気になる新作インディーゲームの開発会社にインタビューする本企画。今回は、スウェーデンのEat Create Sleepが開発、PC/Mac/Linux向けに3月9日正式リリースされた箱庭シム『Crest - an indirect god sim』開発会社へのミニインタビューをお届けします。
本作は、プレイヤーが神となって文明を発達させていく箱庭シミュレーション。しかし人々に直接指示をすることなどはできず、彼らに干渉する方法は戒律(commendments)を公布することのみ。しかし人々がどのように戒律を解釈するかは決められておらず、また時間が経つにつれその解釈も変わってきます。思い通りにならないからこそ生まれる楽しさが特徴的なタイトルです。
『Crest - an indirect god sim』は999円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Patrick Seibert氏(以下Seibert氏):こんにちは、Patrick Seibertと申します。『Crest - an indirect god sim』の開発スタジオである、Eat Create Sleepでコミュニティ・マネージャーを担当しています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Seibert氏:『Crest』の開発が始まったのは2013年です。私たちのデビュー作である『Among Ripples』がSteamにおいて驚くことに約50万ダウンロードを達成したことから、Eat Create Sleepを設立、『Crest』の開発を開始しました。本作は主に古代メソポタミア文明の都市から着想を得ています。当時は大祭司たちが王となり、次第に自らを神だと名乗るようになりました。私たちはこれが宗教と人間の間に存在する野望であると同時に、哀れみや信条が欠落した堕落であり、魅力的な題材と思ったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Seibert氏:言葉遊びのように戒律を書き、結果を予測できないという間接的なシステムが、こういったジャンルにおいてもユニークなところではないでしょうか。
――本作が影響を受けているものはありますか?
Seibert氏:『ポピュラス(注:1989年に発売されたシミュレーションゲーム。プレイヤーは神となり、自分を崇拝する民族を勝利に導く)』が大きなインスピレーションであったことは間違いありませんが、他にも『Dwarf Fortress(注:2006年に発売されたインディーシミュレーションゲーム。ドワーフたちが要塞を建設する)』や『シヴィライゼーションシリーズ』といったストラテジーゲームの影響も受けています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Seibert氏:日本語を含む様々な言語に対応させたいと思っています。しかし、まずは本作をゲームとして成功させるのが先決です。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Seibert氏:私たちのゲーム『Crest』を見つけていただき、ありがとうございます。もしスウェーデンに来る機会がありましたら、ぜひご連絡ください。私たちのスタジオをご案内しますよ。
――ありがとうございました。
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