最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回ご紹介するのはM3M Gamesが手掛けるサバイバルアクションドライブゲーム『Drive 4 Survival(以下D4S)』。同作は2020年10月15日にSteamにてアーリーアクセスゲームとして配信開始されました。
どんなゲーム?


本作はポストアポカリプスをテーマにしたFPSスタイルのサバイバルゲーム。プレイヤーは凍える大地で狂暴な野生動物、さらにはゾンビや荒くれ者と戦いながら、生き延びていく事になります。マップが広いため移動手段には、タイトルにもある通り、どことなく世紀末スタイルな車両を使用します。早速やってまいりましょう。
本編開始


凍りに閉ざされているはずが、緑あふれる大地に降り立ちました。ここは「OUT POST 103」と呼ばれる場所で、恐ろしい外界から完全に隔離されたシェルター的な役割を果たしているとのこと。確かに周囲を見回すと大きな壁に四方を取り囲まれており、これなら巨人が群れを成して襲ってきても大丈夫そうです。

画面表示はわかりやすく、左上にチュートリアル、左下にキャラクターの各種ステータス、右上に経過日数と現在のおおよその時間が表示されています。各種ステータスは体力、スタミナ、満腹、水分、体温のゲージがあります。これらはダメージや時間経過でゲージが減っていきますが、食べ物や飲み物で回復させることができます。また最上部には画面を横に走る形で緑色の経験値バーが控えめに表示されており、このバーが端から端まで達するとレベルアップ、装備やアイテムなどの最大所字数の上限が増えたりします。
材料集めと道具作り



さてチュートリアルに従って行動していきます。このゲームはクラフト要素が強めに出ているため、道に落ちている石や木材などの材料を集めては斧を作り、さらにその道具を用いてさらに岩や木から効率よく材料を集めていく。そうやって集めた材料を元に車両や建物の修理などを行っていきます。

ゲーム中に開くことができるサバイバルガイドはイラストにあふれており大変わかりやすく、 何をどうすれば何がどうなるといった詳細が記されています。ただゲームを始めたばかりだと、その情報量の多さにかえって混乱する可能性もあるので、とりあえずはチュートリアルの指示通りに動いて問題ありません。


一通りの指示をこなし、材料もそろったので拠点のひとつであるWathtowerに向かいましょう。全然関係ないのですが個人的に、斧を構えるときだけ取り出し方が「スッ……」と余韻を残しているところが手慣れている感あって好きです。
拠点の修理

ところでWathtowerへの道中、開けた場所に壊れたヘリが捨て置かれていました。テール部分がまっぷたつに折れています。かわいそうに。周囲を取り囲む壊れかけのフェンスがバリケードのようになっていることから、何かしらの襲撃があったのかもしれません。ちなみにしばらく後、最終的にこの子を修理して別マップへ移動することになります。


目的地に到着しました。井戸が設置されており水分補給をすることができます。建物の方は、階段が使用できないため修理が必要と指示が更新されました。

ここで意外とありがたいのが、いちいちレシピを開いて確認するまでもなく「目の前にどのアイテムがいくら必要なのか」という表示がされる点です。さらにEキーを押すことで画面の右側に必要素材リストを固定表示させることができるのも個人的に高得点。

階段の修理が完了しました。ついでにポストも置かれており、ここには便利なアイテムやギフトが送られてきます。

建物の内部には倉庫、ベッド、調理場、クラフトテーブルが置かれています。キャンプファイアーをしろという指示が出たので室内で敢行。夜も更けてきましたしそのまま就寝。この後も汚水を飲んで腹を壊したり、素材を集めて調理場を復活させたりしました。
敵との戦闘:ゾンビ編

おどろおどろしい夜の世界です。チュートリアルも突然「敵を3体殺せ」と物騒な指示に。画像をよく見ると人影がちらほら見えます。実はこれらはすべてゾンビ、このD4S世界における敵のひとつですね。

銃を構えて発射。ヘッドショットです。指示にもある通り崩壊した世界では弾は死活問題に関わるため節約することが大切です。

なんでゾンビがこんな大量にアイテムを落とすんですか。

もちろん斧でも倒せますが、倒しきるまでの時間と被ダメージが多いため、個人的には銃弾数発の方がコスト安に感じます。
別マップへの移動:THE FOREST

先ほども少し触れましたがヘリの修理を行ったことで、別のマップへ移動が可能になりました。崩壊した世界で燃料を大量に使っていくマッド〇ックススタイル、嫌いじゃありません。


次にやってきたマップもまだ氷の魔の手からは離れた位置にあるようで、ここではさらに建物の探索と野生動物との戦闘を学びながら、今後メインで使用することになる車両の修理用素材を集めていく事になります。
敵との戦闘:野生動物編

