うぴょーっっ!復活を果たしたサンソフトが送り出す完全新作アクションゲーム『へべれけ2』がついに発売されたにょーっっ!!
……はしゃぎすぎて思わず変な口調になってしまいましたが、発表時から待ちわびていた筆者にとっては、思わず「へべ口調」になってしまうほど嬉しいニュースなのです。
本記事では、久々の復活となった同作のプレイレポートをお届けします。記事にはニンテンドースイッチ版を使用しています。
へんてこな世界を探索ぴょー
本作は、1991年にファミリーコンピュータで発売されたアクションゲーム『へべれけ』の続編です。シュールな世界観やハイクオリティなサントラ、今で言うメトロイドヴァニア的な探索型アクションがマニアから評価されていました。これまでさまざまな続編も発表されましたが、2Dアクション型の正統続編は今回が初となります。
物語は、主人公・へべの住む星にうつーじんが墜落してくるところから始まります。うつーじんは、地球を汚してしまう新たな脅威「ぶみょん」を使って侵略を目論んでおり、へべたち一行は得意の武器「ぽぷーん」を駆使して戦います。
本作はただレトロなゲームの続編というだけではありません。さまざまな点においてモダンな進化を遂げており、2024年のゲームとしてみても素晴らしい出来となっています。
ジャンルは探索型アクションとなっており、エリアを行き来しながら冒険を進めます。標準的な性能のへべ、水を泳げるおーちゃん、ふわふわしたジャンプで遠くまで飛べるすけざえもん、水に潜れるぢぇにふぁーの4人を操作することができ、いつでもL/Rボタンで切り替えできます。
戦闘は、空中でZR/ZLを押すことで発動できる「おしりあたーく」で踏みつけることで攻撃できます。「ぶみょん」がまとわりついた敵はぽぷーんを投げることで消すことができるほか、ぶみょんがない敵も一時的に動きを止めることができます。
マップは一般的な“メトロイドヴァニア”ほど複雑で入り組んだものではなく、比較的シンプルな作りになっています。拠点となるへべの家をベースに、さまざまなエリアに赴きます。目標はわかりやすく定められており、あまり迷うことはありません。各エリアの最後には「ぼーぼーどり」というキャラがおり、無償で拠点まで運んでくれます。
とはいえ行き来することの「飽き」が心配になるところですが……その点ユニークなシステムで工夫されています。本作では、すでに行ったエリアに入ると地形が複数パターンからランダムに変化します。新たな仕掛けや隠しアイテムが用意され、遊びごたえがあります。マップ上には「うつー缶」というアイテムがありゲームの進行に必要になりますが、拠点にある自販機でさまざまなアイテムを購入することで入手していけるようになります。
加えて時間内にエリアを突破する、ノーダメージで突破するなどのサブミッションが課され、達成することでボーナスが入手できるので、単調にならない工夫が凝らされているのです。
可愛さとシュールさがベストマッチぴゃ。
本作の魅力は、なんといってもその可愛さ……!グラフィックはフェルト調、会話時の吹き出しやキャライラストはアイロンビーズなど、手作り感にあふれたデザインになっています。キャラのモーションも可愛らしく、見ていて飽きません。
加えて、前作から魅力的だった独特な「ヘベ語」はもちろん健在。「すぴょ」「うぴょーっ」「すぴょろぷーん」といった意味不明だけどとってもキュート。おーちゃんは「おーほっほっほっ(たかわらい)」などお嬢様口調、すけざえもんは「~でござる」と侍口調になっているなど、キャラの個性も際立っています。
使っていないキャラも状況に合わせて助けてくれたり、チャチャを入れてくれたりするので、画面は常ににぎやか。画面のすべてに可愛さが満ち溢れています。
ちょっとメタっぽい発言や脱力感のあるセリフなどシュールな笑いも多く散りばめられており、グラフィックのゆるさと非常にマッチしています。サウンドトラックも評価の高かった原作をベースにチップチューン調にアレンジされており、印象的な曲ばかりです。
マニア人気の高かったファミコンゲームの復活作としては非常に理想的な復活を果たした本作。原作ファンやレトロゲームファンはもちろん、かわいいゲームやシュールなギャグが好きな方にもオススメできる1作ですので、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか!
対応機種:PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:ニンテンドースイッチ
発売日:2024/02/29
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:3,300円(Xbox Series X|Sのみ2,900円)