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巨大ファルコンに跨り空を翔るオープンワールド空戦ゲーム『The Falconeer』【爆速プレイレポ】

神秘的なアーシーの世界で空を舞う楽しさ、奥深さを感じる世界観設定が魅力。

連載・特集 プレイレポート
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年11月10日にPC(Steam/GOG.com)/Xbox One/Xbox Series X向けに正式版がリリースされた、Tomas Sala氏の手掛けるオープンワールド空戦ゲーム『The Falconeer』について生の内容をお届けしたいと思います。なお、今回筆者がプレイするのはPC(Steam)版となります。

◆『The Falconeer』とは

一面が海で覆われた世界「アーシー(The Great Ursee)」を舞台に、空中騎手「ファルコン使い(Falconeer)」となって、巨大な隼に乗り大空を駆けます。アーシーの奥底に隠された謎を追う強大な帝国を相手取ったり、美しいロケーションに満ちた世界を探検したり、といったことも可能です。

デジタルデラックス版には作中のBGMが収録されたサウンドトラックや、作中世界についての詳細な設定が書かれたゲームガイドが収録されています。

◆快適な操作性

キーボード・マウス操作、コントローラー操作(ボタンアイコン表示はXboxコントローラー準拠)、フライトスティックといったインプットに対応する本作ですが、本記事執筆時点でのキーボード・マウス操作では意図せぬ挙動が確認されているとのことなので、コントローラーでの操作を推奨します。

筆者はPS4コントローラーを有線接続してプレイしていますが、序盤慣れるまで時間が掛かったものの、今では概ね快適にプレイできています。

高度と速度のトレードオフを考慮しながら、見越し点などのUIを頼りに敵とドッグファイトを繰り広げるというのが本作の戦闘の流れで、プレイフィールとしては『War Thunder』(2016年、PC/PS4/XB1)の空戦アーケードバトルモードを彷彿とさせます。

◆神秘的な世界観

本作では、作中世界「アーシー」に存在するエリート戦士「ファルコン使い」達の物語・記憶を辿っていく、という体でゲームが進行していきます(それぞれのチャプターで操作キャラクターは変わるものの、レベルなどの進捗は引き継ぎ可能)。

ファルコン使いは非常に高い技能と才能が求められるため、苦しい生活を強いられる一般庶民が上流階級に成り上がるチャンスでもあります。実際、チャプター1「ダンクル」では、主人公の父親が家財を売り払ってまで貴重なファルコンの幼鳥を入手し、主人公がファルコン使いとなるための英才教育を施した、という説明もあります。

広大な支配域・テクノロジーを有しつつ水面下では政治的緊張が高まっている「帝国(Nothern Imperium)」、超先端テクノロジーの独占・限定的共有を通して世界の発展をコントロールする研究者集団「マンサー教団(The Mancer Order)」、辺境の海洋貿易集団「フリーハウス(The Civilian Free Houses)」といった様々な派閥が存在し、プレイヤーは複数のチャプターを通して、各派閥のファルコン使いの記憶を辿っていくことになります。

◆誤訳の多い日本語ローカライズ

本作は日本語ローカライズが施されていますが、「Live Ordnance(訓練用ではない、殺傷能力のある実弾)」を「生物兵器」と訳していたり、「Weapons Free(発砲許可)」を「武器を使用を禁ずる」と、兵種を示す固有名詞「Privateer」を一般名詞とみなして「私掠船」と訳しているなど、日本語字幕だけ追っているとたびたび「え?」となる場面がありました。今後のアップデートでの改善が求められます。

原文でもミステリアスな言葉遣いが特徴の「シーチャントレス(Seachantress)」ですが、日本語字幕だと何を言っているのか全く分かりません。

◆確認し辛い弾薬インジケーター

本作では、攻撃は無制限でなく、雷雲や敵から得られるエネルギーを充填して戦います。しかし、そのエネルギーがどのくらい溜まっているのかを示すUIは存在せず、ファルコンの背中に備え付けられた容器を目視で確認しなくてはなりません

ファルコンの表示が画面内で占める割合はせいぜい一割程度。小さく表示されているファルコンの、そのまた背中に載っている小さい容器を確認しなくてはならないので、非常にストレスが溜まります。そしてアーシーの世界は大部分が青系統の色で占められているため、瓶の中の青いエネルギーがどれだけ溜まっているのかが分かりづらくなっています。またファルコンには最大6本の容器を積むことができますが、横2列、奥3列という配置になるため、カメラを手動で動かさない限り、手前の2本しか目視できません。

エレクトロニック・アーツの『Dead Space』シリーズやValveの『Half-Life: Alyx』のように、世界観に溶け込ませたさりげないUIを目指したのかもしれませんが、現状の仕様では没入感よりもストレスが勝ります。

ファルコンの背中に設置された容器。非常に見づらいです。

◆操作・UIの説明は公式Wikiかゲームガイドで

一部操作やUIの説明については、公式Wiki(リンク先英語)もしくはゲームガイド(デジタルデラックス版に搭載)にしか記載のないものがあります。ゲーム内での操作説明はチュートリアル部分のみとなっており、内容もボリューム不足気味のため、最初のうちは別ウィンドウで公式Wiki等を参照しながらプレイすることをお勧めします。

デジタルデラックス版搭載のゲームガイド。作中で説明のないUI要素や世界観についての詳細な解説があります。


神秘的なアーシーの世界で空を舞う楽しさ、奥深さを感じる世界観設定が魅力の『The Falconeer』ですが、UIの不親切さや日本語ローカライズのクオリティなどが足枷となっています。幸い、開発者のTomas Sala氏とは公式Discordサーバーで比較的気軽にやり取りできるので、気になった点や楽しかった点をフィードバックするのも良いかもしれません。

タイトル:『The Falconeer』
対応機種:PC(Steam/GOG.com)/Xbox One/Xbox Series X
発売日:2020年11月10日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:通常版3,090円/デジタルデラックス版4,510円


《S. Eto》
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