多数のパーツから自由自在にハウンドを構築できるメックカスタマイズと、電波塔を制圧しないと仲間と通信が出来ないといった戦略的な要素でXbox 360初期にファンから愛された『クロムハウンズ』。やれ曲射だ直射だと言っていたのもつかの間、残念ながら同作のサービスは2010年1月にも終了しましたが、その精神にインスパイアされたタイトル『M.A.V. - Modular Assault Vehicle』が海外に始動しました。
2053年に大惑星が衝突し大量の窒素と水蒸気が噴出、新たな大気層が生み出され人間が住める環境が偶然出来上がった木星の衛星「エウロパ」。地球上の各国は志願者を集い資源が潤沢に存在するエウロパでの採掘事業を開始、しかし「強制労働所」と称されるような地球政府UECからの過剰な要求に対して不満をつのらせたエウロパ住民は、2078年についにクーデーターを起こします。
開発者も「強くインスパイアされた」と公言しているように、当時プレイしていたプレイヤーならば映像を一見しただけで『クロムハウンズ』のクローンとわかる『Modular Assault Vehicle』。ゲームには地球政府UECに対抗するレジスタンスの一員となるシングルプレイヤーモードに加え、対戦重視のアリーナモードとオブジェクティブベースのシージモード、さらに各派閥による領土争奪戦キャンペーンモードが収録。もちろん自分が操作するメック「M.C.V.」は、30種類以上のカテゴリにおよぶ数千種類のパーツにて自由自在にカスタマイズできます。
プロジェクトを指揮するChad Mauldin氏は6年間の間に『F.E.A.R. 3』や『Borderlands 2』などの開発に参加してきた人物。『M.A.V.』はマルチプラットフォーム化を視野に入れており、ゲームエンジンにはUnity3Dが採用されている
『M.A.V.』はPCをメインプラットフォームにMac/LinuxおよびPS4/Xbox Oneでのリリースも視野に入れられているとのこと。現在同作はSteamでの配信を目指すSteam Greenlightに登録されているほか、Kickstarterにて2万ドルの獲得を目指すクラウドファンディングキャンペーンを実施中です。