
画像生成やチャットボットなど、驚く程の早さで進化し、日常を便利にする(時には脅かす?)AI技術。そんな「AI作成」をゲームとして組み込んだ『Algolemeth(アルゴレメス)』を、先日開催されたインディーゲームイベント「東京ゲームダンジョン2」でプレイしてきました。
AIを作成、と聞く限りでは難しそうな印象をプレイ前に持っていました。ですがプレイしてみると直感的に分かりやすく、理想の動きを作れた時についニヤニヤしてしまうゲームでした。
◆線をつなげて行動を組み立てよ。トライアンドエラーで最適解を導き出せ。
『Algolemeth(アルゴレメス)』はパーティを編成し、ダンジョンを攻略していくRPG。ですが、プレイヤーはダンジョン内で操作することは出来ません。出来るのはダンジョンに入る前、ゴーレムの行動を「組むこと」だけです。
ダンジョン探索の実行役であるゴーレムは「モジュール」と呼ばれる札の書かれている通りに行動します。サムライの戦闘ロジックを見てみると、「START」の札から始まり「ACTION(通常攻撃)」の札へ線を繋げられ、最後にTARGET(ランダムな敵)の札へと繋がっています。これにより、サムライは自分の行動順になると「ランダムな敵に通常攻撃」を忠実に行います。

チュートリアルでの攻略中、IF(条件分岐)のモジュールと回復魔法のモジュールが出たので、プリーストにセットしていきます。線を繋げて「もし味方のHPが50%以下なら、最もHPの低いゴーレムに回復魔法をする」ように組みました。


戦闘ロジックが上手く機能し普段は攻撃、HPの減った味方が出ると回復するように。おかげでダンジョン奥深くまで行くことができました。このように、ダンジョン攻略が失敗したらモジュールを見直し、最適解を見つけ出すのが本作のキモとなりそうです。
今回のプレイでは回復魔法関連のモジュールがドロップしましたが、他にも攻撃魔法のモジュール、防御行動のモジュールなど多種多様なモジュールが用意されています。ただ、モジュールの個数はパーティーで共有なので、パーティ編成によっては一つしかないモジュールを誰に付けるか悩む場面も多くなりそうです。

今回の体験版では戦闘モジュールのみですが、今後は「トラップがあったらどのゴーレムが踏むか」などといったダンジョン内イベントのモジュールも実装予定だそうです。発売は2024年を目標としていて、Steam他でのリリースを予定。全自動ダンジョンRPG『Algolemeth(アルゴレメス)』が気になった方は公式サイトと公式ツイッター、開発者のガンジーさんのTwitterで情報を追いかけましょう。