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『Army of Two』は同性愛表現?米国の倫理団体がゲームを非難、子を持つ親達に警告

保守的なキリスト教団体を名乗る米国の組合が、“ 年末に子供に遊ばせるべきではない 最も害のあるゲーム TOP30 ”という資料を公表して暴力ゲームの反対キャンペーンを展開。しかし、その資料の内容におかしな部分が発見され、失笑を買ってしまったようです。

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危ない表現いっぱいのゲームが暴力規制の団体などから批判されるのは、最近では日常茶飯事になりつつありますが、実際のゲーム内容をしっかりと理解しないまま非難されてしまうこともしばしば。今回もその典型的なケースかもしれません。

米国のThe Timothy Planという保守的なキリスト教団体を名乗る組合が、クリスマスは暴力に溢れているという見出しで、ビデオゲームの暴力や性表現を非難し、子供へのプレゼントを選ぶ親に警告を発するプレスリリースを[url=http://www.marketwatch.com/news/story/Violence-All-Rage-This-Christmas/story.aspx?guid={3810EC7F-874D-4C2B-944C-A9526B58B266}]発表[/url]。“年末に子供に遊ばせるべきではない最も害のあるゲーム TOP30”と銘打った資料を公表してキャンペーンを展開していましたが、その資料の内容におかしな部分が発見され、失笑を買ってしまったようです。



[url=http://www.fme.cc/VideoGame-Graphic.pdf]こちら[/url]からダウンロードできるこのPDF資料、おなじみのGTA IVやSaints Row 2を筆頭に、Falluot 3やBioShock、Manhunt 2など、この手の話題で必ず名前が挙がってしまうタイトルがずらり。それぞれの作品には、危険度を表すスコアが付けられ、「暴力」「言語」「ドラッグ」「セックス」「アルコール」など、非道徳的だという描写を項目別に詳しく解説。

ところが、Army of Two(アーミー オブ ツー)の解説部分に、「二人の主人公の間に潜在的な同性愛表現が描かれている」と記載されているのが発見され、いやそれはないだろう!とツッコミが入ってしまいました。確かにArmy of Twoは二人組の傭兵が主人公の作品ですが、彼らは決してそんな関係ではありません(ジョークとしてそう言われることも一部ではあったようですが……)。

また、この他にも資料の中では、Metal Gear Solid 4の「主人公がエロ本を使って敵の目を引く」ことが問題視されていたり、Devil May Cry 4は「悪魔を殺戮するデモニック表現」などと、なんだかかなり誇張した調子でやり玉に上げられています。

こうしたガイドは、ゲームのことをよく知らない一部の親達には、特にこれから加速するショッピングシーズンにはあるいは参考になるかもしれません。しかし、間違った情報を掲載するのはメーカーにとっても困った話ですよね。それにしても、「年末に遊びたいゲーム」のランキングならよく見かけますが、「年末に遊んではいけないゲーム」のランキングというのもなかなか興味深い。え、逆に遊んでみたくなっちゃった!?[size=x-small](ソース: [url=http://www.gamepolitics.com/2008/12/02/quotmorally-responsiblequot-investment-firm-goes-gay-bashing-games]GamePolitics: "Morally Responsible" Investment Firm Goes Gay Bashing in Games[/url])[/size]

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(C) 2008 Electronic Arts Inc.

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《Rio Tani》
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