「『Dead Cells』のDNAを受け継いだ見事なローグライトだ」海外レビューハイスコア『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』

『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』は素晴らしい『プリンス オブ ペルシャ』作品であると同時に見事なローグライト作品だ。Evil Empireは『Dead Cells』のDNAを受け継いだゲームを作り上げたのである。本作はプラットフォームアクションと戦闘を魅力的に融合し、骨太なローグライトシステムを備え、アクションゲームの根底にあるリズムというものを理解している。プレイするのと同じくらい見ても聞いても惹きつけられる作品だ。

『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』が特に秀でているのは、極めて滑らかなパルクールシステムを融合させた2D横スクロール戦闘だ。“プリンス”が持つ不死の力でフン族からクテシフォンの街を奪い返すという筋書きはローグライト形式と非常に相性が良く、挑戦を終えるたびにすぐまたプレイしたくなった。

『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』はこのジャンルのファンなら必携のローグライト作品だ。革命的ではないものの、周知の手法をさらに奥深いものにする要素がいくつか導入されている。

メトロイドヴァニア系のスピンオフ作品である『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』同様、『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』は決して『プリンス オブ ペルシャ』シリーズ“本来”の続編までのつなぎとして用意された単なる気休めではない。テンポの速い戦闘、滑らかなプラットフォームアクション、やりがいのある成長システムを特徴とし、魅力的なグラフィックによって完成されている。このジャンルが好きならプレイして損はない。

Evil Empireは『Dead Cells』の成功には自らも貢献しているのだと証明し、本当に価値ある精神的続編を送り届けてくれた。ユービーアイソフトが彼らの足を引っ張らないことを願おう。それが現状の良作に留まるか、プレイ必須の傑作となるかの分かれ目になるだろう。本作にはそれだけの可能性がある。

結論として、『ザ・ローグ：プリンス オブ ペルシャ』は傑出したローグライト作品である。シリーズの伝統に敬意を払いつつ、スタイリッシュなグラフィック、良質なオーディオ、骨太なゲームプレイを誇る新たなアイデンティティを確立しており、Steam DeckでもPCでも完璧に動作する。ローグライト特有の性質に過度の苛立ちさえ覚えなければ、何度も繰り返しプレイしたくなるだろう。Evil Empireに称賛を贈りたい。