気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Team Reptile開発、PC向けに10月30日リリースされたゲームボーイ風アクションRPG『Save me Mr Tako: Tasukete Tako-San(助けてタコさん)』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作はタイトル通り、タコを主人公にしたアクションRPG。人類とタコが戦争をしているという舞台設定で、この戦いに終止符を打ち、人類とタコに平和をもたらすため、主人公のタコさんが旅に出ます。敵に墨を吐きつけて足場にする能力があり、さまざまな帽子を被ることで特殊能力を発揮することも可能。日本語にも対応済みです。
『Save me Mr Tako: Tasukete Tako-San(助けてタコさん)』は1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Christophe Galati氏(以下Galati氏):こんにちは、Christophe Galatiです。24歳のフランス人インディーゲームデベロッパーです。よろしくお願いします!私はたくさんの日本のゲーム、特にJRPGや任天堂のタイトルをプレイして育ちました。12歳の頃、『RPGツクール』を使ってゲーム開発を始め、その後はパリに移り住み、ゲームデザインとプログラミングを学びました。以前はゲーム業界で働きながら、空いた時間でインディーゲーム開発を行なっていました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Galati氏:本作の開発は2014年、ゲームボーイ生誕25周年の年に始まりました。学校ではUnityを学んでおり、ちょうどそのときに2Dツールがリリースされたのです。たまたま、パリの「葉っぱ亭」というレストランでたこ焼きを食べており、剣を持って平和のために戦うタコのキャラクターが思い浮かびました。当時の仕事には飽きてきていたので、ゲームボーイへのオマージュ作品を作るのが面白そうだなと思ったのです。
――本作の特徴を教えてください。
Galati氏:本作のゲームプレイ、グラフィック、そしてオーディオに至るまで、すべてゲームボーイへのリスペクトです。プレイヤーは敵に墨を吐きつけて足場にできる、フレンドリーなタコを操作します。ゲーム内には50個の異なるパワー帽子があり、タコさんが身に着けることで特殊な能力を手に入れることができます。私にとって、本作で一番大きな存在感を誇っているのはその音楽でしょう。作曲はMarc-Antoine Archierが担当しました。メインストーリーと本作のメッセージにもとても自信がありますので、プレイヤーの皆さんにはグラフィックだけでなく、これらも楽しんでいただければと思います。本作はストーリー主導のゲームで、旅の中では多くのユニークなキャラクターたちと出会い、プレイヤーは人間とタコの世界の戦争を止める方法を見つけなくてはなりません。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Galati氏:本作のデザインをしている際、私が遊んで育った数多くのゲームボーイのタイトルからインスピレーションを受けました。ワールドの繋がりや帽子システムは『カービィ』から、墨のシステムは『メトロイドII RETURN OF SAMUS』のアイスビームから、ダンジョンは『ゼルダの伝説 夢をみる島』から、町は『聖剣伝説』や『カエルの為に鐘は鳴る』といったJRPGから影響を受けています。特殊能力は他にも数多くのゲームから影響を受けており、その一つは『悪魔城ドラキュラ』です。本作を作る上でかなり多くの様々なゲームを参考にしましたが、当時のゲームと並べても新しく、新鮮味のあるゲームになったと思います。本作のストーリーは『ファイナルファンタジーVI』、「風の谷のナウシカ」、「リトル・マーメイド」などから影響を受けています。
――本作の日本語対応について教えてください。
Galati氏:本作は日本のゲームを賞賛するタイトルですので、日本でリリースすることが一つの目標でした。本作のローカライズはNicalis(注:本作のパブリッシャー)のパートナーである日本のPikiiが担当しています。Steam版はすでに日本語対応しており、ニンテンドースイッチ版も現在任天堂の審査を受けている段階なので、まもなくリリースされることでしょう。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Galati氏:ここ数年の日本の方達からのサポートに感謝いたします。本作のデモを2014年に公開した際、初めて本作を紹介してくれたのが日本のメディアでした!2016年の東京ゲームショウと2017年のBitSummitに参加した際、日本を訪れることができたのは本当に嬉しかったです。実は、来年京都に引っ越す予定で、日本に戻れるのが今から待ちきれません!スイッチ版が日本で早くリリースされることを楽しみにしていると共に、皆さんからのフィードバックが待ちきれません。
――ありがとうございました。
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