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握ればわかる進化の理由―Xboxとタッグを組んだ「ROG Xbox Ally/Ally X」実機レビュー!最も“軽く感じる”ゲーミングPCの誕生だ

「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」の両機を一足お先に体験!

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握ればわかる進化の理由―Xboxとタッグを組んだ「ROG Xbox Ally/Ally X」実機レビュー!最も“軽く感じる”ゲーミングPCの誕生だ
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ハンドヘルドゲーミングPC「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」が10月16日に発売予定です。ASUSが誇る「ROG Ally」とXboxの融合とあって、ゲーマーなら心躍る出来事です。

昨今では「ROG Ally」を筆頭に携帯性の高いゲーミングデバイスが続々とリリースされています。華々しい登場からはや数年経ち、ついにXboxがポータブル市場に参入、そして「ROG Ally」がさらに完成度を高めてきました。本稿ではそんな両機を先行試遊。実際のプレイフィールをお届けします。

圧倒的に持ちやすく“軽く感じられる”「ROG Xbox Ally」

「ROG Xbox Ally X」と「ROG Xbox Ally」の違いはスペック面とカラー。黒いハイエンドモデルが「ROG Xbox Ally X」で、白いモデルが「ROG Xbox Ally」と覚えれば早いでしょう。重量も違いますが、外観は同じ。そしてこのふたつが従来の「ROG Ally」シリーズと決定的に違うのはそのフィット感です。見た目からもわかる通り、Xboxのコントローラーを想起させる握り手が備えられています。

ハンドヘルドゲーミングPCの重要な要素として“持ちやすさ”を重視する人も多いでしょう。今回「ROG Xbox Ally X」を使っていて気付かされたのは、ホールド感が与えてくれる体感の軽さ。Xboxコントローラーのようなグリップ部分が“握りやすさ”を生み出しており、携帯性のあるゲーム機としては群を抜いて持ちやすい。ボタン配置も握り手から容易に押せる範疇で、届きにくいのはボリューム調整部位くらいです。

「ROG Xbox Ally」

また、排熱音は後述するゲームタイトルをプレイしている時も気にならず、タッチ操作で画面に触れるとき以外はデバイスの温度も感じられませんでした。このデザインと内部構造(重心を低めに配置する構造で安定感を高めている)によって、実際の重量よりも軽く感じられます。

ハンドヘルドゲーミングPCは「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」に至って、かなり成熟してきた印象を受けます。Xboxのノウハウが加わった衝撃もかなりありますが、全体としての感覚としては、「シリーズがブラッシュアップされてここまで遊びやすくなったか!」という“洗練されたデバイス”としての驚きがあります。

「ROG Xbox Ally X」

今回プレイしてみたタイトルは9月12日にリリースされた『ボーダーランズ4』。もちろん実際のプレイ感はデスクトップ PC 水準には劣るものの、グラフィック設定を一部下げれば「ROG Xbox Ally X」 でも快適に遊べました。FPSタイトルでキーボード&マウス操作などを選択したい際には「ROG Xbox Ally X」をテレビやモニターに繋いで据え置き利用すればいいでしょう。

Xboxとの融合でソフトウェアも進化!?

「ROG Xbox Ally」として「Xbox」要素が加わったのはデバイスのスペックのみではありません。Xboxボタンの追加によりライブラリなどへのアクセス性が向上し、ストア上でも“このPCで快適に動作する”といった環境表示ができるようになりました。

このパフォーマンスチェックはまだすべてのゲームに対応しているわけではありませんが、徐々に増加していくでしょう。「ROG Xbox Ally」であるかぎりこれも増えていくはず。『ペルソナ3 リロード』などは快適にプレイできました。

「ROG Xbox Ally」「ROG Xbox Ally X」はスペックが違うため、ひとつひとつのタイトルがどれほど遊べるかがいささか不安になるもの。公式が動作確認をして、それを掲載してくれるのはかなりありがたいですね。Xbox Game Passはもちろん、徐々に頭角をあらわすクラウドゲーミングサービス、Xbox Cloud Gaming(ベータ)などにも対応していますし、“遊びやすさ”はXboxとの融合でかなり加速したでしょう。

ちなみに筆者の個人的見解ですが、クラウドゲーミングがかなりの力を発揮するのはライブサービス型のゲームかもしれません。「いつでも遊べるように常に容量を確保しておかねばならない」というハードルや「大型アップデート入ったから時間をかけてDLしなければ……」という煩わしい問題を全部解決してくれます。

結果、「ROG Xbox Ally X」および「ROG Xbox Ally」はXboxとの融合でソフト面でのサポートがかなり充実したと感じられます。プラットフォームをSteamとしている方も多いでしょうが、本デバイスを手に入れたならXbox系列に移行することも考えてみるとよいのではないでしょうか。少なくとも、Xboxの名を冠しているだけある力の入り具合です。

スペック面で言うなら、まず前提として2025年後半として期待される性能アップは確実に実現されつつ、“持ちやすさ”という強みも磨かれた印象です。今までの同シリーズが「ハンドヘルドゲーミングPCとして挑戦しているデバイス」だったとするのなら、こちらは「ハンドヘルドゲーミングPCとしての完成」を目指したのではないか、とすら感じます。

総評として、「ROG Xbox Ally」両機はそろそろ新しいデバイスが欲しいという方はもちろん、いままでハンドヘルドゲーミングPCに触れてこなかった方にも間違いなくオススメできそうな完成度となっていました。少なくとも筆者は、価格帯に納得できる読者にはこのデバイスを自信を持っておすすめします!


「ROG Xbox Ally X」および「ROG Xbox Ally」は2025年10月16日発売予定。価格は「ROG Xbox Ally X」が139,800円(税込)、「ROG Xbox Ally」が89,800円(税込)となっています。スペックの詳細については以下をご確認ください。

「ROG Xbox Ally」

価格:89,800円(税込)
カラー: ホワイト
CPU: AMD Ryzen Z2 A(4コア/8スレッド, 最大3.8GHz, L3キャッシュ4MB)+Radeon グラフィックス
AI機能: なし
メモリ: 16GB LPDDR5X-6400
ストレージ: SSD 512GB
バッテリー: 60Wh
駆動時間: 約10.4時間(動画再生時)、約19.2時間(アイドル時)
充電時間: 約1.6時間
重量: 約670g
無線LAN: Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
ポート: USB3.2 (Type-C/Gen2/Power Delivery対応) ×2
microSD: 対応(microSD/microSDHC/microSDXC)
オーディオ: ステレオスピーカー (1.5W×2)、マイク・ヘッドホン端子
生体認証: 指紋認証対応

「ROG Xbox Ally X」

価格:139,800円(税込)
カラー: ブラック
CPU: AMD Ryzen AI Z2 Extreme(8コア/16スレッド, 最大5.0GHz, L3キャッシュ16MB)+Radeon グラフィックス(CPU内蔵)
AI機能: Ryzen AI (NPU 最大50 TOPS)
メモリ: 24GB
ストレージ: SSD 1TB
バッテリー: 80Wh
駆動時間: 約13.9時間(動画再生時)、約22.3時間(アイドル時)
充電時間: 約1.9時間
重量: 約715g
無線LAN: Wi-Fi 6E (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
ポート:USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×1、USB3.2 (Type-C/Gen2/Power Delivery対応) ×1
microSD: 対応(microSD/microSDHC/microSDXC)
オーディオ: ステレオスピーカー (1.5W×2)、マイク・ヘッドホン端子
生体認証: 指紋認証対応



ライター:高村 響,編集:TAKAJO

ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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