「本作を通し、現実の世界に対しても少し好奇心を持ってもらえたら」ローポリ3DアクションADV『Angeline Era』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「本作を通し、現実の世界に対しても少し好奇心を持ってもらえたら」ローポリ3DアクションADV『Angeline Era』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Melos Han-Tani氏とMarina Kittaka氏とAnalgesic Productions開発、PC/Mac向けに12月8日にリリースされたローポリ3Dアクションアドベンチャー『Angeline Era』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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「本作を通し、現実の世界に対しても少し好奇心を持ってもらえたら」ローポリ3DアクションADV『Angeline Era』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Melos Han-Tani氏とMarina Kittaka氏とAnalgesic Productions開発、PC/Mac向けに12月8日にリリースされたローポリ3Dアクションアドベンチャー『Angeline Era』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、ローポリゴンのレトロ風グラフィックが特徴的な3Dアクションアドベンチャー。精霊、人間、天使たちが住む世界を自由に冒険し、天使の母船であった「ソロネ」を見つけ出すことを目指します。主人公の攻撃は敵に体当たりするだけで発動するので、簡単操作で強大なボスとのスピード感あふれる戦闘が可能。日本語にも対応済みです。

『Angeline Era』は、3,200円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Melosこんにちは!Melos Han-Taniです。アメリカ出身の日系台湾系アメリカ人(4世)で、現在は東京に住んでいます。これまでに『Anodyne (アノダイン)』 や『Danchi Days』などのゲームを共同開発してきました。

『Angeline Era』では、音楽、プログラミング、ゲームデザインを担当しています。本作の共同開発者であるMarina Kittakaも日系アメリカ人(4世)です。

特定の「一番好きなゲーム」はありませんが、特に好きなのは『英雄伝説 空の軌跡FC』や『ブライティス』、そして最近のインディーゲームでは『Elephantasy: Flipside』、『Bobo The Cat』、『Sylvie RPG』などが好きですね。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Melos『Angeline Era』は、どこにでも秘密が隠されているような、とても密度の高い世界観を持ったゲームです。同時に、「タックルスラッシュ」と呼ばれる戦闘システムを採用した、スリリングなアクションゲームでもあります。タックルスラッシュでは、敵に近づくだけで自動的に攻撃が行われるというものです。

このタックルスラッシュというアイデアは、アクションバトルをできるだけシンプルにし、ボタンを連打することよりも、自分の立ち位置や動きに集中できるようにしたい、という思いから生まれました。一方で、「秘密があちこちにある」というアイデアは、現実世界から影響を受けています。私たちは外を歩くだけでも、さまざまな謎、不思議な光景、そして個性的な人々に出会いますよね。

『Angeline Era』を通して、プレイヤーの皆さんが驚きや不思議を感じていただくだけでなく、現実の世界に対しても、少し好奇心を持ってもらえたらと思っています。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Melos戦闘システムやレベルデザインは、岐阜県にある荒川修氏とマドリン・ギンズ氏によるテーマパーク「養老天命反転地」の思想から大きな影響を受けています。また、『ハイドライド』、『イース』、『ワイルドアームズ』といった、数多くの古典的なゲームも参考にしました。

ストーリー面では、ウィリアム・バトラー・イェイツによる詩や、日系アメリカ人兵士が第二次世界大戦で戦った経験を描いた、Jack Wakamatsuによる自費出版の回顧録「Silent Warriors: A Memoir of America's 442nd Regimental Combat Team」など、さまざまな作品から着想を得ています!

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Melos2022年、共同開発者のMarina Kittakaと一緒に、歴史や自然のリサーチのためアイルランドを旅行しました!その時の様子はこちらの記事(英語)で紹介しています。複数の時代が同時に存在しているかのように感じられるアイルランドの風景は、日本の都市や日本の風景ととてもよく似ているなと感じましたね。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Melos多くのプレイヤーが、ゲーム内に数多く散りばめられた秘密を見つけていく感覚や、謎めいた雰囲気をとても気に入ってくれています。また、他にはないクリエイティブな戦闘システムについても高く評価されています。

個人的に特に嬉しいのは、人生において「居場所」や「目的」を見つけること、といった本作のテーマやストーリーに対して、プレイヤーがとても丁寧に向き合ってくれていることです。さらに、『Angeline Era』の世界に流れる宗教性やスピリチュアリティの空気感についても、しっかりと受け取ってもらえていると感じています。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Melos現在のところ、予定しているのはバグ修正と、いくつかの言語の追加のみです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Melosはい、大丈夫です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Melos私は日本に5年以上住んでおり、日本のアクションゲームやアドベンチャーゲームの豊かな歴史から多くの影響を受けてきました。また、東京や日本各地を歩き回ることが趣味でもあり、その中で出会う偶然の出来事や興味深い場所の数々も、『Angeline Era』の世界観に大きなインスピレーションを与えています。

もし本作に興味を持っていただけましたら、ぜひプレイしてみてください。そして気に入ってもらえたら、友達にもシェアしてもらえると嬉しいです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:みお

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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