Steam Deckで話題の作品は動くのか?第3回『Thymesia』『Neodash』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Steam Deckで話題の作品は動くのか?第3回『Thymesia』『Neodash』

「Steam Deck」であの作品は本当に動くの?そんな疑問に答えていきたいと思います。第3回は『Neodash』『Thymesia』の2本。静と動、2つのタイトルに対してどの様なパフォーマンスが出るのでしょうか。

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Steam Deckで話題の作品は動くのか?第3回『Thymesia』『Neodash』
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携帯ゲーミングPC「Steam Deck」。アジアでの予約が開始され一ヶ月が経過。実際に実物を体験した人もいれば、まだ実物を見たことが無い人もまた多いことでしょう。

一体どれくらいのタイトルが遊べるのか、実際に遊んだ場合どの様な体験を得られるのか。コアなゲームユーザーならそう考えるのは自然なこと。

そんな疑問に答えるのが本企画。Steam Deckで話題の作品を毎回2本程度チョイス。実際に筆者がSteam Deckで該当のタイトルをプレイし操作感や描写の確認、そしてバッテリーの持ちなど多角的にレビューしていきます。

今回のタイトルは『Thymesia』『Neodash』の2本。本企画初のレースゲーに、話題のソウルライクゲームはSteam Deckではどの様な姿を見せてくれるのでしょうか。

『Thymesia』とは

本作はいわゆる「ソウルライク」と呼ばれるアクションゲームです。プレイヤーは「Corvus」と呼ばれる謎の人物となり、王国全体に壊滅的な影響を与えた疫病の原因や対策について、自身が失った記憶の世界を旅し模索していくことになります。

本作の特徴として、敵に特定の方法でとどめを刺すことで手に入るスキルがあります。どのスキルも強力ではあるのですが、一度使用してしまうとスキルが消えてしまいまた敵から入手するしかない為、どのタイミングで使用するのか、どの敵のスキルを手に入れていくのかという戦略性をプレイヤーに問いかけてきます。

また、固有アクションなども従来のソウルライクと同様に経験値を得ることで強化、あるいは追加のアクションを増やすことが可能。数あるソウルライクゲームの中でもユーザーの評価は高く、非常にやりごたえのあるタイトルとして名を馳せています。

なお、本作のSteam Deck互換性は「現在調査中」のステータスです。

UIの文字が小さいのを除けばおおよそ問題無し

さて、『Thymesia』をSteam Deckで実際にプレイした感想ですが…まずタイトル画面を見た瞬間に思ったのは、文字が非常に小さいということです。Steam Deckの液晶は他の携帯ゲーム機に比べ大分大きく作られていますが、それでも小さいと感じるので結構目を凝らして見ないと読めません。

それはタイトル画面以外でも同様。操作方法のTips等を読む際にも文字が小さい為、それだけで目が疲れてしまいます。こういった文字の大きさは調整出来るようにして欲しいですね。ソウルライクと呼ばれるジャンルは説明不足だったり説明が難解だったりすることが多いので、文字が小さくて大事な情報が目から滑ってしまうと攻略が困難になってしまいます。

それ以外については良好。ソウルライクは敵の動きを見極めるのが非常に大事になりますが、画面の表示やカクツキは一切無し。強力な敵と戦う緊張感を一切損なうことなく体感することが可能です。また暗いエリアを歩いたりしても画面が見づらいということもありません。デフォルトの液晶設定であれば画面がわかりづらくて敵に殺されてしまう、みたいなこともないでしょう。

コントローラーの操作も本作はL・Rボタンを酷使するゲームではないので疲れるということもありません。10~15分も遊べば基本的な操作は指に馴染むことでしょう。

バッテリーの持ちは1時間50%強。やはり複雑な3D処理が走るゲームになるとバッテリーの持ちは自然と悪くなります。敵の細かな挙動を見極めて戦うソウルライクシリーズは液晶の明るさやFPS等を下げることも出来ないので、バッテリー節約がし辛いのは難点。携帯して遊ぶよりは家での作業中に少し攻略しよう、という形で遊ぶ方が良いでしょう。