夜にモーテルエリアで車両修理用の素材を探すべーと呑気に構えてたら、前方から血走った目の熊が走ってくる姿を捉えました。

戦い方はゾンビの時と同じで、距離を取って頭に数発……あれ倒せない。あかん死ぬ。殺される。

再度距離を取って胴体にも数発打ち込んだらやっと倒すことができました。動物からは皮、肉、骨といった素材がドロップするようです。なかなか良いアイテムたちですが、ゾンビと比べて弾の消費が激しいので、やはり不用意な戦闘は避けるべきかもしれません。
素材集め:モーテル編

すっかり真夜中なのでモーテルで朝を迎えたら飛び込んできた光景がこちら。パンチきいてますね。このぶら下がった方も、もともとは生存者だったりしたのでしょうか。
ふと気づいたのですが、こういう厳しい環境でサバイバルしながら敵を倒し、車や建物の内部を物色していくアクションは『Long Dark』を思い起こさせます。比べると本作は移動速度がだいぶ速いため探索しやすいといえるかもしれません。


ともあれ建物をあちこち探しまわって、修理用パーツを揃えていきます。たまに武器も落ちているのでそちらもしっかり回収。
敵との戦闘:対人編

遠くに集団生活する人たちの影が見えたので挨拶に行ったところ返事は鉛弾でした。

極限のサバイバル環境で他人を信じることは容易ではありません。しかし我々には言葉があり、紡いできた歴史と文化があります。それらを用いることで平和的に解決を図りましょう。

ゾンビと野生動物と違って、人間は銃による遠距離攻撃をしてくることがあります。それでも大した動きではないので、弾を見極めて避けながら2、3発打ち込むと静かになってくれます。やはり暴力はすべてを解決するということがわかりますね。
もとのマップへ移動:OUTPOST 103のアップグレード

素材がすべて集まったので前のマップへ戻るといくつか建物とショップのアップデートがありました。これらのショップでは銃器や装備、食料などを購入することができます。


ついに登場しました我らが車両!先ほどのマップで集めてきたパーツで修理し、燃料を入れることでついに操作が可能になりました。

またこちらの建物は未完成のハンガーで、この頭上にハテナマークを浮かべてる女性に必要アイテムを渡すことで完成させることができます。
さらに別のマップへ移動:THE OLD WORLD

一通りの装備を用意し、車両も修理できたのでいよいよ凍える大地THE OLD WORLDへ探索に出かけます。


拠点周辺には車両用のガレージ、ショップの寄合、ガソリンスタンドステーションなどが配置されているため厳しい環境の割には必要十分な生活を確保できそうです。

夜中に探索へ行こうと給油作業をしていたら突然爆発。数メートルも吹っ飛ばされてしまいました。

何があったのかと近寄ってみれば〇ッドマックスのような改造車両が突っ込んできているではありませんか。敵の襲撃です。
敵との戦闘:車両編

先ほど紹介した敵との戦闘では触れませんでしたが、ときに人間は車両を使って襲ってくることもあります。だいたいは前述の通りこちらにぶつかる勢いで接近したら降車して銃撃してきます。もちろんこちらも降車して応戦すればよいのですが、わざわざ勢いのある鉄の塊に乗っているのだからそのままぶつけても特に問題なく倒せます。




人間を倒すことでドロップするアイテムには弾薬や布、お金があります。崩壊した世界ではありますが前述の通りショップを利用する際にはやっぱり現金が必要なのですね。

ちなみに車両による攻撃は野生動物にも有効です。画像は狼と熊が小競り合いをしているところへ漁夫の利とばかりに突っ込んでいく様子を撮ったもの。

ところが熊の当たり判定のせいか、タイヤが身体を乗り上げてしまい身動きが取れなくなってしまいました。

そして突然死ぬ熊。

狼の勝ち。

こういった車両トラブルに際しては再ロードをすると良いでしょう。

先ほど死んだはずの熊も蘇ってしまいますが……。

おわりに

試される、いえ凍える大地における極限サバイバル……とはいうもののアーリーアクセスの段階では難易度がかなり親切に調整されている本作。おかげでステータス管理を常に意識した「死と隣り合わせ」というプレイを強制されることはなく、カジュアルに遊ぶことができてとても楽しめました。チュートリアルの指示、クラフトの説明などが視覚的にとても分かりやすいのも好ポイント。

もちろん動物や敵のポップが唐突で、突然襲われているといった粗削りな部分もありましたが、それもサバイバル生活の理不尽さとして面白い部分になっています。今後のアップデートでさらに進化していくであろう本作から目が離せません。
タイトル:『Drive 4 Survival』
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2020年10月15日
記事執筆時の著者プレイ時間:2.7時間
価格:2,570円(2020年10月23日までセール価格2,056円)











