはり夏は2DSTGが熱い!ということで……今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第30回では、ASTRO PORTが開発し、Henteko Doujinが販売を手がけるローグライト縦STG『ランダマックス』をご紹介します。


『ランダマックス』とは

ゲームのタイトルについてですが、本作の敵となる宇宙海賊が「ランダマックス海賊団」です。プレイヤーは宇宙海賊退治のため、3人のパイロットから1人を選んで宇宙へと飛び立ちます。

1人目のパイロットはワイルド巡査"コズミ"。とにかく手が先に出て逮捕するタイプの宇宙パトロールのお姉さんです。

2人目のパイロット(?)は宇宙地下アイドル"ウララ"。なんと彼女はいわゆる「メカ少女」であり、単身で宇宙戦闘に挑みます。なお彼女の身長は9m。

3人目のパイロットは没落貴族のダリア。貧乏生活とはいえ性格は高慢な貴族のままで、他人を見下しています。

本作は一見、オーソドックスな縦スクロールシューティングです。性能の違う3機を操り、全7ステージをクリアする……という点だけ見れば、普通の縦スクロールシューティングです。しかし、この連載で普通のSTGを取り上げるはずなんかない……と思ったあなたは正しい。

2Dシューティングゲームにはパワーアップはつきものです。本作のパワーアップは「アルゴ運送」なる会社から武器が"誤配送"されるという、ああアレね裏に連邦政府とかそういうのがいてテロリスト撲滅のために手を回してたりするのね……といったミリタリー系フィクション的な想像が喚起される設定が本ゲームには用意されています。

そして本作のゲーム中で手に入る武器は、"誤配送品"なので、中身はランダムです。中身はランダムです。大事な事なので、2度言いましたよ。

ランダム配給される3つの武器を使い分けて宇宙海賊へ挑め!1回とて同じ攻略手順がない、これぞローグライトSTG

先ほどから述べている通り、本作の入手武器は「ランダム」です。これをショットの3つのボタンスロットに割り振り、戦場に挑みます。

例えば、武器「火山弾」なら自機から放物線上に火属性の弾を飛ばし、当たった敵を倒します。前方への射程が短いので画面下の方から敵を狙い撃つには向きませんが、画面上部に位置取りをし乱射する分には充分な破壊力を誇ります。なお、武器には発射数制限があり、撃ち尽くすと武器スロットから消滅し次の武器スロットのアイテムが自動で装填されます。

本作に登場する武器は実に全72種(筆者は難易度ULTRAまでクリアしましたが、まだ2つ未解禁)。まったく同じ武器が配られるようなことはまずなく、毎回のプレイで全く違う武器を使いこなすことが求められます。

武器には前方のショットに特化したもの、広範囲攻撃、溜め打ち、設置攻撃など、さまざまな種類の攻撃方法が用意されています。同一の攻撃ボタンには似たタイプの攻撃アイテムをセットすると、操作がわかりやすくなるでしょう。

武器の中にはチャージして放つ巨大なドリルなんてものも。もちろんうまく当てればボスですら瞬殺できるほどの超威力ですが、自機が無敵になるわけではないので下手に敵が弾幕を展開している間に放つのは危険です。まさしく漢のロマン武器といえるでしょう。

もう1つ、本作では武器以外にも「オプション装備」が用意されています。これは自機に追加攻撃や敵弾防御オプションを付ける、一定時間ごとに追加攻撃を放つ……など、装備するだけで効果を発揮するスキルです。これも入手機会はランダムなのでなかなか思ったようなスキル構成にするのは難しいのですが、迷ったら一定時間ごとに敵弾消去光線を放つ「イレイサーウェーブ」を1段階でもつけておくと、生き延びられる場面が増えるかもしれません。

本作に登場するボスも毎回ランダムで、高難易度になると登場するボスのバリエーションが増えるほか、難易度INSANE以上では2~6ステージの順番までランダムになります。各ステージの敵配置はどの順番に回ってきたとしても同じものの、難易度やステージの順番によって敵の攻撃の勢いが変化するため、武器が毎回ランダムな事と合わせてアドリブ重視の攻略が要求されます。

本作を攻略する上で重要なのは、「とにかく前に出る」ことです。本作には他の縦STGにおける「ボム」のような緊急回避アイテムがありません(正確には武器の1種としてありますが、当然それを引かないと使えない)。なので極力敵から弾を打たれることを避けたいので、ガンガン前進して敵が弾を打つ前に敵を倒す、「やられる前にやる」ことが重要です。本作は『東方Project』シリーズと同じく、画面の一定ラインよりも自機が前に出ると画面内のアイテムを一斉回収できるシステムがあるので、アイテムを逃さないためにも前に出ることは重要です。

画面内のアイテムをたくさん回収するとMAXIMUM状態となり短時間無敵、ランダムな強化バフが付くほか、ダメージを1回無効化できるシールドが張れる機会や、1UPする機会も増えるので、MAXIMUM状態を維持するためにも極力画面の上に張り付きたいところです。それ故に、他のSTGでは使いづらい「接近特化の武器」も、本作では画面上部で敵を高速に倒せるために重宝します。むろん単純に「攻撃範囲の広い武器」も本作では有用です。

とは言え、本作にも癖の強い武器や、はっきり言って「ハズレ」の武器もあるのは確かです。そのあたりはプレイ経験を重ねて見極めていきましょう。この経験が力になる点こそ、本作がローグライトSTGたる所以です。(あ、スクリーンショットの武器「ハチ」は画面が見づらくなることを除けばかなり強い部類です)

本作には他のローグライトゲームのように、「プレイを積み重ねて自キャラクターを強化する要素」はありません(解禁要素は難易度ULTRAクリア→難易度MAXIMUM登場程度)。しかしながら、今持っているリソースを駆使して敵をどう切り抜けていくか……を考えるのは、まさしくローグライク/ローグライトの持つ楽しみに違いありません。

低難易度では「やられる前にやる」という2DSTGの基本と、登場武器がランダムという本作の仕様に慣れつつ、高難易度では配られた武器でどうピンチを乗り越えていくか、一瞬の判断がその後の運命を決めるスリルがたまりません。

「2DSTGはパターンを組んでナンボである」という着実な攻略を求めるシューターに本作は向かないかもしれませんが、低難易度なら2DSTG初心者でも安心してプレイできて、高難易度はSTG経験者でもなかなか手強いアドリブ力を問われる本作。この暑い夏でも、思わずハートが熱くなって何度もプレイしてしまうタイトルです。おススメ。

余談ですが本作、他の2DSTGのパロディと思わしき要素が至る所に仕込まれています(武器「火山弾」は超有名横STGの1面のアレが元ネタだろうし、エクステンドが近づくと「ゆっくり」みたいな生首が出てくるし、そもそもタイトル曲からいろんなSTGのマッシュアップだし!)。歴戦のシューターの方は、元ネタ探しをしてみるとより一層楽しめるかもしれません。


『ランダマックス』は、PC(Steam)にて980円(8月17日まで686円)で配信中です。また、ニンテンドースイッチ版が2025年8月28日配信開始予定です。

ライター:ずんこ。,編集:Akira Horie》

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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