『Neodash』とは

本作はSFチックなコースをひたすらに走るシンプルなレースゲーム。プレイヤーはマシンを操り時には重力に逆らいながらコースを縦横無尽に駆け抜けゴール地点を目指していきます。

敵車などがいない変わりに、コース後ろから壁が迫り来て、追いつかれると失敗もしくは評価が下がります(選択したモードによって変化)。そのため、ひたすらに目の前のコースをどれだけ速く走り抜けるかという1点をただ極める、そんなストイックなゲームです。

一方、オフィシャルで制作されたコース以外にもプレイヤー自身がコースを作るモードも搭載。制作したコースは専用のサーバーにアップロード可能であり、他ユーザーがアップロードしたコースもダウンロードして遊ぶことも可能。SFの世界と流行のEDMに合わせて走るコースの数は実質無限大。のめり込もうとすれば何時間でものめり込める、そんなタイトルです。

なお、本作のSteam Deck互換性は「現在調査中」のステータスです。

普通の方法では起動出来ない

さて、実際に『Neodash』をプレイしようとしたのですが…何も設定しないと本作はプレイ出来ません。プレイのボタンを押しても何も反応しないのです。

ということはプレイは無理なのか…と思いましたが、ゲームタイトルの歯車アイコン(プロパティ)から互換性を選び、「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れ「Proton Experimental」を選択することで起動出来るようになりました。(『Neodash』のコミュニティスレッドに記載されていました)

ということで、最初の起動時こそ多少の問題はありましたが、起動後はタイトルロゴが多少見切れて表示されている点以外は良好。レースゲームと言えば目まぐるしく周りの風景が変わる為描写の処理速度が非常に大事になってきますが、Steam Deckでプレイしても滑らかさは健在。常に60FPSを維持している為、SF世界を超高速で駆け抜けるスピード感を体感出来ます。

ゲームの性質上光が明滅するシーンも多いのですが、特に眩しいと感じることもありませんでした。見えづらい所も無く、ひたすらにコースの攻略に集中出来のも良い点ですね。

ただ、唯一の難点として硬いL2・R2ボタンを押し続ける必要があるので長い時間遊ぶと人差し指が疲れてしまいます。これは他のレースゲーム系のタイトルでも同じ様な悩みにぶつかる気がします。しかし本作は1コース1コースがそこまで長いわけでは無いので、短いスパンで指を休めればそこまで大きな問題にはならないでしょう。

バッテリーの消費はデフォルト設定で1時間おおよそ40%程度。Steam Deckで遊ぶタイトルの中では悪くない方なので、ちょっとした隙間時間にSFの世界を走り抜ける快感を味わいたい人にはおすすめのタイトルです。

暗い場所の鮮明さと高速の画面処理

今回は静と動のタイトルをそれぞれプレイしました。静のタイトルである『Thymesia』は暗い世界観に合わせ、背景や風景も暗くぼんやりとした場所が多いのですが、Steam Deckを通してその画面を見てもプレイヤーの視野が働かないということはなく、しっかり細部まで暗い場所であっても見通せる形になっているのは見事だと思いました。

一方、動のタイトルである『Neodash』は高速で流れる風景に対し一切のカクツキ無く処理していきました。改めてSteam Deckはどの様なゲームにおいても画面描写のパフォーマンスが高いということを証明する結果になったレビュー回でした。

《げーまー哲》

焼きうどんが大好きなVtuberライター げーまー哲

2020年7月からVtuber活動開始。 普段はTRPGや音楽ゲームの配信を中心に活動。 それと同時にライター・ゲーム開発・同人活動を並行するマルチプレイヤー。 焼きうどんが大好きで、月の昼食の2/3は焼きうどんしか食べない。 世に出たゲームハードを多数所持しており、いずれ全てのゲームハードを所有するのが夢。

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