
近年は、ゲーム会社以外がインディーゲーム事業に進出する事例が増えており、講談社ゲームラボもそのひとつです。
東京ゲームショウ2025に展示されていたブースに展示されているゲームは、ひとことで言えば「統一感がない」。思わず口を衝いて出てしまったのですが、担当者によればそれが「狙い」のひとつであるとのこと。本記事では、講談社ゲームラボが展示していた作品から特に気になったものをご紹介します。
「東京ゲームショウ2025」関連記事はこちら!『ザ・ファブル Manga Build Roguelike』開発:MONO ENTERTAINMENT

アニメ化・実写化もされた南勝久氏の週刊ヤングマガジン連載漫画「ザ・ファブル」をゲーム化したものです。チンピラに囲まれた状況で、右の原稿用紙にさまざまな効果を持つ“コマ”をはめていき、規定ターン数以内に突破していきます。戦略を組む面白さと、パズルをはめていく面白さが融合しているイメージですね。
原作の設定どおり、「IPもののゲーム化作品」は無難なものが出がち……という印象を持つ人も多いかもしれませんが、このアイデアは開発者自身のものだといい、原作ものとしての満足感と開発者の作家性がどちらも活かされています。
『MOCHI-O』開発:じぃーま

ハムスターに似た殲滅兵器「もちお」を育て、終末の迫る世界を防衛する作品です。右手にもちおを握りしめ、敵に照準をあわせて攻撃。攻撃をパワーアップしていくことで、画面中が数字で埋め尽くされる爽快感抜群な破壊が楽しめます。もちおかわいい。
本作を開発するじぃーま氏は、スマートフォン向けに多数のゲームをリリースしていたクリエイターですが、今作で初めてSteamへ進出するとのことです。
『Wabisabi SushiDerby』開発:ITAMAE STUDIO
寿司とダービーが組み合わさった(!?)レースシミュレーションゲームです。好みのネタで寿司を握り、その寿司を鍛え、走らせる。ネタはそれぞれ加速・最高速度・瞬発力・根性といった性能が異なり、つぶつぶ・ぬめぬめ・イカ墨といった固有スキルも持っています。
おててがついたかわいいお寿司たちが走る様は超キュート。レースは自動なので、純粋に応援して楽しめます。ただ、あんまりに美味しそうなので、たまに食べられちゃうのです……。
Roblox『アタックオンタイタン ガーディアンスRP』開発:Twin Atlas

Roblox上でプレイできるコンテンツとして、「進撃の巨人」の世界を体験できるものが用意されています。立体機動装置でびゅんびゅん飛び回り、巨人と戦う……という体験がRoblox上で遊べます。見た目こそブロックですが、その体験はまさに「進撃の巨人」です。
『ハムコイ-ハムスターに転生した僕と三姉妹の甘々な日々-』開発:FRIDAY

あの写真週刊誌「FRIDAY」が協力して開発する、実写恋愛アドベンチャーゲームです。中国・韓国発作品のヒットから発展しだしたこのジャンルですが、本作ではなんとあなたは「ハムスター」。

美人3姉妹から無償の愛を注がれ、お世話されまくる……キスもボディタッチも簡単にさせてくれる。なぜならあなたはハムスターなのだから……。
『1999トコヨビル』開発:常夜不動産

怪しい噂満載の屋内遊園地「トコヨビル」。嫌味なオーナーに不機嫌ロリータ娘、暑苦しいヒーロー(???)まで……。クセの強いキャラクターたちがぞろぞろと出てきます。


キャラクターはLive2Dでぬるぬる動き、表情も豊かです。一方で背景はローポリホラーを思わせる雰囲気たっぷりなこの「夜」には、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか……。
『代償少女』開発:えいとえいど、紅芋けんぴ
unityroomで話題を集めたカードバトルアドベンチャーゲームです。その名の通り、本作のコストは主人公の少女の大切なもの。カードをプレイするごとに身体のどこかを“代償”として支払わなければならないのです。


「耳」を差し出したら音楽が消え、「視覚」を差し出したらカードが見えなくなり、「愛」を差し出したら……。美しい見た目とは裏腹に、ゲームシステムそのものを使ってプレイヤーの胸を痛めてきます。

この他にも、講談社ゲームラボは良い意味で統一感がなく、全方位に個性が突出した作品がたくさん集まっています。インディー好きな方、尖ったゲームが好きな方、講談社の名のもとに集まる作品たちに要注目です。
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